中島京子のレビュー一覧
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面白かったけど少し違和感を感じました。主人公とその夫の性格設定が私には不自然に感じました。性格に微妙に統一感がないというか、知識があるのかないのか分からないところが変な気がしました。こう考える人ならこう考えるはず、これを知らないならこれも知らないはずというのが私の感覚とはズレていて、そういう些細な違和感が私は気になって作品に入り込めませんでした。他の方々のレビューは概ね高評価で面白いとあるので私が変なのでしょうけど…。
伊藤整の『女性に関する十二章』というエッセイをベースに展開される物語自体はすごく面白いです。うまいこと繋げてくるなぁと感心してしまいます。金を使わない人生を送る片瀬さんやゲイ -
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南部氏が治めていた青森、岩手、秋田にまたがる地。
その地で生まれ育った袮々は、女大名として手腕を振るう。
しかしそこに至るには、悲しみと、怒りと、忍があった。
物語の語り部はアオシシ、羚羊である。
しかも一本角の!
彼もまた美しき白い羚羊と出会い、悲しみの別れを経験している。
死後は霊となり、物語を語り続ける。
本書で繰り返されるのは、「戦で一番重要なことは戦をやらないこと」だ。
どこぞの大馬鹿者(それを選んだ有権者も相当程度責任があると思うが)が、我が土地を戦争で取り返しましょうといっていたが、戦争をゲームか何か、血は流さず、自分も死なないと思っているのだろうか?
それともただ単に、「戦 -
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一気読み。そして初読みの作家さん。とにかく読みやすかったです。本当は平成のうちに読んだほうが良かったのかもf^_^;
まぁフィクションとはいえこんなに大団円で終わって良いものかと、ひねくれ者は思いました。
でもちょっと泣いたり笑ったり共感したりできる本です。不妊治療の辛さにわかるわかると共感し、中学生のいじめに怖っ!とおののき、克郎がんばれとちょい泣きし。
ほか作品も読んでみたいです。
いつもの脳内再生は、龍太郎さんは中村雅俊さん、春子さんは風吹じゅんさん、逸子さんは広末涼子さん、友恵さんは深田恭子さん、克郎くんは松山ケンイチさんでした☆ -
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女大名、その波乱万丈の一生。
骨太の歴史小説かと思いきや、河童も出てくるし、羚羊の角が語り手だし、ファンタジーのよう。
「戦でいちばんたいせつなことは、やらないこと」を信条に祢々は、次々と降り注ぐ過酷な運命に立ち向かう。矜持よりも命。でも、分かり合えないこともある。異なる意見の人もいる。これが祢々の一人称だったら、もっと引っ張られたり、反発したりしたかもしれない。でも、語り手は角なので俯瞰的になっている。河童の話もあって、民話や伝説のようだ。そこが他の歴史小説と違う。
今年の大河ドラマがちょうど井伊直虎で、祢々も尼になっているからか、どうしても脳内イメージは柴咲コウになってしまう。で、こ -
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江戸時代にたった一人、奥州南部藩に実在した女大名の祢々(後に清心尼)を主人公にした歴史時代小説。
祢々は八戸南部氏の当主・直政の妻となるが、夫や幼い嫡男が不審な死をとげる。
これはかねてより八戸を狙っていた叔父の仕掛けた陰謀だと確信した祢々は城を継ぎ、女亭主となった。
その後も叔父の策略によって次々に襲いかかる難事に翻弄される祢々の長い闘いが始まった―。
中島さん初の時代小説。
実在した女大名を描いた物語ということで面白そうだなと思って手に取りましたが、読んでみてびっくり。
なんと語り手は祢々のそばに寄り添うカモシカで、死んで角だけになっても「片角(かたづの)」として彼女を助けるという存在。 -
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なんとも風変わりなスカイツリーと東京タワーとの往復書簡。その間に挟まれた8つの短編は、それぞれにまったく別の様相を呈し、相互に繋がりがあるわけでもなし。
ダイエット中の顧客とその相談に乗る社員。ある出版社の倉庫番だった男との恋を思い返す女社長。なんでも屋の兄弟が関わった老女。地震にあった少年とその両親。ふと足を踏み入れたギャラリーで妙な体験をする女子大生。薔薇屋敷と呼ばれるゴミ屋敷に暮らす老姉妹。初恋の相手と再会して結婚を果たした人。キッズ対象の英会話教室を始めた女性。
すべてを繋ぐのはただ東京の空。スカイツリーと東京タワーが見つめる空の下、人はあたふたしながら生きています。
同年代の小 -