中島京子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ある人物がどういう人だったかという「評価」は、その人が生涯を終えた後にしかできません。
なぜなら、生き続けている限り、評価すべきその人の「全体」が決まらないからです。
人は「一生」という単位が定まった後に「あの人は〇〇な人だったねえ。」と評価されます。
では、この小説のように、ばりばりと活躍していた中学校の校長だった人が、生きている途中から認知症になって家族のことさえ分からなくなっていく10年間を過ごしてから生涯を終えた場合、彼の「一生」を評価する時には、その10年間を「一生」に含めて評価するのが適切なのでしょうか、それとも適用除外して評価するのが適切なのでしょうか?
それは、人生 -
Posted by ブクログ
黒木華さん主演のこの映画が大好きで、何度も観ています。今更ではありますが、恥ずかしながら原作は未読でした。
平井家で働いたこと、これがタキちゃんの青春だったのだなぁ。
原作を読んでさらにタキちゃんの奥様に対する思いの強さを感じ、タキちゃん、タキおばあちゃんが大好きになった。
戦前戦中戦後の当時の人々のリアルな暮らしや思いは、歴史の授業などではわからないけれど、この作品を読んで、当時の人々の思いや暮らしを知ることができた。
大切な家族、恋人、友だちが徴兵されたり、空から爆弾が降ってくるとか、亡くなるとか、想像しただけで恐ろしいし、そんなことがこの日本で起こっていたことを決して忘れてはならな -
Posted by ブクログ
ブク友さんのどなたかのレビューを拝見して知った本ですが、どなただったのかわからなくなってしまいました。ごめんなさい。
中央公論文芸賞
日本医療小説大賞
W受賞作
沁みました。
タイトルの『長いお別れ』の意味がわかるとつらくて涙が出そうになりました。
この小説の主人公は元中学校の教師で校長も務めた70歳の東昇平。
認知症を患うところから最期のお別れまでの十年間を描いた作品です。
家族は妻の曜子と娘が三人います。
妻の曜子も後期高齢者の老々介護です。
以下、ネタバレ多少ありの感想です。
お気を付けください。
昇平の家族が最期に病院で「人工呼吸器と胃ろうはつけますか」と