【感想・ネタバレ】竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年08月14日

読むのに時間がかかってしまったけど、すごく面白かった。
竹取物語、堤中納言物語 : 読みやすい。普通に面白い短編集。
伊勢物語 : 女遊び三昧の主人公が嫌な感じで、なかなか読み進められなかった。
土左日記 : 紀貫之って面倒臭い。女たちの水浴び(胎貝や鮨鮑!)を覗き見しといて、これはモト歌があって...続きを読む…と言い訳してるのウケる。
更科日記 : 江國香織の訳がいいのか、作者に共感しまくり。
当時の結婚制度、女房の仕事など謎が多いのできちんと調べてみたい。

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Posted by ブクログ 2017年04月05日

竹取物語(森見登美彦)
伊勢物語(川上弘美)
堤中納言物語(中島京子)
土左日記(堀江敏幸)
更級日記(江國香織)
月報:小川洋子・津島祐子

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Posted by ブクログ 2017年01月04日

好きな作家さん目白押しで、これは読むしかないなと。

伊勢物語おもしれえええってなっている。
川上弘美の作品かと思うくらいどんぴしゃの訳にうっとり。余韻。
竹取物語はポエム調の和歌がたまらん。これも森見作品かのよう。すばらしいテンポ感。
堤中納言物語はおもわずニヤリ。
土左日記は前段と括弧書きの注釈...続きを読むに痺れるし、更級日記は瑞々しくて女の日記感がさすが江國。

この全集、ほんとぴったりな人に訳を頼みますよね。さいこう。

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Posted by ブクログ 2016年12月14日

自分がいかに古典にいい加減に接してきたかを思い知らされることになった。
かぐや姫の話は誤解が多かった。もっとも、絵本の印象が強くて、かなり違訳を信じていたのかもしれないけれど、それも原典をきちんと読んでいない証拠。
伊勢物語では、こんな太古から微妙な男女の機微があったのだと感銘を受けた。

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Posted by ブクログ 2016年02月24日

「こんな、おちゃらけの文学なんてあり得ない!」とも思うけど、50年後でも意味が通じる本として残せたので、これぞ文学なのかも知れない。
全30巻の中で、この3巻だけを選んで読んでみたけど、結構当たりだったかも・・・!

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Posted by ブクログ 2022年09月27日

伊勢物語、きちんと読むの初めて。
川上弘美さんの日本語は美しいな。
和歌の訳がそこはかとなく典雅だ。
物語絵でよく出てくる有名な九段の八橋、宇津山だけにあらず。
しかし業平はすごいね、さすが歴史に名を残すプレイボーイ…

三十段の、歌を「逢うのは 一瞬 恨みは 永遠」て訳すのはしびれる。伊勢物語もす...続きを読むてきだけど川上弘美さんもすてき。

最後125段
「生きるとは
 なんと
 驚きに満ちたことだったか」
ってところなんて、めっちゃすてきじゃないですか


もりみーの竹取物語もすごく面白い。
もちろん元の話自体が面白いけど、彼の訳がなんともシュールで人間臭くて好きだ。
しかしなんておもしろい話なんだろうなぁ、古事記とかも面白くてユーモアあふれてるけど、竹取物語のファンタジーたまらん。昔の人すごい。

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Posted by ブクログ 2021年06月06日

錚々たる方々の訳した古典文学!
竹取物語がモリミーの手にかかると、翁や貴公子たちの下心がスケスケで困惑するかぐや姫が目に浮かんでしまう。
和歌の訳がまたニヤニヤ。
むかし男ありけり、の伊勢物語はこんなに長いお話だったのかと驚いた。恋愛だけでなく友情や仕えた親王とのやり取りが印象的だった。
男としか出...続きを読むてこないので、これが業平のことなのか、時期はいつなのかとモヤモヤもするけれど、一遍の凝縮ぶりに愕然とする。
堤中納言物語はいろんなテイストの話が襲いかかってきて気が抜けない。
和歌の訳が絶妙!
有名な虫めづる姫君の女房たちの嫌らしさときたら、普通に和歌を訳しただけでは伝わってこないかも。
土佐日記、この本でいちばんツラかった。
たぶん元々の話がまどろっこしくて合わないんだろうなあ。
ひらがなばかりだとこんなにも読みにくいのかー。
学生の頃、何度も目にした更級日記。
物語に憧れた少女が田舎から出てきて、ようやく手に入れた物語を読みまくる…。
でも、今回読んで、その上京の旅の行程が楽しかった。現在の場所を思い、その過酷なこと!
そして京についてからもやたらと転居していて、それぞれの家の簡易さにも驚く。
平安の時代のリアルな日常を垣間見た感じ。

「学者ならぜったいにしない蛮行に及ぶのでなければ、小説家が仕事を引き受けた意味はない」と中島京子さんがあとがきに書いているけれど、厳密に言ったら解釈が違うところもあるのかもしれない。
それでも、とても楽しく古典が身近になった良い本だった!
ただ、持ち運びの出来る大きさ厚さにして欲しい…切実。

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Posted by ブクログ 2020年10月07日

教科書、それも抜粋でしか触れたことがなく、苦手意識もあった古典文学が、現代語訳と更に訳者の個性も加わったことで、とても読み易く物語に入り込めた。
また、この全集には対となる「作家と楽しむ古典」という本がある。
訳者自身による解説で、原典への解釈やそこから感じた思いなどを知ることができて、物語への理解...続きを読むがより深まったように思う。
是非合わせて読んでもらいたい。

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Posted by ブクログ 2020年10月05日

竹取物語・森見登美彦/伊勢物語・川上弘美/堤中納言物語・中島京子/土左日記・堀江敏幸/更級日記・江國香織。現代語訳で読みやすいが、例えば森見ならもっともっと森見節で書いて欲しかった。伊勢は元が好きでないが、歌の訳が流石。堤中納は初見。虫愛ずる姫君のみ知ってた。他に図々しい坊主など。土佐日記初見、愚痴...続きを読むじゃん。ひらがな辛い。更級日記。猫に宿った姫君の話。「焦がれた物語を読む楽しさといったら妃の位も及ばない」そうそう!

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Posted by ブクログ 2016年10月02日

竹取物語・伊勢物語・堤中納言物語・土佐日記・更科日記
どれも学校で古典や歴史で学んだ物語ですが、一度も
読んだことがありませんでした。(絵本とかあらすじみたい
なものを除いて)
初めて読みましたが、現代と異なって違和感のある部分
もありますし、想いのほか現代でも共感できる部分も
多く面白く読めました...続きを読む。現代訳が秀逸であったことも
要因だろうと思います。
中でも、伊勢物語の和歌と話しの内容の奥深さ。単なる
恋愛だけではなく人とのつながりを大事にしてきた文化
が垣間見える部分。
堤中納言物語の短編小説のような、また現代でも共感できる
家族や仲間での何気ないやり取りの記載。
土佐日記の紀行文としての情景の描き方や、昔の船旅の
リアルな様子。
更級日記の現代でも十分に共感できる日記文学と、主人公の
リアルな感情。至極日常的な感情。ドライな感情が
垣間見える部分。
など、面白かったと思います。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年02月11日

原文を読めるだけの素養がないので、現代訳で読めるのはありがたい。『土左日記』堀江敏幸氏の「貫之による緒言」と「貫之による結言」に紀貫之の土佐日記への想いが甦ってくるようです。それにしても、平安期の人々はよく泣いていたことを改めて知りました。1000年も昔の日本人の感情とはどのようなものであったのかと...続きを読む興味が湧いてきます。私たちが感じないものに感じ、見えないものを見、聴き取れないものを聴いていたのだろうかと想像が膨らみます。ただ、死生観は違っても、男女の仲は変わらなかったようにも想えます。

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Posted by ブクログ 2016年02月10日

森見さんの話が聞きたくて講演会に行って、欲しくなって買った本。森見登美彦さんの「竹取物語」は、確かに森見さんらしい。ファンタジーで、竹林が出てきて、美女も出てきて、そして男たちが片想いをする。川上弘美さんの「伊勢物語」は、授業でやった文章が出てきて懐かしい。在原業平すごい笑 中島京子さんの「堤中納言...続きを読む物語」は、歌の訳も三十一文字にしているのがすごい。こんなに楽しい物語だったんだと驚き。堀江敏幸さんの「土左日記」は、ひらがなで訳して貫之の考えを示すという独特の訳。江國香織さんの「更級日記」は、これも授業でやった文章が懐かしい。歌の訳など工夫されているのが伝わってきました。
古典文学のエキスパートでもない現代の作家たちが訳すというのはどうなんだろうと思ったりもしたけれど、豪華な作家たちの名前から読んでみようと思う人もいるはずだし、その点では素晴らしいこと。平安文学を読むことがないので新鮮な気持ちで読みきりました。思った以上に面白い作品たちでした。

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Posted by ブクログ 2024年02月12日

伊勢物語が読みたくて。

和歌に疎いけど…面白かった!
あの詩歌からの世界が広がる感じ、人の思いのつわり方、素直に日本語ってキレイだなーと。

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Posted by ブクログ 2022年05月05日

小学生の頃、現代語訳を読み耽った。ずいぶん久しぶりに読んだ。土左日記は、これはこれで有りだと思うけど、内容と背景をよく知った段階で読んだ方がいいと思った。読んだなりの解釈が狭められてしまうので、自分のものでないような居心地のわるい感じが残ってしまった。ほかの四篇は、現代の言葉がなじんで自然に読めた。

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Posted by ブクログ 2022年03月17日

何より竹取物語を森見先生の訳をやっと読めて嬉しかった

堤中納言物語はすべらない話のオンパレードみたいな感じだった

更級日記は初めて読んだけど筆者の夢見る夢子な少女時代から宮仕えして神仏詣りに勤しんで歳をとっていく生涯がいきいきしてて面白かった

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Posted by ブクログ 2018年04月02日

森見さんの竹取物語目当てで読んだ。真面目なようで小馬鹿にした感じが面白い。伊勢物語と堤中納言物語も予想外に面白かった。平安時代って和歌のセンスが問われて大変そう。代筆多かったんだろうな…。

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Posted by ブクログ 2016年02月04日

文学全集なんて・・・!と絶句しないで。このまったく新しいシリーズには漱石も、谷崎も、源氏も古事記も、村上春樹もあります。古典作品は森見登美彦、町田康といった若い作家が訳していてとっつきやすく、この巻の川上弘美訳『伊勢物語』でも、ひたすら恋に泣く男と女の姿が見えてきて古典の印象が変わりますよ◎

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