中島京子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
スカイツリーのお膝元の架空の商店街を舞台に、7人の作家さんがお店を開店、短編を繋ぐアンソロジー。
まず設定が面白い。
そして文体も手法もそれぞれ違うのに、なんだろう、違和感なく一冊まるっとアンソロジーとしてではなくひとつの作品としてまとまっている印象。
それぞれの物語にちょっとずつ他のお話のお店が登場して、繋がっている感じがいい。
よそのお店が出てくると、もう一回その店のお話に戻って読んでしまったりして、実際に商店街を歩くように、あっちこっち寄り道しながら読んでしまう本。
そして最後のお話のラストのラストで、また一番最初のお店にお客さんを呼び戻しちゃうあたりが、うまいなぁ〜!
一冊 -
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Posted by ブクログ
10人による、怖い話。
題名通り、夢で見たり、白昼夢だったり。
うっかり思い出してしまわないためにも
日が高いうちに読んだ方がいいかもしれません。
いや、思い出すような読み方をしなければ大丈夫?
ぎょっとする終わりなのは、そらみみ。
これが現実なのか、あちらが現実なのか、と
思わせるような最後の一言。
非常に混乱させられます。
目的だった、辻村さんは…子供のせいか
やたら無邪気に怖い。
世の中、知らない方が…気がつかない方が
幸せ、という選択もあると思われます!
言ったら相手に移る夢、かと思っていたのは、琥珀。
さすがにそれはない内容でしたが
とり憑かれたと表現するのがぴったりな感じで -
Posted by ブクログ
ちょいちょい「うぉっ!」っと心をわしづかみにする展開
この前に同じく中島さんの眺望絶佳を読んだので、こちらも東京観光のアンソロジーかと思っていました。
違いました。
シンガポールとか行ってしまいます。
あとがきで書かれているのですが、いろいろな媒体に求められた短編を集めた内容ですので、それぞれの話に関連性はないのです。
さらっと読んで行く感じでしたが、ちょいちょい「うぉっ!」っと心をわしづかみにする展開に持って行かれます。
「コワリョーフの鼻」の展開にはびっくりしましたわ。
後は天井の刺青の描写に見惚れたり、ポジョとユウちゃんとなぎさドライブウェイを読んで映画のような情景が脳内に広 -
Posted by ブクログ
前後にスカイツリーと東京タワーの往復書簡が置かれ、その間に東京に暮らす人々を描いた8つの短編が置かれているという構成です。中の短編は雑誌に書かれたもので、それに前後の往復書簡を足して一冊の本に仕上げられたもののようです。
正直言って、ちょっと戸惑いながら読んでいました。作品もバラバラ感がありますし、いつもの中島さんの、なんとも言えないユーモア感が感じられなくって、どこかまとまりの無い短編集だなと思っていました。
しかし、最後の東京タワーからスカイツリーへの復信で物語全部がワッと立ち上がるような気がしました。やっぱりその辺りは上手ですね。