中島京子のレビュー一覧

  • さようなら、コタツ

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    ネタバレ

    色々な人たちのささいな事柄をさらっと書いている
    短編集なのだけれど、
    あれ、こんなこともあるのか、あるよねと
    意外性や共通性が微妙に入り交じって
    読んでいて爽快な気持ちになった
    解説を伊集院静さんが書いていて、
    伊集院さんも文才あるんじゃないかなんて考えていて
    ハタと気づいた 
    私、伊集院光さんと間違えている
    伊集院静さんは立派な作家さんだよ、失礼な
    すっかり光さんだと思い込んで解説読んだので
    こんな素敵な解説書くんだなぁなんて思っていた・・・アホ
    解説も良くって、2度美味しい思いをしました

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    2011年09月03日
  • イトウの恋

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    古い手記の続きを探す現代と、手記中の明治時代を行ったり来たり。現代パートのキャラ達も十分魅力的なのにメインはあくまで手記の方で「I・Bのキャラの魅力=作品の魅力」になっている。I・Bに魅力を感じないと辛い。

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    2011年10月02日
  • さようなら、コタツ

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    一度買ったことあったなー、この本。そんなことがないように記録つけてるのに、意味ないったら。最後の話が好きだなあ。意外と私、男やもめの話が好きかも!?

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    2011年08月08日
  • さようなら、コタツ

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    中島京子の本の中では分かりやすい話。7つの短編。今まであまり書かれなかったシチュエーションや展開で私は好き。特にタイトルの「さようなら、コタツ」の情けない感じの彼と彼女がとても微笑ましい。

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    2011年07月30日
  • イトウの恋

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    開国間もないこの国の渾沌とした時代に、必死さをもって生きた一人の青年の姿が、作者の語り口のせいか、ゆったりと描き出されている。

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    2011年08月05日
  • 冠・婚・葬・祭

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    冠婚葬祭をモチーフにした短編4話。
    冠婚葬祭を迎える本人が主人公かとおもいきや、そうでもない。切り口がおもしろかったが、全体的に毒にも薬もならない内容といった感じ。しかしながらその淡々と過ぎていく感じが良かった。

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    2011年06月30日
  • さようなら、コタツ

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    アクがなくサラサラっとした印象。昭和の日向のような、どこか懐かしいにおいがする。「部屋」にしみついた匂いとか、空気を思い出して、ちょっとセンチな気分になったりもした。

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    2011年06月21日
  • 冠・婚・葬・祭

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    タイトルどおり、冠婚葬祭にまつわる四つの物語です。良い意味で裏切られましたぁ。この本が、冠婚葬祭という言葉から思い描く一般的なイメージとは、ちょっと違った視点で書かれているからです。
    冠婚葬祭とは、人が生まれてから亡くなるまで、そうして亡くなった後に、家族や親族によって執り行われる、行事全般を指す言葉だそうです。そもそも儒教思想の影響があるらしく、この四文字が示す人生の節目の催しを、いずれも滞りなく行うことで一人前とみなす考え方もあるようですね。
    けれど、この本は家族や親族などの、内輪のお話ばかりではありません。ふとしたきっかけで知り合った、赤の他人同士の関わりがしみじみと、またユーモラスに描

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    2011年04月27日
  • ココ・マッカリーナの机

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    読み物としては、中島カラーは感じないけど、生の姿が垣間みれてよかったです。
    もちろん中島ファンです。
    経歴も何も知らなかったので「そうなんだ〜」という感じもあり、海外でのエピソードも面白かったです。

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    2011年04月06日
  • 桐畑家の縁談

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    子供のころはいじめられっ子で、ジミで奥手な妹が、突然日本語もままならない台湾人の青年と結婚すると言い出しました。いつも「アイシテイル」と言ってくれるからという理由で、日常会話もろくに成立していないのにです。妹はちょっと世間の常識からズレているところがあって、初めて家に連れてきた恋人が、バードウォッチング好きの大柄な黒人青年という変わり者。主人公である姉はといえば、大学を卒業して有名商社に勤たものの、その後何社か勤め先を変えた後、いまは働きもせず、妹の住まいに居候。人あたりが良く、それなりに恋愛経験もしてきましたが、27歳の現在も踏ん切りがつかず独身です。新たに住む場所と収入源を考えなければなり

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    2011年03月03日
  • イトウの恋

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    一気に読まなかったせいか、あまり世界観に浸れなかった。男性が主人公だと特に恋愛にまつわる感情がぴんとこないのは良くあるので、そのせいかしら・・。部分部分、恋愛以外の心の動き、異文化・・はなんて言い得た表現だろうと思うところあり。

    #bookoff

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    2014年07月21日
  • ツアー1989

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    お正月休みを挟んで1週間以上かけて読み終えたのですが、一気に読んでしまうべき本だったように思います。
    不思議な話です。
    背景になる「迷子ツアー」は、ツアー中に行方不明になった一人を異国に取り残すことで、同行したメンバーに不思議な、何かを置き忘れたような感覚を残させるための企画です。中島さんは同じような仕掛けを物語の中に取り入れているようです。登場人物の記憶がすれ違い、何が真実か判らない。ミステリーっぽくもあるのですが、謎解きが主題ではなく、むしろその事によってどこか不思議な感覚を残すことを目的にしているようです。
    返還前の胡散臭さのある香港を舞台にした答えの無い物語です。

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    2016年07月24日
  • 平成大家族

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    ほのぼの家族小説。
    大人になったって、独立したって、子供は子供。
    色んな問題を抱えた子供たちと両親のお話です。
    ほんわかします。

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    2019年01月16日
  • FUTON

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    田山花袋を研究しているデイブは
    学会を理由に年下の恋人エミを追って日本まで来てしまった。
    しかしエミにはユウキという同年代の恋人もいた。
    一方エミの曽祖父であるウメキチはヘルパーのイズミに助けてもらいつつ
    戦時中一緒に逃げたツタ子を思い出してやまない。
    「布団の打ち直し」に沿って描かれた三角関係たち。
    カバー装画:武藤良子 カバーデザイン:藤田知子

    恋愛矢印がいろいろな方向を向いていて結構複雑な関係なのに
    すんなりと人物図が掴めます。
    キャラとしてはイズミが一番好きかなぁ。
    ざっくりしているようでちゃんと考えているところとか。
    解説にもあったけれど本当に女が強い物語です。

    『布団』を読んだ

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    2010年10月24日
  • 平成大家族

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    今週は会社の展示会でずっと有明に出張。最終日の家族向けのイベントには多くの親子連れが朝早くから来られたけれど、私なんて子供にこんなことをしてやったことが無く、皆さん偉いなぁって感心して見てました。
    で、嫁さんにリクエストされ買ってきたこの本、夫婦と祖母、引篭りの長男の4人が静かに暮らす家庭に、嫁いだ娘二人がそれぞれ訳ありで複数になって舞い戻り、期せずして4世代同居の大家族になってしまっての物語。
    父、母、祖母、息子、娘、孫、娘婿、出入りの介護士…、それぞれの視点から描かれるそれぞれの事情と有り様。空いた時間でサクサクと読めて、時にシニカル、巧いです。
    ただ、この家族、春子さんのお友達が言うよう

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    2022年08月23日
  • 桐畑家の縁談

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    初めて中島京子さんの本を読んだ。
    淡々と日常が描かれていて、楽しい本だった。
    他の作品も読みたい。

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    2010年09月21日
  • ツアー1989

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    なんとも不思議で、おかしな世界に引きずり込まれました。
    このテーマで、ここまでお話を膨らませられるって、きっとすごい

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    2010年09月09日
  • ツアー1989

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    昭和の時代が終わりを告げ、年号が平成と改められ、日本はバブル景気真っ只中。ベルリンの壁が崩壊し、天安門事件が起こった1989年、ある旅行会社が企画した香港ツアーで、ひとりの青年が消えました。
    それから十数年の歳月が流れ去り、そんな青年がいたことすら、誰も覚えていませんでした。が、あることがきっかけで、同じツアーの参加者や添乗員など、青年とささやかな関わりを持った人々の記憶に、ふと彼のことが甦ったのです。けれど、その記憶が変なのです。なんだかぼんやり霞んでいたり、肝心要の部分が欠落していたり、当時青年が一方的に想いを寄せていた女性においては、記憶そのものが書き換えられていたりして・・・。
    青年に

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    2010年07月28日
  • ココ・マッカリーナの机

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    超激務をこなす雑誌の編集者だった著者が、会社を辞めて向かったのはアメリカ。日本文化を紹介する教師交換プログラムの教育実習生として3歳から14歳までのコドモたちと向き合うことに。折り紙や料理、俳句やヒロシマを紹介しながら素直で時に小憎いコドモたちと過ごした日々を綴ります。現在は小説家として活躍中。

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    2010年07月17日
  • FUTON

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    田山花袋の『蒲団』を下敷きにした小説。元の話が情けない男の話だっただけに、女性が咀嚼してくれると面白いだろうなと思って読んで、やっぱり面白かった。
    ただ、デイブはあんまり情けなくないし、女性の成長とかにもスポットが当たってるから味付けはかなり違う。露悪的な要素はあまりないし。

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    2010年07月07日