中島京子のレビュー一覧

  • 樽とタタン(新潮文庫)

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    淡々としているけど、あたたかい中にほんの少し不気味さも感じる物語だった。周りに大人がたくさんいる風景が自分と重なった。年齢の違いはあったけど、自分が想像してる周りの大人もタタンが思い出すように無意識に脚色されているのかもしれない。小学校に上がる前からタタンは自分を守るのに精一杯だったはずなのに、引っ越す頃には周りの人を気にして気遣う素振りも見せていたのが感慨深かった。

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    2024年03月09日
  • 樽とタタン(新潮文庫)

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    とある気難しいマスターがやっている喫茶店に置かれた、側面に穴を開けられた赤い樽。そこに入り浸るようになった少女の視点で、常連や現れた客との交流から世界を見ていく物語。

    ジャケ買い。中島京子や川上弘美は好きなんだけど、だめな人はダメだし、自分でもはまらないときはいつまでも入り込めなくて困るのだが、本作は1本目でつまずいた以外は問題なく楽しめた。

    常連の老作家に、樽に入った少女という意味で「タタン」と命名され、人と交流は避けているが、他人の言い間違いなどは直さなければ気がすまない少女。非常にアクの強い常連客に、さらに輪をかけてアクの強い客という、短編もで十分楽しめる内容だろう。

    基本的には「

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    2024年03月07日
  • 花桃実桃

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    ほっこりとはまた違うけれど、春の優しい雨のように穏やかな気持ちになれる1冊です。

    主人公が希望に満ち溢れていないし、強い信念をもっているわけでもないのが花桃館の雰囲気とマッチしていると思います。
    何か起きそうで起きない。でも、少しずつ居心地の良い毎日に近づいている。
    そんな様子にホッとしました。

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    2024年02月24日
  • 妻が椎茸だったころ

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    5種類の短編集
    みんな趣が違って面白かった
    表題の 妻が椎茸だった頃
    私も料理しますが、こんな事考えた事ない
    料理の先生は普通の事のように語ってますがw
    ハクビシンを飼う
    エロい部分もあるけど、読者に青年は何者?と考えさせますね
    全体を通して 不思議な物語でした

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    2024年02月23日
  • 樽とタタン(新潮文庫)

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    不思議な読後感。
    経験したことないのに懐かしい感じがするのは
    この本の特徴かもしれない。

    それぞれの距離感が絶妙だったな〜

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    2024年02月15日
  • ムーンライト・イン

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    大人の夢物語のような日々と徐々にあらわになってゆくそれぞれの現実。

    都心から少し離れたある所に暖炉のある元ペンション〝ムーンライト・イン〟がありました。
    そこで暮らすのは車椅子のかおるさん、介護士の塔子さん、看護士のマリー・ジョイとペンションオーナーの虹さん。
    彼らは自分の役割をこなしながら、互いを気遣いながらも必要以上に干渉することなく、細々と日々を過ごしている。
    「ああ、なんかいいなぁ…。」
    と人生も半世紀過ぎて終末へと近づいている私としては素直にそう思う笑
    そんな平和な日々を脅かすかもしれない青年(拓海としてはとばっちり)が加わった頃にムーンライト・インに転機が訪れる。
    お気楽そうに見

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    2024年02月10日
  • 樽とタタン(新潮文庫)

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    現実のような、空想・妄想の思い出なのか不思議な世界。でも、懐かしさもある。自分も喫茶店の常連となり、同じ時間を過ごしてるようにも感じた。

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    2024年02月09日
  • ゴースト

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    ⁡魂の執念や記憶、想い、⁡
    ⁡ありとあらゆる角度からゴーストを書いた作品です。⁡⁡
    ⁡人を脅かしたり、怨んだりと、⁡幽霊=怖⁡い⁡
    ⁡というイメージですがこの本の幽霊は全くそんなことは無く、⁡
    ⁡なんだか少し寂しいものなんだなと思ってしまいました。⁡

    ⁡⁡語れない魂達の生きた記憶、少し覗いてみませんか…?⁡
    ⁡⁡
    ⁡ホラー作品ではありませんので、⁡
    ⁡気になる方は是非読んでみてください。

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    2024年02月05日
  • 樽とタタン(新潮文庫)

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    小学生目線で語られるから、人にあだ名をつけたり
    (歌舞伎役者なのにトミーとか笑)
    おもしろいなあ、かわいいなあと思いながら読んでいた。
    子供ならではの記憶の思い出し方もたどたどしくて良い。

    子供って、日常の普通が考えようによっては
    特別になるなあと思って読んでいた。

    私の小さい時の記憶も、今思い出せば特別になるんだろうな。

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    2024年01月07日
  • 樽とタタン(新潮文庫)

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     2024年の最初に手にした一冊は、中島京子さんの「樽とタタン」でした。中島さんの作品は初めて読みました。偶然にも私と同い歳で、2010年には「小さいおうち」で第143回の直木賞を受賞しています。
     「樽とタタン」は本屋さんに置いてある小冊子「新潮文庫の100冊」で紹介されていたのがきっかけで読んでみようと思いました。
     小さい頃の想い出はなぜかたくさんありますよね?初めて見たり聞いたり、体験したりで、出来事のインパクトが大きいから記憶に残っているのかな?
     私には3歳上の姉と、6歳下の弟がいて、今でもたまにグループLINEで小さかった頃の思い出に花が咲くことがありますが、考えてみたら弟が物心

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    2024年01月05日
  • 桐畑家の縁談

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    ネタバレ

    素敵な本と出会ってしまった。
    淡々と進んでいくなかで、心に響く言葉がポロポロと落ちている。それを拾うのが、私だけの宝物を見つけているようでした。

    『主人公というのは「すじ」や「セリフ」を設定してくれる優秀な作者あったこそ存在するのだ。ブレーンもなしに実人生に投げ出され、前にも後にも進まなくなっているなんて、ああなんてやっかいなんだろう。』

    「人生は自分が主人公」という概念があるなか、目からウロコの言葉でした。

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    2023年12月20日
  • 妻が椎茸だったころ

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     本屋で表紙を見てからずっと気になっていた作品です。タイトルからは話の内容が想像できなくていつか読んでみたいなと思っていました。

     構成は短編集でそれぞれの話につながりはありません。タイトルにもなっている「妻が椎茸だったころ」というのは、そのうちの一つのお話です。

     内容は細かいところはネタバレになるので、詳細は書きません。全話を通してどことなく掴みどころのない、不思議な空気感が漂っています。読み終わってもスッキリするというわけではありません。あの場面はこういうことだったのかと想像を膨らまるのが楽しみ方なのかと思います。
     
     ホラーチックであり、ファンタジーっぽさもあり、はたまた過激なシ

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    2023年12月15日
  • 鎌倉の名建築をめぐる旅

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    《価値観が出来上がっている》
    「鎌倉建築」というもはや文化と呼べる建築を写真付きで紹介した本。鎌倉独特の風土に心安らげる一冊。写真もセンス良い。

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    2023年12月07日
  • さようなら、コタツ

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    とても面白かった。
    部屋に住む人たちの色んな出来事や心の内がとても面白かった。
    お気に入りは「ハッピーアニバーサリー」「さようならこたつ」「八十畳」「私は彼らのやさしい声を聞く」

    やっぱりこの人の小説好きです。

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    2023年11月26日
  • 彼女に関する十二章

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    暫く読書断ちしていたから、久しぶりに手に取った一冊。
    中島さんの本は「ムーンライトイン」以来だけどまたまた面白かったなぁ。
    表面だけ眺めると、”中年女性に訪れた小さなロマンス”という風体だけど、読み進めていくと根底には、なんでもない人間の生と、多分その先にある死への愛おしさが満ちていることに思い及ぶ。
    この方の文章は、いつもなにか不思議な温かさと同時に、まるで倍音のような余韻を感じてしまう。
    あと、伊藤整さんの「女性に関する十二章」を読んでみたくなりました。

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    2023年11月04日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    ネタバレ

    様々な作家による「結婚」についてのお話。
    白い結婚側は素敵な結婚で、黒い結婚は不幸な結婚だった。
    特に黒い結婚の方で、似た話があってゾッとした。入り口は気づかないところにあるもんだ。
    白い結婚の方の初恋のバンドマンの話はこんなカップルもありだよなと思わせてくれる、幸せなお話だった、

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    2023年10月24日
  • 樽とタタン(新潮文庫)

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    子どもの頃の記憶というのは、曖昧で、非合理的で、感情的で、妙に物語性があって、そのくせ部分的にはすごく具体的で、やたら現実的な思考の記憶が残っていたりして、自分自身のことなのに、不思議な魅力がありますよね。そういう魅力を小説という形で上手に切り取っているのが本作品の特徴です。短編集ですが、中でも「ぱっと消えてぴっと入る」「さもなきゃ死ぬかどっちか」は秀逸。たまに読み返してみたくなる作品ですね。

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    2023年08月31日
  • 樽とタタン(新潮文庫)

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    小学生の女の子タタンの目を通して描かれた物語。
    10人くらいの登場人物たちが、タタンが放課後預けられている喫茶店にやってくる。
    いつもいる人といるし短期間で姿を消す人もいる。

    タタンは小学生の頃の著者であり、登場人物たちとの交流は現実と虚構が入り交じったような話しだが、タタンの記憶にはしっかりと残っている。

    小さな頃の記憶を大人になって周囲の人たちに話してみると、意外と自分の認識とズレている事があったりするのですが、そんな日常の思い出が書かれていました。

    コーヒー豆が入っていた樽の側面が円くくりぬいてあって中に入ることができた、そこがタタンの喫茶店でのお気に入りの場所でした。

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    2023年07月02日
  • 本格王2020

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    1結城さん 
    『真相をお話しします』と言う本を購入
    こちらの本と同じ内容でした。
    小説はとても面白いですが、別の小説かと期待した。

    2東川さん
    個人の感想です。
    内容が細かく、その細かい内容は必要なのか?
    っと、退屈になる。

    3伊吹さん
    個人の感想です。
    時代モノなので面白いかとおもったが、
    私には合わない

    4福田さん
    初めて読む作家さんでした。
    とても面白い。次が気になりました。
    別の本も読んでみたいです。

    5中島さん
    初めて読む作家さんでした。
    とても面白い。次が気になりました。
    別の本も読んでみたいです。

    6くしきさん
    初めて読む作家さんでした。
    とても面白い。次が気になりまし

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    2023年06月26日
  • 小日向でお茶を

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    著者があとがきで書いてあるように、ご飯とからだのメンテナンスの話が中心の本。さすがの文の上手さで、ご飯の描写はどれも美味しそうだし、からだの不調についてもこんなに的確に表現出来たらいいのにと思いながらあっという間に読み終えました。

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    2023年06月25日