中島京子のレビュー一覧

  • 桐畑家の縁談

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    ネタバレ

    たとえ、自分にも恋人がいるとしても、妹が先に結婚すると知ったときの姉の複雑な気持ちはわかる気がします。

    小説のなかに、「あのおどおどした気弱な妹はそれでも、露子が落ち込むような迷宮にはけっして迷い込んだりしないのだ。」という箇所があります。仕事もしっかりとやっていて、結婚も自分で決めた妹。それに対して、無職で、恋人との関係も何だかはっきりしない姉。露子でなくとも焦るのに、条件が整い過ぎてると思います。

    しかし、小説の最後の方で、妹の佳子は、意外なことで、露子に頼ってきます。きょうだいは、頼り頼られ。そんな関係が自ななんだと思いました。

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    2012年07月19日
  • FUTON

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    直木賞受賞の文字につられて買ってみた。着眼点がオモシロイ。
    田山花袋の『蒲団』とあわせて読むとちょっとにやりとする。
    でも、読まなくても、そして知らなくても意外とイケそう。
    たとえば、田山花袋の『蒲団』は日本文学史の上では、いわゆる私小説の走りとされていて、あまり評価は高くないようなのです(よく知らないケド)。それがあまりに作家本人の境遇に似たことが書かれているので、本当に私小説なのか、それともあくまでフィクションとして書いたのか、前者だとしたらちょっとはしたないし、後者だとしたらちょっと盛り上がりに欠ける、みたいな。
    で、家庭を持つ男の視線で書かれた『蒲団』という作品に対し、『FUTON』は

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    2012年02月19日
  • 桐畑家の縁談

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    二人姉妹。いいなあ。

    でも、この妹。
    私の中ではそんなに変わってる人じゃないんですが
    経歴でいうと私もそんなに変わらないわけで。
    ハタからみたら私って相当変な人なのか?と思ってしまった・・・・

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    2012年02月07日
  • イトウの恋

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    私はこれを読んで、なぜかクローズドノートを思い出してしまいました。シゲルと先生のその後も気になります。

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    2011年12月12日
  • 均ちゃんの失踪

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    均ちゃんという、ろくでもないけどにくめない、中年お子様な男性に関わりのある3人の女性の物語。スルスルと読みやすく、あっさり淡白な読後感。おそうめんみたいな小説でした。

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    2011年12月03日
  • イトウの恋

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    二つのストーリーを交互に綴る形で物語が進みます。一つは明治初期。日本を探検するI・Bという英国女性との交流を描く通訳のイトウの手記。もう一つは偶然その手記を発見した郷土史部の中学教師・久保と唯一の部員・赤堀、そしてイトウのひ孫の劇画原作者の田中シゲル(女性)による調査活動です。
    現代の冴えない久保、利発な赤堀、美人だけど変わっている田中の組合せは楽しい。この3人のが活躍する現代部分は所々に中島さんらしいどこかズレたような視点があり、そこが何とはなしに可笑しいのです。
    一方で話の半ばを占めるI・Bとイトウの物語はどこか哀しく。全体としてはトーンが暗い感じです。
    しっかりとした作品ですが、(私の考

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    2016年07月30日
  • 均ちゃんの失踪

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    失踪した内田均をめぐって、50代の元妻と二人の彼女、一人は均をセコンドと位置付ける30代の重役秘書とやや本気の20代のティーン向け女性雑誌編集者の奇妙な友情の物語。
    やや、強引な設定なのですが、そこが何とも言えない可笑しみです。どこか一点をずらして話を進める。それが中島さんの面白さなのかもしれません。
    三人とも最後は自分の道を進み始めるというごく普通の顛末ですが、軽く吹っ切れて行く姿に心地良さを感じます。

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    2016年07月30日
  • 桐畑家の縁談

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    ネタバレ

    ちょっと群よう子さんの本を読んでいる感覚と似ていた
    読み終わったあと、にこっと笑顔になったよ
    ふわっとした露子さんが、なんだか笑えて
    楽しい気楽〜な感じだった

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    2011年09月11日
  • さようなら、コタツ

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    ネタバレ

    色々な人たちのささいな事柄をさらっと書いている
    短編集なのだけれど、
    あれ、こんなこともあるのか、あるよねと
    意外性や共通性が微妙に入り交じって
    読んでいて爽快な気持ちになった
    解説を伊集院静さんが書いていて、
    伊集院さんも文才あるんじゃないかなんて考えていて
    ハタと気づいた 
    私、伊集院光さんと間違えている
    伊集院静さんは立派な作家さんだよ、失礼な
    すっかり光さんだと思い込んで解説読んだので
    こんな素敵な解説書くんだなぁなんて思っていた・・・アホ
    解説も良くって、2度美味しい思いをしました

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    2011年09月03日
  • イトウの恋

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    古い手記の続きを探す現代と、手記中の明治時代を行ったり来たり。現代パートのキャラ達も十分魅力的なのにメインはあくまで手記の方で「I・Bのキャラの魅力=作品の魅力」になっている。I・Bに魅力を感じないと辛い。

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    2011年10月02日
  • さようなら、コタツ

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    一度買ったことあったなー、この本。そんなことがないように記録つけてるのに、意味ないったら。最後の話が好きだなあ。意外と私、男やもめの話が好きかも!?

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    2011年08月08日
  • さようなら、コタツ

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    中島京子の本の中では分かりやすい話。7つの短編。今まであまり書かれなかったシチュエーションや展開で私は好き。特にタイトルの「さようなら、コタツ」の情けない感じの彼と彼女がとても微笑ましい。

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    2011年07月30日
  • イトウの恋

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    開国間もないこの国の渾沌とした時代に、必死さをもって生きた一人の青年の姿が、作者の語り口のせいか、ゆったりと描き出されている。

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    2011年08月05日
  • 冠・婚・葬・祭

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    冠婚葬祭をモチーフにした短編4話。
    冠婚葬祭を迎える本人が主人公かとおもいきや、そうでもない。切り口がおもしろかったが、全体的に毒にも薬もならない内容といった感じ。しかしながらその淡々と過ぎていく感じが良かった。

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    2011年06月30日
  • さようなら、コタツ

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    アクがなくサラサラっとした印象。昭和の日向のような、どこか懐かしいにおいがする。「部屋」にしみついた匂いとか、空気を思い出して、ちょっとセンチな気分になったりもした。

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    2011年06月21日
  • 冠・婚・葬・祭

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    タイトルどおり、冠婚葬祭にまつわる四つの物語です。良い意味で裏切られましたぁ。この本が、冠婚葬祭という言葉から思い描く一般的なイメージとは、ちょっと違った視点で書かれているからです。
    冠婚葬祭とは、人が生まれてから亡くなるまで、そうして亡くなった後に、家族や親族によって執り行われる、行事全般を指す言葉だそうです。そもそも儒教思想の影響があるらしく、この四文字が示す人生の節目の催しを、いずれも滞りなく行うことで一人前とみなす考え方もあるようですね。
    けれど、この本は家族や親族などの、内輪のお話ばかりではありません。ふとしたきっかけで知り合った、赤の他人同士の関わりがしみじみと、またユーモラスに描

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    2011年04月27日
  • ココ・マッカリーナの机

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    読み物としては、中島カラーは感じないけど、生の姿が垣間みれてよかったです。
    もちろん中島ファンです。
    経歴も何も知らなかったので「そうなんだ〜」という感じもあり、海外でのエピソードも面白かったです。

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    2011年04月06日
  • 桐畑家の縁談

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    子供のころはいじめられっ子で、ジミで奥手な妹が、突然日本語もままならない台湾人の青年と結婚すると言い出しました。いつも「アイシテイル」と言ってくれるからという理由で、日常会話もろくに成立していないのにです。妹はちょっと世間の常識からズレているところがあって、初めて家に連れてきた恋人が、バードウォッチング好きの大柄な黒人青年という変わり者。主人公である姉はといえば、大学を卒業して有名商社に勤たものの、その後何社か勤め先を変えた後、いまは働きもせず、妹の住まいに居候。人あたりが良く、それなりに恋愛経験もしてきましたが、27歳の現在も踏ん切りがつかず独身です。新たに住む場所と収入源を考えなければなり

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    2011年03月03日
  • イトウの恋

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    一気に読まなかったせいか、あまり世界観に浸れなかった。男性が主人公だと特に恋愛にまつわる感情がぴんとこないのは良くあるので、そのせいかしら・・。部分部分、恋愛以外の心の動き、異文化・・はなんて言い得た表現だろうと思うところあり。

    #bookoff

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    2014年07月21日
  • ツアー1989

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    お正月休みを挟んで1週間以上かけて読み終えたのですが、一気に読んでしまうべき本だったように思います。
    不思議な話です。
    背景になる「迷子ツアー」は、ツアー中に行方不明になった一人を異国に取り残すことで、同行したメンバーに不思議な、何かを置き忘れたような感覚を残させるための企画です。中島さんは同じような仕掛けを物語の中に取り入れているようです。登場人物の記憶がすれ違い、何が真実か判らない。ミステリーっぽくもあるのですが、謎解きが主題ではなく、むしろその事によってどこか不思議な感覚を残すことを目的にしているようです。
    返還前の胡散臭さのある香港を舞台にした答えの無い物語です。

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    2016年07月24日