中島京子のレビュー一覧

  • 小日向でお茶を

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    この作家さんの本、途中で読むのをやめちゃったなあ…と思いつつエッセイに手を出してみたら。まあゆるっとした日常生活を綴っていらっしゃるのだけど、読みやすい。創作よりも断然エッセイの方がいいなーと思ってしまいました。なんだかあったかい縁側でお茶を飲んでいるようなまったりした読後感でした。

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    2023年11月09日
  • 樽とタタン(新潮文庫)

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     『常連客は、樽に座るわたしに「タタン」とあだ名を付けた』
     大人となったタタンが、小学校の帰りに通っていた喫茶店での懐かしい出来事を綴った物語集となっている。

     少女の記憶には、" 嘘 " と " 本当 “ が、入れ乱れる。 官能的な色恋に、死への割切り、孤独、虚構、、、。 不確かな記憶から紡がれる物語のなんとも言えないその曖昧さが面白い。

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    2023年10月01日
  • 樽とタタン(新潮文庫)

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    なんだか不思議な話だった。

    子供の頃の記憶は、なんとなく…であり、本当のことだったのかわからないこともある。

    タタンと自分が似ているようなところもあって懐かしい気持ちで読めた。

    私も小学校に入学した頃は学校に馴染めず、近所に飼われていた犬が大好きで、帰宅してからよくその家に犬を見に行っていた。
    そのうち飼い主さんが家にあげてくださるようになり…。
    ただ、どんな話をしたのか全く思い出せない。

    ある時、我が家でも犬を飼うことになりいつの間にかその犬に会いに行くこともなくなり、飼い主さんも引っ越しをされて。

    なんだか、飼い主さんとワンちゃんにお礼を伝えたくなりました。

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    2023年09月25日
  • キッドの運命

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    優しい猫 を読んだ事があるので中島京子さん著者2冊目の完読本。
    それとは全く違うS Fショート的な印象。
    日本という国があったのはもう過去の出来事で、最後までの日本人も自分の意思により、居なくなってしまう。今当たり前な事がこの本のように大昔の理解できない事として、ヒストリーに残されるのかもしれない。

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    2023年08月30日
  • 妻が椎茸だったころ

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    表題作「妻が椎茸だったころ」。優しい素敵なお話。最後の1行、想像してウルッときた。
    本の紙質がしっかりしていて、高級な感じ。
    (余談)「パラサイト隕石」を調べようと思って「隕石」をググったら面白いことが起こったので、皆様もぜひ。

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    2023年08月08日
  • 樽とタタン(新潮文庫)

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    とある女性小説家が、幼い頃の記憶を辿りながら書いたという体の連作短編集。
    舞台は子どもの頃に通っていた喫茶店。そこで見聞きしたことは、どこまでが本当にあったことで、どこからが子どもの妄想なのかが曖昧。でも、その曖昧さが面白い。
    子どもの頭の中で想像がどこまでも広がって、現実よりもリアルな記憶になっていく感覚が、とても共感できる。
    結局どうなったの??という終わり方をする話もあるけれど、それはそれで良し。
    子どもから見た世界と、大人から見た世界は全然違う。その違いを楽しめる本でした。

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    2023年07月26日
  • 小日向でお茶を

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    小日向にすんでいる頃の話だけれど
    小日向はあまり出てこなくて、
    食べることと年齢にともなう体のメンテナンスの話題が満載。

    海外旅行の話は羨ましくて
    海外の本に対する文化の高さを知る。

    ちょっと前なのにコロナの頃の話はそうそうと思出話のよう。

    食べることも料理することも大好きで
    でも料理する時間が執筆のための息抜きなになっていそうで
    だけれど保存食から異国の料理まで息抜きにしてはスゴすぎる!

    なんだかんだそうそうとヘェ~を繰り返しながら読み終えた。

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    2023年07月19日
  • 小日向でお茶を

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    食や旅の話に於いては、生活水準が高過ぎて置いてけ堀を食らった感あり。何れも此も登場する料理やお菓子は高級で美味しそうでした。

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    2023年07月02日
  • 花桃実桃

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    花村茜、独身で43歳。
    父が突然亡くなり、兄妹で話し合って というより兄の采配で兄は父の住んでいたマンションを、茜は父が所有していたアパートを相続することになった。
    そのころ職場から肩たたきにあったこともあり、そのアパートに大家として住むことになった茜。
    茜の日々を彩る、住人との関わりの日々が描かれる。

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    2023年06月27日
  • 小日向でお茶を

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    海外への旅とかグルメとか自分が興味がある内容だったので面白かったです。特に長時間の機内での過ごし方、参考にしたいと思いました。こういう風に歳を取れたらいいな、と思います。

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    2023年05月21日
  • 小日向でお茶を

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    星3.5
    中島京子さんって、ユーモアのある文章がうまい。思わずクスッと笑ってしまうところがたくさんあった。
    内容は掲載誌の性格から中高年向き。
    とん蝶食べたくなった。

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    2023年05月13日
  • FUTON

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    直木賞作家のデビュー作って事で、前知識まったくナシで読んでみた。

    FUTONってのは、田山花袋の「蒲団」に由来する。
    内容も、田山花袋の「蒲団」とかなり関連するので、そちらを知らないと根回しが効かない。
    私は田山花袋を読んだという記憶がない。
    だからかどうか解らないが、ちっとも面白くなかった。

    まあ、私は女流作家の書く女性ってのは、あまり好きじゃないからなぁ。

    私のレビューなんて、なんの役にも立たないので、ネットで書き込まれたレビューの方が良いでしょ。

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    2023年05月01日
  • 小日向でお茶を

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    著者のエッセイは初読み。

    年代が同じなので、うんうんと幾度となく頷きながら楽しめました。

    ちょっと前に流行った筋膜はがし。
    エッセイの中に度々出てくるので、私も復活させました。
    そして、買いそびれていた「筋膜ローラー」、再び物色中(笑)

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    2023年04月27日
  • 小日向でお茶を

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    コロナ前とコロナ後を跨いだエッセイ集なので、生活の変化と、それに伴う体の変化が顕著に書かれている。けれども、中島さんは、生活様式が突然ガラリと変わってしまっても、自分の体をどう動かしたら気持ち良くなるのかを色々試されていて、たくましい!
    コロナ禍で行動が制限されても、老化現象が始まっても、人生楽しまなくちゃ損だ!という前向きな考え方に励まされる。
    中島さんのように、老いていく自分の体の声に冷静に向き合い、優しくしていきたいと思う。

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    2023年04月25日
  • 平成大家族

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    心温まる、わけではないが大家族もの。

    中学生以来引きこもりの三十路の息子、卒寿過ぎの姑と共に静かに暮らしていたが。

    破産した長女一家、離婚したと思いきや結婚中に浮気した男の子を孕んだ次女が実家に出戻り。

    次から次へと事件が巻き起こる。

    大家族ものになると、ハートウォーミングなものが多いが本作はそうではない。

    どこにでもありそうな、ある家族の物語が綴られる。

    『小さなおうち』もそうだったが、中島氏はこういったものを書かせると秀逸ですね。

    どんな家庭にも様々なドラマがあるものです。

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    2023年04月23日
  • 冠・婚・葬・祭

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    冠婚葬祭を4つの話を異なる視点で描いた短編集。それぞれの話は面白いが関連付けて1つの長編にすればもっと読み応えがあったと思う。

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    2023年03月31日
  • 小日向でお茶を

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    雑誌『ゆうゆう』に連載されていたものを再編集して単行本化した作品で中島京子さんの初エッセイ。
    全48話が収録。

    1964年生まれの中島さん、身体にも所々変化が起きている様で色々気をつけていらっしゃる。

    二週間に一度、鍼とピラティスに通ったり、フォームローラーで身体をグリグリさせたり、その様子が浮かんで来て楽しい。

    人間ドックの結果に一喜一憂するのも、健診を受ける前の数か月、数値を良くする為に秘かに努力するのも、分かる分かると共感。

    私も5月に健診予約を入れているので、仕舞っているフォームローラーを取り出すとしよう。

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    2023年03月27日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    結婚をテーマに7人の作家が描いた作品の作品集。「黒い結婚」「白い結婚」と分かれていて、闇っぽい話の黒と、ポジティブな感じがしないでもない白。私は順番に黒から読んでいたが、もうずっとなんだか重たいもやがかかっているみたいな感覚だった。いわゆる理想形みたいな夢見る結婚、みたいなのが出てこなくて、結婚って碌なことないなと思いつつ、色々なことがありうるんだなぁとも思った。最後の「いつか、二人で。」でそれまでのどろっとしたもやもや感が救われた感じがする。

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    2023年03月26日
  • ツアー1989

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    一言で言うと、「ぼや〜」って感じの話だった。
    何処に着地したのかよく分からない。
    ただ、何となく「そういうもんだよな」という納得感がある。自分を見失っても呼吸している限りは生き続けなきゃいけないし、揺蕩うように生きていくことを誰かに咎められる筋合いは無いもんね。

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    2023年02月28日
  • エルニーニョ

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    彼氏のパワハラから逃げる21歳女性と施設から逃げる7歳少年の出会いと逃亡劇を民話に重ねながらつづった作品。南国ののどかな田舎風景が想い浮かぶ。

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    2022年11月26日