中島京子のレビュー一覧
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記憶と自分の繋がりを意識させる豊かな表現と心踊る暖かな出来事の連続。大人になって思い出して、はじめてわかった思い出、記憶の断片から想像力の世界を旅する物語。
喫茶店を舞台に、死生観やアイデンティティ、恋、人との出会い、家族の話が織りなされる。それぞれのお話しにコーヒーのような甘酸っぱさやほろ苦さが漂う。
ファンタジー世界と現実世界の境界を崩して夢のごとく人生の記憶を辿る中で、少しずつ「自分」が見えてくるというカラクリが自然な形でじんわり心に入ってきた。
他者と出会い、言葉を交わし合う中であるいは離れる中で紡がれた途切れ途切れの記憶を、想像や妄想で繋ぎ留めて、今の自分があると思えた。
読み -
Posted by ブクログ
6人の作家さんによるアンソロジー
アンソロジーは買ったことがなかったのですが装丁のマンゴーかき氷に心奪われて手に取りました。
「停止する春」心に刺さる。また読み返したい
「チャーチャンテン」読んでいてワクワクした
「猫はじっとしていない」蜃気楼のような空気感のある話
私はこの3つがとても好みでした。台湾、香港旅行好きな方におすすめです。
なんとなく敬遠していたアンソロジーでしたが読んだことのない作家さんの魅力を知るきっかけになってたまにはこうやって新しく本を開拓していくのもいいなと思いました。
台湾で食べたマンゴーかき氷はほんとうにおいしかった。。また行きたいなぁ -
Posted by ブクログ
まず、物語の内容が詰め込まれたような装丁画の雰囲気が、細かくていい感じだなと思いました。
大学進学を機に上京した坂中真智の下宿先は、亡き祖母の親友の久世志桜里の家でした。そこから物語は始まります。
どこまでが本当なのかと思ってしまうような出来事が続いた物語でした。志桜里さんと真知の祖母の深い繋がり、真知の個性的な友達とのこと、エイフクさんとのやり取りなどと比べて、文豪のことやその小説の中身を深く理解していないと、そうなんだという感じを受けるしかない場面もありました。
その中で、志桜里さんの話を読むうちに、文豪が住んでいた場所とか、小説に出てきた場所が近くにあるのは、羨ましいなと思いました -
Posted by ブクログ
ネタバレ緋田龍太郎
緋田家の当主。七十二歳。
緋田克郎
龍太郎の長男。定職につかず一日中家にこもったまま。物置のさとると部屋を交換する。かっつん。
春子
龍太郎の六歳年下の妻。
逸子
龍太郎の長女。夫が事業に失敗し、龍太郎と同居する。
柳井聡介
逸子の夫。事業に失敗して多額の借金を抱え、会社は倒産、自身は自己破産に追い込まれ、都心のマンションも車も一切合財、手放した。
さとる
逸子のむすこ。父の自己破産により、中高一貫の私立校を退学する。物置に立てこもり、二人目の引きこもりになる。克郎と部屋を交換する。地元の桃中に行く。
川島
龍太郎の囲碁仲間の元大学教授。
吉野タケ
龍太郎の姑。
友