中島京子のレビュー一覧

  • エルニーニョ

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    恋人から逃れてきた女性が孤独な少年と出会ったことから始まるロードムービー的なファンタジー。作品ごとに異なる趣向を楽しませてくれる作者だが、本著ではいくつか挿入されている寓話の効果もあって、逃避行を続ける二人が巡り合う人々もどこかおとぎ話的であり魅力に溢れる。

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    2015年12月13日
  • 東京観光

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    久しぶりにこれぞ短編集!ってのを読んだ気がして新鮮でした。1人の作家がテーマに沿って小説を編んでゆく思考が伝わってくる。1冊の本として良いと思う。
    「植物園の鰐」で、不思議系とまで言わないがこういうのかー、と思ったら次はまた違う感じで面白かった。どの作品も浮遊感と現実が共存していて、いつまでも読めそう。逆にこれが1番好き!ってのを選ぶのが難しい。

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    2015年12月05日
  • 眺望絶佳

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    東京の空の下に繰り広げられる、8編のストーリー。
    一見何のへんてつもないように思える生活の裏側に、不思議やらトゲやら毒が埋まっている。どの話も、ひとすじ縄ではいかず、読んでいるうちにいつの間にか別の場所に連れていかれたような気分になる。
    それをもったいぶらず、さらりと描いているところが魅力的。

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    2015年11月17日
  • 冠・婚・葬・祭

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    小さな仕掛けのある連作集。どれもサラリとしているが、いかにも女性作家らしい感性が感じられる。

    世代的にも、生まれ育ちも東京の自分には、中島さんの描く「冠婚葬祭」は感覚的に親近感を感じさせるもので、ノスタルジーも感じた。自分はなんとも日本人なんだなと改めて感じた。

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    2015年10月19日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    ネタバレ

    商店街が舞台の短編集
    作者も登場人物もちがう(でもたまに名前が出てくるのが妙にリアル)

    人情アリ定年後の元気な高齢者や
    若者の恋愛や
    おもしろいけど

    主婦の同級生再開ものがちょっと生々しくていやだったかな
    あれがなければ子供もいける(と思うから勿体ない。笑)

    こんな商店街いいなぁ

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    2015年07月26日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    ネタバレ

    新しい作者に出会いたくて読んだんだけど、なんかいまいち琴線に触れる人はいなかったなあ。
    さくさく読める短編集で、どれも明るい終わり方だから、ちょっとした空き時間に読むには最適だけれど。
    伊藤米店の描写がちょっと苦手な部分があったのだけれど、作中の丸川さんの言葉で「米屋のイケメンくんの夢が覚めちゃったのは残念だったね。けどさ、頭の中のいっちばんくだらない、誰にも言えない恥ずかしい空想を、馬鹿にしないで大事にした方がいいよ。それは、どんな瞬間でも、必ずキリちゃんの心を守るから」というのは、ちょっと目から鱗だったな。

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    2015年07月19日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    「あずかりやさん」は既読。
    ちょっと深さがない感じの1冊だった。
    軽く読めていいのかも。
    でも、「伊藤米店」はよかった。
    彩世まるさん初読みでした。

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    2015年07月16日
  • きっと、夢にみる 競作集 <怪談実話系>

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    10人による、怖い話。

    題名通り、夢で見たり、白昼夢だったり。
    うっかり思い出してしまわないためにも
    日が高いうちに読んだ方がいいかもしれません。
    いや、思い出すような読み方をしなければ大丈夫?

    ぎょっとする終わりなのは、そらみみ。
    これが現実なのか、あちらが現実なのか、と
    思わせるような最後の一言。
    非常に混乱させられます。

    目的だった、辻村さんは…子供のせいか
    やたら無邪気に怖い。
    世の中、知らない方が…気がつかない方が
    幸せ、という選択もあると思われます!

    言ったら相手に移る夢、かと思っていたのは、琥珀。
    さすがにそれはない内容でしたが
    とり憑かれたと表現するのがぴったりな感じで

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    2015年07月06日
  • 東京観光

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    ちょいちょい「うぉっ!」っと心をわしづかみにする展開

    この前に同じく中島さんの眺望絶佳を読んだので、こちらも東京観光のアンソロジーかと思っていました。

    違いました。

    シンガポールとか行ってしまいます。

    あとがきで書かれているのですが、いろいろな媒体に求められた短編を集めた内容ですので、それぞれの話に関連性はないのです。

    さらっと読んで行く感じでしたが、ちょいちょい「うぉっ!」っと心をわしづかみにする展開に持って行かれます。
    「コワリョーフの鼻」の展開にはびっくりしましたわ。

    後は天井の刺青の描写に見惚れたり、ポジョとユウちゃんとなぎさドライブウェイを読んで映画のような情景が脳内に広

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    2015年06月06日
  • イトウの恋

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    読みやすかったけど。

    オチがなー。

    先生とシゲルの仲はどうなったのか気になる終わり方でした。

    再読はないかな。。。

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    2015年05月28日
  • のろのろ歩け

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    それぞれ台湾、北京、上海を舞台にした女性を主人公にする3つの短編。

    なんだか中島さんらしさが感じられません。
    帯には「恋にも似た、女たちのささやかな冒険」とか「家で読む旅小説」とかあります。ある意味、帯が示す通り特定のテーマがない。いや、テーマなど無くても良いのですが、なんか中途半端でボヤッとした感じ。中島さん独特の「おかしみ」も感じられないし。
    ま、そんな事もあるのでしょう。

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    2016年05月15日
  • さようなら、コタツ

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    タイトルとなっている「さようなら、コタツ」が一番よかった。
    あーわかるなぁと思い、思いっきり感情移入してしまった。
    「ハッピーアニバーサリー」も良かった。ちょっと可笑しくて可愛いらしかった。

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    2015年04月21日
  • 東京観光

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    7つの短編集。
    どれも不思議な気分になるお話。
    でも、内容はそんなに不思議なものばかりじゃないんだけど、なんでだろう?
    それぞれの話に深みがあって、そしてとってもユーモラスだった!

    2015.2.21

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    2015年02月21日
  • 眺望絶佳

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    前後にスカイツリーと東京タワーの往復書簡が置かれ、その間に東京に暮らす人々を描いた8つの短編が置かれているという構成です。中の短編は雑誌に書かれたもので、それに前後の往復書簡を足して一冊の本に仕上げられたもののようです。
    正直言って、ちょっと戸惑いながら読んでいました。作品もバラバラ感がありますし、いつもの中島さんの、なんとも言えないユーモア感が感じられなくって、どこかまとまりの無い短編集だなと思っていました。
    しかし、最後の東京タワーからスカイツリーへの復信で物語全部がワッと立ち上がるような気がしました。やっぱりその辺りは上手ですね。

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    2016年05月15日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    こんぺいとう商店街の店を舞台にしたアンソロジー。
    カフェスルス、あずかりやさん、伊藤米店、チンドン屋、三波呉服店、キッチン田中、砂糖屋綿貫。

    店がメインのもの、人がメインのもの等作家さんにより色々です。
    伊藤米店(彩瀬まる)は主婦視点の話の中に米店が出てくる。
    日常から逃避したくて非現実的な事を想像しがちだけど、想像に使ってる相手も結局は普通の日常を生きてるんだよね…その辺の表現が上手いなぁと。「さらりと乾いた親しさ」とか。
    キッチン田中も恋愛色強め。そして切ない。

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    2019年05月26日
  • イトウの恋

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    『小さいおうち』が好きだったので、こちらも手に取りました。現代と過去を行き来しながら、「真実」を読み解いていく、というところで系統が同じかなというイメージ。面白かったんだけど、もう少し何か欲しかったな。「語りすぎない」のは良いんだけど、突然物語が切れた印象を受けたので、あと少しだけ。

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    2014年12月12日
  • 均ちゃんの失踪

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    14/12/02

    この世の憂さを忘れるには、目をつぶって寝てしまうのがいちばんいいと思っている均ちゃん。なんて掴み所のないだらしない適当な男なんだと思いつつ、なぜかきらいになれない。均ちゃんは優しくてかわいそうなひとだから。
    景子先生の“筋金入りの楽天的思考”はいいなあ。すごくいい。


    「みんな、いなくなる」
    と、情けない声を出した。
    「均ちゃんが悪いのよ」
    空穂は均ちゃんの頭を抱き寄せ、自分の頬をくっつけて目をつぶった。
    「均ちゃん、四ヵ月もほっぽっとくから、女はみんないろんなこと決めちゃったのよ」(P227 出発ロビー)

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    2014年12月02日
  • さようなら、コタツ

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    初めの方が面白い。というか、はじめにの部分が一番面白い。世界には部屋が無数にあって、それぞれでそれぞれが生活を営んでいる。ふしぎー

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    2014年11月01日
  • 桐畑家の縁談

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    【本の内容】
    「結婚することにした」ある日突然、妹から告げられた桐畑露子。

    お相手は台湾の青年らしい。

    おくてな妹が自分より先に結婚なんて…27歳、無職で妹の家に居候中の露子は、落ち着かないながらもしぶしぶ職探しを始める。

    実は彼女も恋人からプロポーズされていたが、乗り気になれないのだった―。

    娘の国際結婚に戸惑う両親も巻き込んだ、迷走姉妹のユーモラスでちょっとビターな物語。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    恋愛に恵まれてきた姉が、おくてなはずの妹に結婚で先を越され、その動揺をコミカルだけれど繊細な筆で描く。

    行き当たりばったりの結末のように見えて、救済がそこにはある。

    文学作

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    2014年09月19日
  • 東京観光

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    7つの短編。「植物園の鰐」「シンガポールではタクシーを拾うのは難しい」「ゴセイト」「天井の刺青」「ポジョとユウちゃんとなぎさのドライブウェイ」「コワリョーノフの鼻」「東京観光」。
    ピンと来る話もあり、そうでも無い物もあり。
    期待が大きくハードルを上げすぎたかとも思いましたが、ネット上を見てもさほど絶賛はされてないようです。
    7篇のうちの一つ『コワリョーフの鼻』は先日読んだアンソロジー『REBORN』に収録されていた作品でした。

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    2016年05月29日