中島京子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
豪華作家たちのアジアにまつわるアンソロジー
『アジア』とタイトルにある割には台湾と香港しか出てこないけど 笑
人は香りや味や音や言葉や、そして一瞬の風景でふっと過去の記憶の中に連れていかれることがある
どのストーリーもそんな郷愁に誘われる
若い頃、香港にハマっていた奈美子
当時のパーティで妊婦さんのお腹を生まれて初めて撫でた
その時のお腹の中の子、ケリーが日本で勤め始めたと聞く
『友達になってあげて』と古い友人に頼まれたけれど…
奈美子が知っている香港の熱い情熱と勢いと自由
それは25歳も年の離れたケリーが育ってきた香港の環境とはかけ離れていた
ぎこちない2人
でも2人の中にはそれぞれ、愛 -
Posted by ブクログ
ネタバレ中島さんの今まで読んだ小説はどれも面白かったので期待値が高すぎた感はあります。
主人公は東京の大学に通うため、祖母の親友の家に下宿することになります。物語は主人公とその親友のおばあさん、付き合うことになる台湾人の青年、大学の友人の関係で進んでいきます。肝となるのは、下宿先である茗荷谷の近くの小日向台というところ。多くの小説の舞台になった場所が近在にたくさんある。登場人物も昔の小説との関係が深いし、祖母の親友が近在の坂マニア。
主人公と彼氏の恋の成り行きもありますが、祖母の親友と主人公との関係が一番のポイントとなっています。
ちょっと残念だったのが、最初の方の幻想小説的な部分が後半薄れてしまった -
Posted by ブクログ
大学進学と共に上京してきた坂中真智は、祖母の友人の家に下宿することになる。小日向台にあるその家に住む志桜里さんは東京の坂について詳しい人だった。
坂の中の家に住み大学生活を送る真智と友人や志桜里さんとのやや風変わりな日々を描いた作品。
最初の友人が古風な話し方をする、あだ名が「よしんば」だったり、祖母の友人と聞かされていた志桜里さんが実は本当の(生物学的)祖母だったり、知り合った男子学生が昭和の文豪が好きで、作品に出てくる場所を歩いて散策するのが好きな「オタク」だったりと登場人物が面白い。
東京の坂道や文豪達の作品について詳しく描かれていてその紹介としても読める。