中島京子のレビュー一覧

  • いつか、アジアの街角で

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    大島真寿美さんの「チャーチャンテン」
    島本理生さん「停止する春」
    角田光代さん「猫はじっとしていない」
    が好きでした。
    桜庭一樹さん「月下老人」、続きが読みたい〜

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    2025年03月24日
  • 小さいおうち

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    ネタバレ

    最後の最後に書かれた対談
    「戦争の時代の人」がいたんだと思った
    でもみんな私たちと同じように楽しく暮らしていたのに、いつの間にか戦争に向かっていったんだと

    今の時代にたくさんの人に読まれていい本だと思う
    そしてすごく読みやすい本だった
    毎日少しずつ楽しんで読むことができてよかった

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    2025年03月13日
  • かたづの!

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    ネタバレ

    八戸の女大名になった祢々のお話。ずっと寄り添った羚羊(かもしか)の片角が語ります。河童や猿が出てきたり片角が祢々に乗り移ったり、不思議な世界が展開されます。叔父の無茶苦茶に振り回されながらも、戦を避けた賢い生き方を貫きます。良い話でした。

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    2025年02月25日
  • 長いお別れ

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    認知症になった昇平と家族の話。
    夫昇平を支える妻の曜子。
    そしてその娘たちとそれぞれの家族。

    徐々に記憶を無くしていき体力も無くしていく昇平。
    老老介護を心配する娘たち。

    しかし深刻すぎず重くなりすぎないタッチで描かれていました。

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    2025年02月24日
  • 坂の中のまち

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    文京区にある坂がいっぱい出てきて興味深い。
    実在する坂なので聖地巡礼したくなる。
    永福さんの若干面倒くさいトコロは嫌いじゃないけど、長く付き合うのは大変なのでは、と余計な心配をしてしまう。エピローグだけでは収まらない続きの続きが知りたいなぁ。

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    2025年02月19日
  • 小さいおうち

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    映画が思い出されるけれど少し違うところや詳しいところがあって面白く読めました。女中としてあの手紙をどうするべきだったのか…そらを後悔していたタキさんはずっと苦しかったのだろうと思いました。

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    2025年02月17日
  • 坂の中のまち

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    大学進学で祖母の友人の家に居候することに決まった坂中真智。
    祖母の友人志桜里さんはなかなかの坂フェチであった。
    小日向は文豪が住んでいたり小説の舞台になっていたりするところのようで、夏目漱石や森鴎外などの名著も登場する。

    初っ端のメアリー・マックニールさんとの不思議な飲み会が最高に面白かった。
    あんまりおもしろかったので1日で読んでしまいました。

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    2025年02月15日
  • 長いお別れ

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    ブク友さんのどなたかのレビューを拝見して知った本ですが、どなただったのかわからなくなってしまいました。ごめんなさい。


    中央公論文芸賞
    日本医療小説大賞
    W受賞作


    沁みました。
    タイトルの『長いお別れ』の意味がわかるとつらくて涙が出そうになりました。
    この小説の主人公は元中学校の教師で校長も務めた70歳の東昇平。
    認知症を患うところから最期のお別れまでの十年間を描いた作品です。

    家族は妻の曜子と娘が三人います。
    妻の曜子も後期高齢者の老々介護です。


    以下、ネタバレ多少ありの感想です。
    お気を付けください。








    昇平の家族が最期に病院で「人工呼吸器と胃ろうはつけますか」と

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    2025年02月01日
  • 花桃実桃

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    中島京子さんのほんわか楽しい小説。
    親から相続したアパートに移り住み、管理人として仕事することに。
    花桃館というそのアパートは古く、住人たちもかなり個性的。
    父親の愛人?が隣の部屋にいたり、幽霊が出たり、ウクレレを弾く青年、整形美女、探偵、父子家庭、いろんな事件を対処しながら自分の人生見つめ直す、しんみり&ドタバタでニヤニヤしながら読み終えました。
    楽しいひとときだった〜

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    2025年01月23日
  • 小さいおうち

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    教科書には書かれていない、あの頃人々がどう暮らし、どう生きていたのか。教科書で読む戦時中のことと、普通の人たちの感覚とのギャップが興味深かった。

    タキさんの覚書で終わらず、最後の章につながっていくところもよかった。
    そうやって、語りつないだり、想いをつないでいかなければならないことが、きっと身近にたくさんあるのだと思う。

    映画も観てみたい。

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    2025年01月12日
  • 平成大家族

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    『やさしい猫』以来の中島京子さん

    おもしろかった〜。
    もう気持ちが分かる〜(⁠ ⁠・ั⁠﹏⁠・ั⁠)ってのものばかりだった。
    家族それぞれの視点からの物語で不器用でまっすぐな人たちばかり。
    一気読み❢

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    2025年01月12日
  • 夢見る帝国図書館

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    喜和子さんの魅力に夢中になるうちに、「わたし」と、これまた魅力的な人々と、一緒に時間を遡る旅に。

    2025年1冊目、よい読書ができました。
    中島京子さんの作品を読むのは初めてで、これから読み進めようと思います。

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    2025年01月08日
  • オリーブの実るころ

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    結婚、終活、離婚、妊娠などのライフイベントをテーマに描かれる6編。
    ユーモアを交えて軽妙に書かれているのに、現実的でチクリと胸に突き刺さる言葉に出会ったり、その掛け合わせがとても上手くて、物語にどんどん引き込まれてしまいます。
    第一話「家猫」から、第四話「ガリップ」まで、他人がひとつ屋根の下で暮らすことは本当に難しい問題なのだなと思いながら、時には吹き出しそうになりながら読んでいました。

    第五話、表題作の「オリーブの実るころ」と、最終話の「春成と冴子とファンさん」は、心に幸せを運んでくれるようなとてもいい話。
    家族のかたちがそれぞれでも、幸せな生き方をしている人たちに出会える、とても好感の持

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    2025年01月02日
  • やさしい猫

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    名古屋のオーバーステイで収容されて亡くなった女性の話が全てだと思うホント人間じゃない腐った生き物達だから亡くなった。クマさん何度も倒れたのに無難な放置するのも同じ 上原の前に対応した審理官も裁判の名前を言わせた検事も あーいうのが出世するから組織は変わらないし、本気で外国人を統制してるならクルド人が問題になっている筈がない、と前置き長いけど中島京子さんよくぞよくぞ描いてくれたって、現実の体験があるからここまで真実を伝えられる。ほぼ裁判についてだけど、こんなんナンボあってもいい、カナダと比べる場面あったけど日本って遅れてるのが治らない、なんで?失われた30年 嫌な世の中を仕方ない当たり前の世の中

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    2025年01月01日
  • オリーブの実るころ

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    最近よく手にするようになった中島京子さん。この短編集は旅先に持っていくのもちょうど良い薄さです。
    でも中身は人生のアレやこれやがありえない角度で詰まっていて読後感が爽やかにやるせなくゾワっとして心地よいのです。
    1話の家猫から無茶良くって、それぞれの視点で見るといろんな事象が同時多発的に進行している平行宇宙にいるんだなあって事を感じることができるし、不一致の中で暮らしている不思議感覚が見事でした。
    2話の老人の終活の話も印象的だし、茨木をドイツ語で直訳するとローゼンブルクって無駄にかっこよくなっちゃう。3話の兄妹は昭和50年代位の日常風景が浮かんできて楽しかったし、4話の白鳥の話は最高に面白か

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    2024年11月10日
  • いつか、アジアの街角で

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    台湾や香港の風景、日本で感じられる台湾や香港について思いを巡らせながら読んだ。人生の様々な出来事について深く考えるきっかけにもなる。

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    2024年10月24日
  • ムーンライト・イン

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    作品紹介の「遅れてきた夏休み」とは少し違う感覚でよみました。それぞれの親子の関係、心の変化、移ろいが違和感ない言葉で表現されていて、涼やかな高原の空気を感じました。

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    2024年10月16日
  • やさしい猫

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    中学校で外国籍の生徒に日本語指導をしています。日本語が専門ではないので、なかなか大変です。子ども達は自分の意思とは関係なく親の都合で連れてこられた子、学校では日本語を使いますが、家では日本語以外の母語を使っています。
     夏の研修で、日本の入国管理について学びました。その話を学校司書さんにしたら、この本を貸してくれました。
     以前名古屋の収容施設で亡くなられたウィシュマさんが牛久観音の前で撮った写真を見たことがあります。なぜ牛久?と思いましたが、入管と関連性があったのかもしれないですね。研修では、入管審査は審査する人で変わると言われ、いい人に会うかどうかは運ともいわれ?が飛びましたが、この小説の

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    2024年10月05日
  • いつか、アジアの街角で

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    久しぶりにアンソロジーを読んだかも。中島さん、大島さんが初めて…かな?どれも日常な感じでスッと馴染んで読みやすくて、その中に何か引っ掛かるものがあって良かった。

    隣に座るという運命について/中島京子
    読み始めからスッと読めて、この本読みきれそうだなと思った。なんか途中ふわふわしてて迷子になりそうになったけど、サッと読み終えて面白かったな、と思えた。

    月下老人/桜庭一樹
    どこかにありそうなハチャメチャストーリー始まって面白かった。

    停止する春/島本理生
    途中までごちゃごちゃしててわけわからんくなりかけてたけど、後半でスッと収束して心に残った。
    P95「生きたいと思うことと、死にたいと思う

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    2024年10月01日
  • いつか、アジアの街角で

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    読み終わった後、胸の中にアジア特有の、熱気を持った風が吹くのを感じた。
    6人の作家が生み出したそれぞれのエピソードが収録されている短編集で、どれも本当に味わい深かった。主に台湾、香港といった地が登場していた。
    直接アジア圏の国に足を運ぶ物語もあれば、日本で想うだけのストーリーもある。
    全て異なったルートで、でもどこかで日本以外のアジアと主人公が繋がっている。短編では物足りない!と物語を読み終える度に思った。
    アジア圏からの旅行から帰って来たばかりというこのタイミングで出会えたからこその魅力もあったと思う。何度でも、旅がしたい。

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    2024年09月27日