中島京子のレビュー一覧

  • 東京観光

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    ちょいちょい「うぉっ!」っと心をわしづかみにする展開

    この前に同じく中島さんの眺望絶佳を読んだので、こちらも東京観光のアンソロジーかと思っていました。

    違いました。

    シンガポールとか行ってしまいます。

    あとがきで書かれているのですが、いろいろな媒体に求められた短編を集めた内容ですので、それぞれの話に関連性はないのです。

    さらっと読んで行く感じでしたが、ちょいちょい「うぉっ!」っと心をわしづかみにする展開に持って行かれます。
    「コワリョーフの鼻」の展開にはびっくりしましたわ。

    後は天井の刺青の描写に見惚れたり、ポジョとユウちゃんとなぎさドライブウェイを読んで映画のような情景が脳内に広

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    2015年06月06日
  • イトウの恋

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    読みやすかったけど。

    オチがなー。

    先生とシゲルの仲はどうなったのか気になる終わり方でした。

    再読はないかな。。。

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    2015年05月28日
  • のろのろ歩け

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    それぞれ台湾、北京、上海を舞台にした女性を主人公にする3つの短編。

    なんだか中島さんらしさが感じられません。
    帯には「恋にも似た、女たちのささやかな冒険」とか「家で読む旅小説」とかあります。ある意味、帯が示す通り特定のテーマがない。いや、テーマなど無くても良いのですが、なんか中途半端でボヤッとした感じ。中島さん独特の「おかしみ」も感じられないし。
    ま、そんな事もあるのでしょう。

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    2016年05月15日
  • さようなら、コタツ

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    タイトルとなっている「さようなら、コタツ」が一番よかった。
    あーわかるなぁと思い、思いっきり感情移入してしまった。
    「ハッピーアニバーサリー」も良かった。ちょっと可笑しくて可愛いらしかった。

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    2015年04月21日
  • 東京観光

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    7つの短編集。
    どれも不思議な気分になるお話。
    でも、内容はそんなに不思議なものばかりじゃないんだけど、なんでだろう?
    それぞれの話に深みがあって、そしてとってもユーモラスだった!

    2015.2.21

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    2015年02月21日
  • 眺望絶佳

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    前後にスカイツリーと東京タワーの往復書簡が置かれ、その間に東京に暮らす人々を描いた8つの短編が置かれているという構成です。中の短編は雑誌に書かれたもので、それに前後の往復書簡を足して一冊の本に仕上げられたもののようです。
    正直言って、ちょっと戸惑いながら読んでいました。作品もバラバラ感がありますし、いつもの中島さんの、なんとも言えないユーモア感が感じられなくって、どこかまとまりの無い短編集だなと思っていました。
    しかし、最後の東京タワーからスカイツリーへの復信で物語全部がワッと立ち上がるような気がしました。やっぱりその辺りは上手ですね。

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    2016年05月15日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    こんぺいとう商店街の店を舞台にしたアンソロジー。
    カフェスルス、あずかりやさん、伊藤米店、チンドン屋、三波呉服店、キッチン田中、砂糖屋綿貫。

    店がメインのもの、人がメインのもの等作家さんにより色々です。
    伊藤米店(彩瀬まる)は主婦視点の話の中に米店が出てくる。
    日常から逃避したくて非現実的な事を想像しがちだけど、想像に使ってる相手も結局は普通の日常を生きてるんだよね…その辺の表現が上手いなぁと。「さらりと乾いた親しさ」とか。
    キッチン田中も恋愛色強め。そして切ない。

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    2019年05月26日
  • イトウの恋

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    『小さいおうち』が好きだったので、こちらも手に取りました。現代と過去を行き来しながら、「真実」を読み解いていく、というところで系統が同じかなというイメージ。面白かったんだけど、もう少し何か欲しかったな。「語りすぎない」のは良いんだけど、突然物語が切れた印象を受けたので、あと少しだけ。

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    2014年12月12日
  • 均ちゃんの失踪

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    14/12/02

    この世の憂さを忘れるには、目をつぶって寝てしまうのがいちばんいいと思っている均ちゃん。なんて掴み所のないだらしない適当な男なんだと思いつつ、なぜかきらいになれない。均ちゃんは優しくてかわいそうなひとだから。
    景子先生の“筋金入りの楽天的思考”はいいなあ。すごくいい。


    「みんな、いなくなる」
    と、情けない声を出した。
    「均ちゃんが悪いのよ」
    空穂は均ちゃんの頭を抱き寄せ、自分の頬をくっつけて目をつぶった。
    「均ちゃん、四ヵ月もほっぽっとくから、女はみんないろんなこと決めちゃったのよ」(P227 出発ロビー)

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    2014年12月02日
  • さようなら、コタツ

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    初めの方が面白い。というか、はじめにの部分が一番面白い。世界には部屋が無数にあって、それぞれでそれぞれが生活を営んでいる。ふしぎー

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    2014年11月01日
  • 桐畑家の縁談

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    【本の内容】
    「結婚することにした」ある日突然、妹から告げられた桐畑露子。

    お相手は台湾の青年らしい。

    おくてな妹が自分より先に結婚なんて…27歳、無職で妹の家に居候中の露子は、落ち着かないながらもしぶしぶ職探しを始める。

    実は彼女も恋人からプロポーズされていたが、乗り気になれないのだった―。

    娘の国際結婚に戸惑う両親も巻き込んだ、迷走姉妹のユーモラスでちょっとビターな物語。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    恋愛に恵まれてきた姉が、おくてなはずの妹に結婚で先を越され、その動揺をコミカルだけれど繊細な筆で描く。

    行き当たりばったりの結末のように見えて、救済がそこにはある。

    文学作

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    2014年09月19日
  • 東京観光

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    7つの短編。「植物園の鰐」「シンガポールではタクシーを拾うのは難しい」「ゴセイト」「天井の刺青」「ポジョとユウちゃんとなぎさのドライブウェイ」「コワリョーノフの鼻」「東京観光」。
    ピンと来る話もあり、そうでも無い物もあり。
    期待が大きくハードルを上げすぎたかとも思いましたが、ネット上を見てもさほど絶賛はされてないようです。
    7篇のうちの一つ『コワリョーフの鼻』は先日読んだアンソロジー『REBORN』に収録されていた作品でした。

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    2016年05月29日
  • さようなら、コタツ

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    【本の内容】
    15年ぶりに、しかも誕生日に、部屋に恋人未満の男を招くことになった36歳の由紀子。

    有休を取り、ベッドの到着を待ち、料理を作って待つが、肝心の山田伸夫が…来ない!

    表題作ほか、新入りが脱走した相撲部屋の一夜を描く「八十畳」。

    やもめ暮らしの大叔父が住む、木造平屋に残る家族の記憶をひもとく「私は彼らのやさしい声を聞く」など、“7つのへやのなか”を、卓越したユーモアで描く傑作短篇集。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    ちょっと探せばどこにでもいそうな、垢抜けない普通の女の人が登場するのですが、その人のキャラクターに引きずられて、友達の日常を見ているような気さえしてくる、なんと

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    2014年08月29日
  • さようなら、コタツ

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    短編集
    色んな部屋に起こるそれぞれの物語
    中島さんは色んな描写が細かい!それが良かったり、いらなかったり、、、
    読みやすいお話ばかりで、サラサラ読めた。
    題名にもなってる、さようならコタツが一番良かったかな!

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    2014年08月26日
  • イトウの恋

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    維新後間もない日本の奥地を旅する英国女性を通訳として導いた青年イトウは、諍いを繰り返しながらも親子ほど年上の彼女に惹かれていく―。イトウの手記を発見し、文学的背景もかけ離れた二人の恋の行末を見届けたい新米教師の久保耕平と、イトウの孫の娘にあたる劇画原作者の田中シゲルの思いは…。

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    2014年03月30日
  • 均ちゃんの失踪

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    初めての作家さんでしたが、なかなか面白くて一気読みしました。均ちゃんと関わりのある3人の女性が、均ちゃん失踪中に急接近。ありそうでなさそうなお話に先の展開が気になってしまい、読む手を休められなかった。均ちゃんはダメ人間だけどなんだか憎めないなぁ~。最後はちょっとかわいそうだったけど、自業自得ということで。

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    2014年03月17日
  • 小さいおうち

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    ネタバレ

    あぁっ、映画の音楽がジブリっぽいって思ったら久石譲さんかぁ。
    吉岡さんと妻夫木さんが出てるのかーと、読み終わってキャストを調べるなど。映画版は結構違うところが多そうですね。
    音楽の先入観のせいで、風立ちぬみたいなアニメの映画になってもいいんじゃないかなって思ったり。
    実写版のお家はちょっとイメージが違う~。
    も少しやわらかなタッチが欲しい雰囲気。

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    2025年05月28日
  • イトウの恋

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    『ジャーニー・ボーイ』から。いろんな語り口があるんだなあ、と。でも、ま、そっか、と。しかしあっちのイトウくんの方が大人な感じがする。

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    2014年02月23日
  • さようなら、コタツ

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    それぞれの部屋で繰り広げられる人間ドラマの短編集だが、あまり心に残るものがなかった。さらさらっと読める。

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    2014年01月13日
  • エルニーニョ

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    2人が追われていること、行き当たりばったりだけど大切な出会いが続くこと、このふたつが次へ次へと読み進めたくなる理由だった。まるで一緒に旅するみたいに読めて楽しかった。

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    2013年12月31日