中島京子のレビュー一覧

  • 均ちゃんの失踪

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    ネタバレ

    均ちゃんの家に泥棒が入った。
    ところが当の住人の均ちゃんが行方知れず。
    そこで、均ちゃんの家に出入りしていた3人の女性が事情を聞かれるため警察に呼ばれ、顔を合わせる。
    世代も職業も違う3人の女性の均ちゃんとの係わりと、彼女たちのそれぞれの事情や想いが描かれたお話。

    面白いのは、中心人物の均ちゃんがなかなか登場しないこと。
    女性たちのストーリーがどんどん進んで行く中で「それで、均ちゃんは?」と思いながら読み進め、やっとこさ均ちゃん登場!
    3人(いや、実は4人?5人?)の心を揺さぶる均ちゃんのキャラクターも、なぜか憎めない。
    偶然出会ってしまった3人の女性の係わり方も面白かったです。

    さあ、均ちゃんは、あの家に帰ってくるのでしょうか?

    ミステリーでもないし、かといって恋愛小説でもないし…。
    スルスルと読めました。
    私が好きなかんじの作風です。
    中島さんの本、もっと読んでみたいなと思いました。

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    2011年04月15日
  • イトウの恋

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    郷土部顧問が見つけた古い手記に書かれた恋の話。

    手記はイトウという男性のもので、相手の女性はひとまわりも年上の異国女性I.B。

    現代と過去をいったりきたりする不思議な恋愛小説だが、独特の酔いのようなものがなく、歴史小説のようにさらりと読んだ。

    I.Bの言葉遣いの悪さやハンモックで寝るところが魅力的で、年を感じさせない。

    だいぶ、せつない話。
    でも悲観的ではなく、読後感が爽やかでした◎

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    2011年03月05日
  • 均ちゃんの失踪

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    ネタバレ

    さらさらさーと書いてるけどリアルだぞ。

    留守中の均ちゃんの家に泥棒が入った。
    事情聴取をしたい警察は、均ちゃんと関係のある3人の女にたどりつく。
    ・女子高の美術教師をする女(均ちゃん家の大家であり元妻/50前後)
    ・重役秘書の女(不倫相手が本命で均ちゃんは2番目/30代後半)
    ・ティーン向け雑誌編集者の女(均ちゃんの年下の彼女/20代)

    女3人初顔合わせの第一話から、均ちゃんが帰ってくるところまで
    ざっと4ヵ月間の物語。
    4ヵ月の間に動く女たちの、そして均ちゃんのお話。

    均ちゃんのようにだらしのない男が世界で一番嫌いな私に、
    嫌悪感を抱かせなかったのは作者の才の極みですね。
    あっぱれです。

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    2011年03月09日
  • イトウの恋

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    横浜にいきたくなった。今でこそ国際結婚や国際恋愛は珍しくもなんともないが開国間もない頃、日本人が欧米人から黄色い猿とリアルに呼ばれていた時代の一人の男の恋を巡るお話。
    英国人IBの「私はおまえがあの、やっかいなことにばかり人間を引きずりこむ困った力の罠に落ちつつあるのに気づいていて・・・・(略)~~~~私はあの力が怖いのだ」という台詞が印象的。現代に至ってはなんの問題もない恋愛のはずが時代がちがう

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    2011年02月03日
  • 均ちゃんの失踪

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    中島京子がますますせ好きになった。
    何か読みたいな、とぼんやりと思った時に読むのにちょうどいいな、と分かったような分からないような感想。

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    2010年12月19日
  • 冠・婚・葬・祭

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    中島京子さん、文章上手いなぁと感じました。
    『小さいおうち』ではどこかぼんやりとした掴みどころがない作品だなと思いましたが、こちらの方がキレがあって良いですね。
    キレが良いのは短編集だからですかね。
    もう少し中島京子さんの作品を読んでみようかなと思いました。

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    2010年12月10日
  • イトウの恋

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    実際にいた人物をモデルにして書かれた本ですな。

    伊藤が「イトウ」となっているので、この本を読む前、「どうぶつの森」をやっている私としては「イトウかぁ…。あれを釣ったときの喜びはでかかったなぁ」なんて思ってしまってました。

    この本には、高野秀行さんの「辺境の旅はゾウにかぎる」の書評からたどりつきました。

    明治初期の横浜……。
    きっとものすごい趣があって、素敵な街並みだったんだろうな。
    横浜の近くに住んでいるくせに、まったくそういうことには関心がなかった。
    今度「昔の横浜が残る場所ツアー」でも企画しようかしら。ひとりで。

    しかしこの時代に、日本の北の方へ旅をした外国人女性がいたとは。
    この方の視点から書かれた本も、ぜひ読んでみよう。
    そこにはイトウがどんな印象で書かれているのかな?

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    2010年12月09日
  • 均ちゃんの失踪

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    均ちゃんをとりまく3人の女性は、それぞれにリアリティがあって、それぞれにユニークでおもしろい。会話とか設定がうまいなあ・・・
    均ちゃんも憎めなくて、こういう感じの男って確かにいます

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    2019年01月16日
  • 均ちゃんの失踪

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    だめなんだけど(だから?)女に困らない均ちゃんとその前妻、彼女、セフレ(?)、それぞれの女性を主人公にして綴る短編集。悪気なく女の人を二股、三股かけたり、ふらっと失踪しちゃっても、最後は女性の背中を押してあげる均ちゃんはやっぱりいい男なのかもしれない。

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    2010年11月28日
  • 冠・婚・葬・祭

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    冠婚葬祭、それぞれを描いた4つの短編。中島さんらしい斜め45度みたいな視点が面白いです。冠で成人式のイベントを選びながら、新成人じゃなくて、成人式の取材でミスって退職においこまれた新聞記者が主役って。婚に出てくるお見合いおばさんも、世間での結婚観の移り変わりとか、最近の風潮とか、どっちもおかしいよねぇ…というのが透けて見えて、楽しめました。
    それでありながら、どれもスッキリ前を向いて読み終われる作品、というのもよかったです。

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    2010年11月14日
  • 桐畑家の縁談

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    完全に中島京子ハマってます。この作品も登場人物のこと好きになれて、リアリティがあって、ちょっとほんわかしていていいですわ

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    2010年10月27日
  • FUTON

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    これがデビュー作ってすご過ぎます。パラレルで進行する二つの話も面白いし、絶妙に対比しているし、素晴らしい出来栄えだと思います。

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    2010年10月27日
  • 桐畑家の縁談

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    ナカキョー、いいわー。巧いんである。この人の文章ってほんと素晴らしい。人間味あふれるホームドラマ。どうしようもないんだけど、明るくって、憎めない。妹の結婚でにわかに騒がしくなる桐畑家。そのてんやわんやぶりが愉快。最後はちょっと救われるしね。

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    2010年10月24日
  • 冠・婚・葬・祭

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    おもしろかったけれど、短編だったせいか、なんだかさらっと読んでしまって印象が薄い。あくまで個人的に、短編が苦手なので。長編だったらいいのに。文章が読みやすくておもしろくすらすらといくらでも読めそう。心のなかの台詞とか会話がつながっていく感じが、わからないけどちょっと昔の大衆小説とか、そんな感じがするようでよかったのだけれど。だれかに似ている気がする、向田邦子? もっと昔の作家かなあ?

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    2011年09月18日
  • 冠・婚・葬・祭

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    冠婚葬祭を巡る普通のひとたちの日常を切り取って描いた4本の連作。気づずに読み飛ばしてしまいそうなさりげない繋がりですがそれぞれ他の話と共通する人が登場して心憎い。お見合いおばさんの話が本人たちが真剣な分だけ滑稽に思えておもしろかなしい。お盆のお話も明解で無いところが趣があって良かった。読後はほっとするというか、ああそうか、という感じのどこか懐かしいような気持ちになりました。面白かったです。

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    2010年10月13日
  • 均ちゃんの失踪

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    突然、いなくなった均ちゃん。その均ちゃんに置いてきぼりにされた現在進行形の彼女2人と元妻1人の、ふっきりものがたり。だらだら続けてきたものを、えいやっ、と断ち切るにはそれなりの決意が必要。均ちゃんの失踪は3人の女性にとって人生の分岐点となるのだけど、そこんところがおもしろい。女って、たくましいんですよ。

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    2010年09月26日
  • FUTON

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    田山花袋って名前は知っていたけど、「何者?」と思っていました。
    この本には田山花袋の「蒲団」を研究しているデーブのレジュメが各所に登場し、それが物語りの下地でもあります。
    田山花袋の「蒲団」はこの本に出会わなくては一生読まなかったと思うし、いいきっかけになったと思う。

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    2010年09月20日
  • FUTON

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    ”中年の小説家が女弟子の蒲団に顔をうずめて泣く”田山花袋の
    「蒲団」を奥さん目線で打ち直しつつ、現代版の「FUTON」を描いたところが、ナイスアイディア。

    全く、男ってのは若い女のカラダに弱い。
    特に中年男が若い女に翻弄されてオロオロするのは、
    全時代、全世界共通らしい。
    若い女はソコに付けこみ、世渡りしていく。
    結局、人生は”若気の至り”の延長線にあり、
    大人や他人がどうこう言うだけ、ヤボなんだな。

    登場人物の中では画家志望のイズミが好き。

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    2010年08月13日
  • FUTON

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    タイトルからもおわかりのように、田山花袋の〝蒲団〟を本歌取りした長編小説です。
    感想を簡潔に述べるとすれば〝おもしろかったぁぁぁ〟のひと言に尽きます。
    主人公はアメリカの大学で教鞭をふるう日本文学研究者。女性を巡る彼の私生活と、彼が〝蒲団の打ち直し〟と題して、女性視点で焼き直して書き上げた小説。そして、東京の下町に暮す百歳になろうとする老人とその周辺の人々・・・これら3つの物語が交錯しながら、ストーリーは展開していきます。
    ただ面白いというのではなく、人が生きていく上で背負わなければならない重荷、その過程で深く刻み込まれる心の傷痕などもしっかり描かれていて、断片的に語られる老人の過去などは、胸に突き刺さるものがありますよ。
    日本文学史に残る花袋の〝蒲団〟ですが、そのタイトルだけ知っていて読んだことないという人でも、中島京子さんの〝FUTON〟には、すんなり入り込めると思います。また、花袋の〝蒲団〟を理解する上でも、〝蒲団の打ち直し〟は、良いサブテキストになるのではないでしょうか?
    デビュー作とは思えぬほどの面白さでしたぁ。

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    2010年06月14日
  • ココ・マッカリーナの机

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    読んでいてにこにこしてしまうしちょっとうるっときてしまう、そんな本。中島京子って本当に読みやすくてすんなりした文章を書く人だなあ。

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    2010年05月24日