中島京子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
表紙のイメージからてっきり「食べ物」「旅」のアンソロジーかと勘違い。実際は台湾や香港を感じられるアンソロジーでした。
特に好きだったのは、
「隣に座るという運命について」
幽霊疑惑のエイフクさんとのクスリとなるエピソードが好きでした。大学生が描かれており、懐かしい気持ちにもなりました。
「チャーチャンテン」
初読みの作家さん。何だか“縁”を思わせるストーリーも、作品に漂うごちゃごちゃしてるけど安心感のある雰囲気も、とても心地よくて好みでした。
「停止する春」
「あぁ、これは…」。心が痛むのに読まずにいられない。言葉が自分のなかに爪痕を残していくような妙にあとを引く感じ。島本さ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ戦争に向かっていく日本と、当時生きていた人たちの生活・認識がタキさんの手記という形で細かく描かれていて、とても面白かった。
最終的には現代に戻ってきて健史視点で描かれるように視点が切り替わった瞬間は驚きがあったものの、全体的にはそこまで複雑な物語ではなく、どちらかというと戦争当時の様子を感じられる読み物という面白さが強かったように感じる。
また、私がこれまで読んできた戦争ものとは違い、たとえば戦争に対してどこか他人事と思っている人たち、そんななかでもジワジワと戦争が生活に染み出してくる様子が描かれていて、なんだかとてもリアルに感じられた。
タキさんが女中として働いていた一家の奥様・時子さ -
Posted by ブクログ
暑い夏の小旅行のお供にと手にした文庫。
台湾多めのアンソロジーで、待ち時間にちょこちょこと読むのに丁度よかった。
台湾には若い頃訪れたことがあるけれど
桜庭一樹さんも角田光代さんも描いていた「月下老人」は聞いたことがなかった。
角田光代さんの猫をモチーフにした輪廻にまつわる短編が、ぼんやりとした結末にも関わらずグッときた。(やっぱり角田さんといえば猫ですね…)
私自身に前世の記憶はないけれど、私の姉もひょんなことから前世の記憶が蘇ったという。
角田光代さんの前世の記憶が気になる…
前世の記憶はないけれど、私も生まれ変わったら出逢うべき人に出逢えるようにいつか月下老人にお参りに行きたい。