中島京子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【本の内容】
15年ぶりに、しかも誕生日に、部屋に恋人未満の男を招くことになった36歳の由紀子。
有休を取り、ベッドの到着を待ち、料理を作って待つが、肝心の山田伸夫が…来ない!
表題作ほか、新入りが脱走した相撲部屋の一夜を描く「八十畳」。
やもめ暮らしの大叔父が住む、木造平屋に残る家族の記憶をひもとく「私は彼らのやさしい声を聞く」など、“7つのへやのなか”を、卓越したユーモアで描く傑作短篇集。
[ 目次 ]
[ POP ]
ちょっと探せばどこにでもいそうな、垢抜けない普通の女の人が登場するのですが、その人のキャラクターに引きずられて、友達の日常を見ているような気さえしてくる、なんと -
Posted by ブクログ
ネタバレある旅行会社が1989年に企画した、香港行き「迷子付きツアー」。
それは、何かを忘れてき た気持ちを演出するためにわざと人を迷子にさせるというものだった。
それから十数年後、香港で「迷子」になったらしい青年にまつわる記憶が錯綜する。
アイデンティティの喪失とか、虚実入り混じる人の記憶の脆さとか、底知れぬ深いテーマを持った話です。
それを感じさせずさらりと描き、とらえどころのない魅力を発揮しています。
何かを置いてきたような気がするだけど、それが何か分からない。
日常からこぼれて落ちていく、言葉に出来ない感情に言葉を与え、くっきりとした輪郭を与えてくれた気がしました。
なかなか捉えにくい感情 -
Posted by ブクログ
桐畑家の長女露子は三社目の会社を退職しニート生活を送っている。
結婚をほのめかしてくる研修医の恋人がいるが乗り気ではない。
二人で暮らしている妹の佳子が台湾人の青年と結婚すると言い出してからの結婚までの日々を描いた恋愛テイストの家族小説。
露子は要領がよくモテるタイプで、
佳子は最初の恋人がバードウォッチングを趣味とする黒人青年という変わり者。
海外へ放浪の旅へ出たりしながら、勤め先の外国語学校の生徒と恋人同士になる。
露子の悲しい過去の恋愛や佳子と台湾人青年との恋、独身の叔父さん話など、短い章立てでさくさく進む。
文章は読むのに困難はないけど一文が長い。
淡々とした語り口もあり大きな