中島京子のレビュー一覧

  • FUTON

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    ”中年の小説家が女弟子の蒲団に顔をうずめて泣く”田山花袋の
    「蒲団」を奥さん目線で打ち直しつつ、現代版の「FUTON」を描いたところが、ナイスアイディア。

    全く、男ってのは若い女のカラダに弱い。
    特に中年男が若い女に翻弄されてオロオロするのは、
    全時代、全世界共通らしい。
    若い女はソコに付けこみ、世渡りしていく。
    結局、人生は”若気の至り”の延長線にあり、
    大人や他人がどうこう言うだけ、ヤボなんだな。

    登場人物の中では画家志望のイズミが好き。

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    2010年08月13日
  • FUTON

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    タイトルからもおわかりのように、田山花袋の〝蒲団〟を本歌取りした長編小説です。
    感想を簡潔に述べるとすれば〝おもしろかったぁぁぁ〟のひと言に尽きます。
    主人公はアメリカの大学で教鞭をふるう日本文学研究者。女性を巡る彼の私生活と、彼が〝蒲団の打ち直し〟と題して、女性視点で焼き直して書き上げた小説。そして、東京の下町に暮す百歳になろうとする老人とその周辺の人々・・・これら3つの物語が交錯しながら、ストーリーは展開していきます。
    ただ面白いというのではなく、人が生きていく上で背負わなければならない重荷、その過程で深く刻み込まれる心の傷痕などもしっかり描かれていて、断片的に語られる老人の過去などは、胸

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    2010年06月14日
  • ココ・マッカリーナの机

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    読んでいてにこにこしてしまうしちょっとうるっときてしまう、そんな本。中島京子って本当に読みやすくてすんなりした文章を書く人だなあ。

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    2010年05月24日
  • 桐畑家の縁談

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    文章が嫌味がなくて読みやすくてユーモアもちょうどよくていい感じ。あっさり淡々としすぎているのかなあーと思うところもあったけれども。温水ゆかりさんの解説がよかった。解説読んで、ぼんやりと妹の家に居候してた姉の輪郭がくっきりしたというか。自分のなかの大事なものに気づいてなかったね、というところなど、けっこう感動したりして。この話の主役は妹じゃなくて姉なんだな、と。そう、ふたり姉妹の姉っていうのは、一見しっかりしているようで、実はけっこうぼんやりしていてはっきりしなくて決断できなくて気がつくととり残されてたり。比べて妹は、マイペースでわりにちゃっかり決断して着実になにかを手に入れていくような。かくい

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    2011年09月18日
  • イトウの恋

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    情熱は人を動かす。
    そして歴史は、語られるべき「時」が訪れる日をじっと声を潜めて待っている。

    作者の人物チョイスが絶妙で、うんうん唸ってしまった。
    からりと乾いた爽快感。
    そしてしっとりを潤された満足感。
    どちらも味わえて良かったです。

    数十年前の青年が胸に宿した思いが、現代の主人公たちにじわじわと変化を齎す。
    それもまた、彼らのために用意された「時」。
    「真実は時の娘」という言葉が思い浮かぶ作品でした。

    歴史とは個人の私生活を覗き見することであり、
    時間が経過したからといって軽はずみに公開していいものでもない。
    だが場合によってはその決断によってこれまでの世界観が

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    2013年05月19日
  • 均ちゃんの失踪

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    たとえば本を読むとき、
    ストーリー至上主義の私は、はじめて読む設定や展開ならば、
    気にならないことがたくさんある。

    よくある設定の場合、その本を楽しむために
    登場人物のキャラクターや、文章のよしあしにこだわっていくようになる。
    些細なことに、文句をつけたくなっちゃったり、がっかりしたり、
    なかなか先に読み進められなかったり。

    そこでこの作品。
    読後感がすごく良い。
    あまり自分の喜怒哀楽の感情を呼び覚まさない、
    リラックス効果があるように思う。

    言葉の選び方のおかげなんじゃないかな、と思う。
    ほかの作品とかでもそれを感じるけど、これはとくにそう思った。

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    2010年03月12日
  • 均ちゃんの失踪

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    とんでもない男だけど、なんとなく憎めない均ちゃんと、彼を取り巻く女性たちのお話。
    元妻である40代の美術教師、30代の重役秘書、20代の編集者を、同時にこよなく愛する均ちゃんですが、根が優柔不断でいくつになっても放浪癖が抜けきりません。
    それぞれに事情を抱える3人の女性たちが、均ちゃんのある日突然の失踪を機に、自らを見つめ直し、新たな一歩を踏み出します。
    男も女も誰だって、ほんとはみんな寂しいのです。愛とは、優しさとは、いったいなんなのでしょうネ。面白くて、ちょっぴり切ない恋愛ドラマです。

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    2010年02月26日
  • イトウの恋

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    とても綺麗な小説でした。物語も、そして文章も。横浜付近にある男子校の中等部に郷土部というクラブがある。部員は4人(内3人は幽霊部員)、その顧問をしている久保耕平の実家の屋根裏から明治初期の通辞“伊藤亀吉”の手記が発見される。彼の曾祖父が明治時代にわりと有名な建築家であり、伊藤亀吉と何らかの繋がりがあったためらしい。その手記には亀吉がI.Bという英国人女性探険家の通辞として、共に東北から北海道に向けて旅をしたことが綴られていた。しかし一つ問題があった。それは、その手記が途中までであり、失われている最後の部分には亀吉とI.Bとの恋の結末が書かれているらしいことである。耕平は亀吉の曾孫を捜し出すが、

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    2011年07月21日
  • FUTON

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    田山花袋の「蒲団」を、現代版にした話。

    デイブがキュートな女性たちに翻弄されますw

    女性に苛まれる男性って、可愛いですね♪

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    2009年11月22日
  • FUTON

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    3つの物語が平行して進みます。
    一つは米国の田山花袋研究家のデイブの物語。離婚した中年講師のデイブは日系学生のエミと恋人関係になるが、エミに裏切られ。
    もう一つはエミの曽祖父で東京に住む95歳のウメキチをめぐる物語。
    そして最後はデイブが書いている田山花袋の「布団」を主人公の妻の視点から描く「布団の打ち直し」という物語。
    三つの物語を見事に絡ませながら、話は進みます。

    中島京子さんはこれがデビュー作との事。それにしては見事な構成です。おそらくかなりの実力を持った作家さんなのでしょう。「布団」を題材にして「布団の打ち直し」を書き、さらに米人を絡めることでタイトルが「FUTON」なんてのもシャレ

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    2016年08月07日
  • FUTON

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    日本現代史でタイトルとか名前は誰でも聞いたことあり、と思われる田山花袋の『蒲団』を研究するアメリカ人文学者デイブ・マッコーリー(息子ありのバツいちのアメリカ人)、デイブの教え子で愛人の日系アメリカ人エミ・クラカワ、エミの母親の親族で東京鶉町で戦後から蕎麦屋をやっていた明治生まれの老人ウメキチ、ウメキチの息子で蕎麦屋を外資系サンドイッチチェーン店に商売換えした二代目タツゾウ、画家を目指しつつ絵では喰えないので介護ヘルパーとしてウメキチのところに通ってくるイズミ、イズミが一緒に暮らしているケンちゃんことハナエ、などなどの人物が、アメリカと日本、花袋やウメキチの時代と現代を行きつ戻りつしながら、とて

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    2009年10月07日
  • いつか、アジアの街角で

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    アンソロジー。どの作者の作品もほぼ読んだことなかったけれど、隙間時間に読むのにちょうどいいボリューム感だった。

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    2026年03月18日
  • 坂の中のまち

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    現実的な話の中にファンタジーのような話の展開があり、理解が追いつかないところもあった。コロナ禍の話もあり、自分にもそんな時があったなと思い出させられた。

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    2026年03月08日
  • 今日もぼーっと行ってきます

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    姫路城は忍びよけの為シャガが植わってます。
    シャガは根っこからスポッと抜けるそうです。
    忍者がシャガを掴んでコロコロリ
    子供がシャガを見るたびにコロコロリ~と歌っていたのを思い出しました。
    あんまりシャガシャガだったので。



    大谷資料館にはアンディ・ウォーホル展に行ったなぁ~
    大谷石をしょってのマリリンモンローは迫力あったなぁ。


    伊能忠敬が1800年の蝦夷地測量の最初の一歩を踏み出した像があったのは、富岡八幡宮だったなぁ
    忠敬もアサリ飯を食べて出かけたのかしら?


    ぼーっ とするためには
    こんなに事前リサーチがいるの?


    来週、池上梅園に行こうと。









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    2026年03月08日
  • 水は動かず芹の中

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    ネタバレ

    秀吉の朝鮮出兵を止めるべく、水神(河童)が奔走した話を語り継ぐ「水神夜話」を、著者が陶工から聴いてしたためた本。という体をとっている。
    水神と人間が目に見えて共存する世界を、史実を背景にして書いている。このよくわからない設定を最後まで読ませるのは、著者の筆力だろう。
    ただ、途中で何を読まされているのか、よくわからなくなってくる。登場する河童たちは基本的に人間と似た思考回路を持っているので(「嘘」が理解できないことを除けば)、あまり面白みはなく、河童独特の世界に浸れるわけでもない。また史実がベースになっているが、あくまで河童とそのまわりの人々が主役なので、歴史のダイナミックさに没頭できるわけでも

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    2026年03月06日
  • 今日もぼーっと行ってきます

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    ぼーっと出来るところに行く紀行本。
    東京から近場もあれば、ちょっと遠出もして、ぼーっとというよりは活動的(笑)

    ちょっと遠いけれど、「伊能忠敬記念館」の千葉の佐原には行ってみたいなと。伊能忠敬って、改めて知ることもあり、なんだか俄然興味が湧いてきました。

    近場をぼーっと行くのは、私も得意?です。

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    2026年03月04日
  • 今日もぼーっと行ってきます

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    中島さんが、目的もなく何も考えずにぼーっとお出掛けしてくる日帰りお出掛け記。
    ぼーっとするのは難しい昨今だけど、私も心を空にしてぼーっとお出掛けしたいなぁ〜。
    特に伊能忠敬記念館には行ってみたい! 
    ぼーっとじゃなくなっちやうけど 笑

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    2026年03月01日
  • 妻が椎茸だったころ

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    はじめましての作家さんの短編集です。完全にタイトル買いですね。

    読み始め、独特の表現をする方で最後まで読み切れるか心配だったけど、一癖あるキャラや歯に衣着せぬ会話が面白かったです。

    最後にどんでん返しもあり、ひとつひとつの話も短めなので繰り返し読むのが良さそうですね。

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    2026年03月01日
  • 長いお別れ

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    認知症になった父の世話をする母、娘3人。
    父の介護は、母に背負い切れるものではないが、自分で全部できると思い、必死に介護をする。どんどん色々なことがわからなくなっていく父にも、自分を思う気持ちが残っていることに喜び、安心を感じて。
    それでも色々な問題が起きて、娘たちも放って置けなくて、それぞれの人生が交差していく。
    10年間をかけて衰えていった父は、どこへ「帰りたい」と思っていたのか。その期間で、何をしたのか、何が残ったのか。

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    2026年02月13日
  • 妻が椎茸だったころ

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    実は別の本経由で本書を知り、原作(?)はどんな感じなのか気になって読んでみた。
    短編集で、どのお話も熱を出した時に見る夢、という感じだった。

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    2026年02月02日