ツアー1989

ツアー1989

495円 (税込)

2pt

1989年の香港ツアーで一人の青年が消えた。彼が想いを寄せていた女性、同じツアーに参加した会社員、添乗員……青年を取り巻く人々の記憶は、肝心なところが欠落していた。15年後、彼の行方を追う駆け出しライターは、当時ひそかに流行していた「迷子つきツアー」という奇妙な旅に行き着くが――。記憶のいたずらが、一人の人間の運命を変える。現実と虚構の境が揺らぐ、ミステリアスな物語。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

ツアー1989 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    なかなかミステリアスで面白かった。「迷子ツアー」を巡る人間関係とその背後。だんだん真相が明らかになっていく過程、充分に楽しめた。バブル全盛期、たしかに何が合ってもおかしくなかったんだろうなあ。あの時代を生きた人たちの話を聞くとほんと面白いし。これが日本なの?って思う。そんな時代に一風変わった旅行をと

    0
    2017年05月24日

    Posted by ブクログ

    一言で言うと、「ぼや〜」って感じの話だった。
    何処に着地したのかよく分からない。
    ただ、何となく「そういうもんだよな」という納得感がある。自分を見失っても呼吸している限りは生き続けなきゃいけないし、揺蕩うように生きていくことを誰かに咎められる筋合いは無いもんね。

    0
    2023年02月28日

    Posted by ブクログ

    読み進めるのは苦じゃなかったし、どうなるのかと思ってさくさく読めたけど、なんだかスッキリしなかった。

    0
    2022年04月25日

    Posted by ブクログ

    15年前、「迷子付きツアー」なる奇妙なツアーが実施されていたという。現地で不意に姿を消す参加者がいることで他の参加者になんとも言えない喪失感や余韻を残すための手法だという。
    そのツアーに絡む手紙と、それを受け取った15年後の人々の話。

    話の設定を理解するのがちょっと大変。

    0
    2019年03月21日

    Posted by ブクログ

    なんだか、なんだか不思議な話だった

    ネタあかしが、絶妙で。
    なんとなくスッキリしたような、
    でも冷静に振り返ると、しっかり説明なんてされてないような
    それこそ自分が参加したツアーが
    実は迷子つきツアーだった、ということに
    気づくはずもない、一旅行者のような

    そしてやはり
    アジアの雑踏に、行きたく

    0
    2018年03月18日

    Posted by ブクログ

    お正月休みを挟んで1週間以上かけて読み終えたのですが、一気に読んでしまうべき本だったように思います。
    不思議な話です。
    背景になる「迷子ツアー」は、ツアー中に行方不明になった一人を異国に取り残すことで、同行したメンバーに不思議な、何かを置き忘れたような感覚を残させるための企画です。中島さんは同じよう

    0
    2016年07月24日

    Posted by ブクログ

    なんとも不思議で、おかしな世界に引きずり込まれました。
    このテーマで、ここまでお話を膨らませられるって、きっとすごい

    0
    2010年09月09日

    Posted by ブクログ

    昭和の時代が終わりを告げ、年号が平成と改められ、日本はバブル景気真っ只中。ベルリンの壁が崩壊し、天安門事件が起こった1989年、ある旅行会社が企画した香港ツアーで、ひとりの青年が消えました。
    それから十数年の歳月が流れ去り、そんな青年がいたことすら、誰も覚えていませんでした。が、あることがきっかけで

    0
    2010年07月28日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1989年の香港への「迷子ツアー」
    旅客の中の目立たない誰かがひっそりと「迷子」になるという奇妙なツアー。他の客は、ぼんやりとした喪失感を覚えながら帰途につく。
    何かを置いてきたような気がする…。だけど、それが何か分からない…。
    時間が流れ、さらにその記憶は失われていく。
    すっかり忘れていた香港での

    0
    2012年05月16日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「1989年の香港ツアーで一人の青年が消えた」

    そんな一文に惹かれて購入。
    あまりにもど真ん中のストーリー展開に心臓を打ち抜かれてしまった。
    あああ、何でこんなに惹き込まれるんだろう……!
    どの章のどの登場人物にも奥行きがあって、妄想が止まらない!
    そんなはずはないのに、まるで自分が伝え聞いたこと

    0
    2011年06月12日

ツアー1989 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

集英社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

中島京子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す