中島京子のレビュー一覧

  • かたづの!

    Posted by ブクログ

    時代小説棚にあるのがわかっていて、どんどん時間が過ぎてしまった。ようやく読めた。読み応え半端ねえ、その分満足感がある。直虎を見ていたので、でも寧々さんは知らなかった、悔し涙。歴史に翻弄されたんだけど、性格そのままで器でした。羚羊の字も良いし、語り口も500年以上生きている筈の伝説ですね。遠野に行った事あるので景色が浮かび、河童が主役ってとても素敵だな、とにかく色々要素が織り込まれて賞も獲れる思います。いやあ読み切ったよ、長いお別れに小さいお家にどんどん読めてる

    0
    2024年02月14日
  • 東京観光

    Posted by ブクログ

    独特の短編の短編集でした。闇、病みのあるのが特徴的なってこと。どんな終わり方とかじゃなくて出だしに問題定期して先に進むのが、どうなって終わるのかと思いながらでしたが、特に解決策がある訳ではなくてアワアワと進んで終わってしまったよ。ポジョも振り回されて、でも受け入れて、ずいぶんやりたい放題だけどと思うけれど。東京観光も不思議だけど、最後に笑ってお別れして良い思い出話でしたね。思ってたのと違うのが1番思う事かも、さよならコタツに平成大家族にの家族ものかなぁなんて勝手に思っていたよう。なんだかめっちゃ読んでる

    0
    2024年02月14日
  • 冠・婚・葬・祭

    Posted by ブクログ

    冠婚葬祭の意味もわからない時期もあったなあー、言葉はわかるのに、意味はと考えると、はて。ダメだね自分。オムニバス4話と非常に読みやすいし、それぞれ引っ掛かる良い話。深く掘り下げない展開、これもまた良いのかな。ちくま文庫はお店に置いてなくて、たまたまジュンク堂で手に取りました。いい出会い、家から500メートルに本屋があった時代もあり、どんどんなくなって今では5キロが1番近いという悲劇。コンビニで本を買ってビニール袋に入れられてしおりも無い、そんな無意味な気分は二度としないので、本屋で本を買うのはやめないので

    0
    2024年02月14日
  • さようなら、コタツ

    Posted by ブクログ

    タイトルが凄い気になって本屋にないけど注文した。思っていたのと違うかも、長いお別れからずっと好きで読んでます。それぞれ起こった出来事が生々しいとかで、こんな一面もあるんだな。アパートが取り壊しになって小学生のマナがお母さんの男の運転で居なくなってで終わるとか物凄い心配だよ。いたずらされてどうにかなるしか思わんて。なんとかしてよ中島京子さん

    0
    2024年02月14日
  • 花桃実桃

    Posted by ブクログ

    構成好きかも。201号室の誰々とか、どんどん登場人物が出てきて展開する。基本茜さん側の話なんだけど、充分に管理人の器があるから、ビックリする出来事はないけど、味わい深いので、管理人か結婚か選択を迫られるのも良いよね。ラストの百人一首の場面がまるで理解出来ず申し訳ない、あそこが作者の肝なのに。小さいお家では羽目を外さないけど、ここは遊びがあって好きです

    0
    2024年02月14日
  • 樽とタタン(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    作者の実話かと思わせる幼い頃の何気ない日常を描けてた。登場人物も独特で、でも味があって、樽の中から見てたんだー。そこでなければダメだったんだー。一気に読めたし、ほっこりしたから。

    0
    2024年02月14日
  • ゴースト

    Posted by ブクログ

    おどろおどろしい感じでもないしゾクゾクもないし、でも前編が幽霊話。もう10冊なるのかなあ、どこも人物像が擦れてないし、亡霊たち曾孫なんか素直で優しいから。戦後の時代だから大変なのもあるけどミシンとか味がある、終わりがあっさりしてるのもあるし、その後どうなるかとかあるけど。

    0
    2024年02月14日
  • 平成大家族

    Posted by ブクログ

    出だしの龍太郎が見ていた世界が1番分かってない場面だった。もしも家を出る兄弟が舞い戻るとか状況に自分がなったならとても上手く付き合うこと出来ない無理だ。本当に勝手だよ、でも結果全員を受け入れる。家族だけど家族じゃない家族の様な事、全員が食事したのが10話って、相当な相関関係だけど、所々で歪が出て物置小屋に克郎が住むとか、でも結果幸せになれるから不思議だね。それぞれの心の中が見て取れるのは良かったよ、克郎の章がなんだか1番印象的だよ、あとカヤノさん。東京バンドワゴン毎年読むけど、真逆だよ。

    0
    2024年02月14日
  • ムーンライト・イン

    Posted by ブクログ

    夜逃げ おどろおどろしい出だしの街並みにLNNと書かれた表札のムーンライト いやあ引き込まれた。どんな方向に向かって終わりを迎えるか、そして塔子さんの息子に対する愛情以外に今後の身の振り方も書いてないし しょーもない息子にしょーもない嫁に登場するタイミングが酷くて金の管理迄していて自分の都合で帰るのに同居を偉そうに言うとか、3人で帰る場面も驚きました。栗田の告白する遅さと焦ったさ、マリーの父親と同じ事をしている栗田、その後が書かれていない意味はあるんだろうね、色々想像してしまう。途中のそれぞれの不安な気持ちとか一年にもならないシェアハウスとか、決して全員上手く行かない方向幕で、ずーっとローテー

    0
    2024年02月14日
  • 妻が椎茸だったころ

    Posted by ブクログ

    好きなアーティストがオススメしていたので読んでみました。
    タイトルが不思議でしたが、読んでいくうちにタイトルの意味がわかってあぁそういうことか!ってなりました。
    心が温かくなったり、どんでん返しにうわぁ!ってなったり、バラエティに富んだ短編小説だと思います。

    0
    2023年10月28日
  • ワンダーランドに卒業はない

    Posted by ブクログ

    直木賞作家の中島京子さんが書く児童書入門のエッセイ。素晴らしくてするする読めて、ここから児童書を読む日々が始まったくらい。
    プーさんも読んだことがなかった。どこがおもしろいのか、どんな部分がステキなのか、中島さんはどう感じたのか、そこがすごく伝わってきてワクワクしながら読んだ。
    ナルニア国物語も不思議の国のアリスも読み直してみると素晴らしい。(中島さんが紹介してくれた鏡の国のアリスはなかなか難しいが)
    それは子どもの時とは違い、人生経験がふえて、頭の中の映像を鮮明にすることができるようになったからだと思う。
    ぜひ入門書として、ここから児童書沼にお入りください。僕はもうどっぷりつかっています。

    0
    2023年09月10日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

    Posted by ブクログ

    読むのに時間がかかってしまったけど、すごく面白かった。
    竹取物語、堤中納言物語 : 読みやすい。普通に面白い短編集。
    伊勢物語 : 女遊び三昧の主人公が嫌な感じで、なかなか読み進められなかった。
    土左日記 : 紀貫之って面倒臭い。女たちの水浴び(胎貝や鮨鮑!)を覗き見しといて、これはモト歌があって…と言い訳してるのウケる。
    更科日記 : 江國香織の訳がいいのか、作者に共感しまくり。
    当時の結婚制度、女房の仕事など謎が多いのできちんと調べてみたい。

    0
    2023年08月14日
  • 黒い結婚 白い結婚

    購入済み

    やはり、何事も白い方がいい

    様々な結婚の形を色で表現した短編集。黒組は、あまり気分のいいものではなかった。結婚の意義って、そこにあるの?疑問に思ってしまった。白組も様々ではあるが、心癒されるモノばかりであった。

    #泣ける #感動する #切ない

    0
    2023年08月13日
  • 妻が椎茸だったころ

    Posted by ブクログ

    中島京子さん作品は初めて。
    個人的に好きなのは、植物愛好家の話である「ラフレシアナ」と、料理にちなんだ温かい物語の「妻が椎茸だったころ」。
    五作とも偏愛に満ちた作品で、ちょっと気持ち悪かったり、温かい気持ちになったり、どんでん返しがきまっていたりと、ジャンルの垣根を超えた作品だなと感じた。

    0
    2023年08月07日
  • 小日向でお茶を

    Posted by ブクログ

    中島京子さんという方は、小説を書かれる上で、おそらくかなりの量の資料を読み込まれたり、調べられたりする方なのだろうと思う。
    しかしそれを小説というフィクションのなかで感じさせることなく、虚構の中にリアリティを与えている。
    小説なのに、本当にそういったことがあったような…誰かの話に耳を傾けるように、気が付くと心を掴まれている。

    そんな中島京子さんのエッセイである。
    面白くないわけがない。
    そしてタイトルの小日向。最初に住む予定だった社宅が小日向にあった(取り壊しで住めなかったけど)。
    住みたかった小日向のエッセイ…必読であろう。

    読み終えての感想は…
    中島京子さんという方は、おいしいものに目

    0
    2023年07月08日
  • 妻が椎茸だったころ

    Posted by ブクログ

    表題作が素敵すぎた。大切な誰かにいつも料理を作っている人、大切な誰かがいつも料理を作ってくれる人は、私も椎茸だった頃あるある…!となんとなく共感できるんじゃないかな。わかんないけど(笑)

    0
    2023年06月03日
  • ワンダーランドに卒業はない

    Posted by ブクログ

    中島京子さんは子ども時代に幸せな読書体験をしている。
    お姉さんとともに毎月の一冊づつ好きな本を買ってもらい、その本を繰り返し読み、お互い交換して、声に出して朗読し、すっかり頭に入れて、覚えたフレーズを日常会話で使って生きてきたそうだ。大人になった姉妹は、二人に共通する言葉を使い合う。なんて素敵な姉妹だろう。
    子どもの頃好きだった児童文学18冊を再読し紹介している。
    それらの本の想い出と溢れる愛が伝わる。さらに大人になってから読み返すからこその気付きも語る。
    『トムは真夜中の庭で』をトムではなハティ目線で読み返してみたくなる。読みたい本がいっぱい。

    0
    2023年01月24日
  • キッドの運命

    Posted by ブクログ

    中島京子さん「キッドの運命」中島さん初の近未来小説、凄かった!流石です。6つのストーリー全てが、「確かに、こうなるかもね」と感じられ、ギョッとする結末も、「以外と、この選択肢もいいかもね」と納得。ぶっちぎりの星五つ。大好き!

    0
    2022年11月26日
  • 冠・婚・葬・祭

    Posted by ブクログ

    成人式、結婚、葬式、お盆に関連する4つの連作小説。平成の時代を背景にしてはいるけれど、なんとなく昭和の残り香のする人情味がじわじわ感じられる物語ばかりで、ノスタルジーとともになんとも言えないユーモアと暖かさが感じられてとても良かったです。かつてたくさんの男女の縁をとりもってきたお見合いおばさんが主人公の「この方と、この方」は、お見合いという今ではほとんど無くなった古き風習を描いていながらも、恋愛小説は星の数ほどある中で、お見合いを書いた小説はそういえばあまりないかも…?という点でむしろ新しさを感じました。「最後のお盆」は登場人物がこの世の人なのかあの世の人なのか微妙に曖昧になっていくあたりが主

    0
    2022年10月30日
  • 夢見る帝国図書館

    Posted by ブクログ

    今まで読んだことがない小説と思った。
    もっと文豪達の小説のオリジナルを知っていたら愉しさがもっと大きかったかも
    最後まで色んな思いが交錯したまま読みました。
    面白かった。

    1
    2022年10月18日