中島京子のレビュー一覧

  • 水は動かず芹の中

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    ネタバレ

    秀吉の朝鮮出兵を止めるべく、水神(河童)が奔走した話を語り継ぐ「水神夜話」を、著者が陶工から聴いてしたためた本。という体をとっている。
    水神と人間が目に見えて共存する世界を、史実を背景にして書いている。このよくわからない設定を最後まで読ませるのは、著者の筆力だろう。
    ただ、途中で何を読まされているのか、よくわからなくなってくる。登場する河童たちは基本的に人間と似た思考回路を持っているので(「嘘」が理解できないことを除けば)、あまり面白みはなく、河童独特の世界に浸れるわけでもない。また史実がベースになっているが、あくまで河童とそのまわりの人々が主役なので、歴史のダイナミックさに没頭できるわけでも

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    2026年03月06日
  • 今日もぼーっと行ってきます

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    ぼーっと出来るところに行く紀行本。
    東京から近場もあれば、ちょっと遠出もして、ぼーっとというよりは活動的(笑)

    ちょっと遠いけれど、「伊能忠敬記念館」の千葉の佐原には行ってみたいなと。伊能忠敬って、改めて知ることもあり、なんだか俄然興味が湧いてきました。

    近場をぼーっと行くのは、私も得意?です。

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    2026年03月04日
  • 今日もぼーっと行ってきます

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    中島さんが、目的もなく何も考えずにぼーっとお出掛けしてくる日帰りお出掛け記。
    ぼーっとするのは難しい昨今だけど、私も心を空にしてぼーっとお出掛けしたいなぁ〜。
    特に伊能忠敬記念館には行ってみたい! 
    ぼーっとじゃなくなっちやうけど 笑

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    2026年03月01日
  • 妻が椎茸だったころ

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    はじめましての作家さんの短編集です。完全にタイトル買いですね。

    読み始め、独特の表現をする方で最後まで読み切れるか心配だったけど、一癖あるキャラや歯に衣着せぬ会話が面白かったです。

    最後にどんでん返しもあり、ひとつひとつの話も短めなので繰り返し読むのが良さそうですね。

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    2026年03月01日
  • 長いお別れ

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    認知症になった父の世話をする母、娘3人。
    父の介護は、母に背負い切れるものではないが、自分で全部できると思い、必死に介護をする。どんどん色々なことがわからなくなっていく父にも、自分を思う気持ちが残っていることに喜び、安心を感じて。
    それでも色々な問題が起きて、娘たちも放って置けなくて、それぞれの人生が交差していく。
    10年間をかけて衰えていった父は、どこへ「帰りたい」と思っていたのか。その期間で、何をしたのか、何が残ったのか。

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    2026年02月13日
  • 妻が椎茸だったころ

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    実は別の本経由で本書を知り、原作(?)はどんな感じなのか気になって読んでみた。
    短編集で、どのお話も熱を出した時に見る夢、という感じだった。

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    2026年02月02日
  • 水は動かず芹の中

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    想定とタイトルからは想像つかない歴史小説

    唐津の不思議な陶芸家夫婦がスランプ中の小説家に語るのは、あるひとつの器にまつわる伝承
    ここから秀吉の朝鮮出兵に話が広がり、なんとか戦争を食い止めようと奔走するのは九州の殿様であったり、水神と呼ばれる河童であったり

    口伝えなので、話は行ったり来たり
    何が本当の歴史なのかを気にしすぎるのはきっと野暮で、人間の凄まじい欲望がこれだけの人を不幸にするんだと呆れながら苦しくなった

    全体的に散漫な印象はあって、焦点が定まらないけど、口伝えの伝承物語の雰囲気のため敢えてなのかなと感じた

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    2026年01月28日
  • 水は動かず芹の中

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    ちょっと不思議な歴史小説。
    作家のわたしが焼き物体験をしようと訪れた唐津の窯で、陶芸家のサワタローさんとその妻のナミエさんから『水神夜話』という水神の伝承を聞くという話です。
    『水神夜話』は、河童(物語の中では水神)の目線で、豊臣秀吉の朝鮮出兵である文禄・慶長の役が語られます。
    装丁が美しくて手に取りましたが、この表紙で歴史物とはなかなか想像できないかと。
    朝鮮出兵は本当に酷い戦争というかただの虐殺であり、教科書だと1行2行でまとめられていますが、豊臣軍のやったことを詳細に描写されると改めてあんまりの酷さに絶句します。河童たちは必死に戦争を止めようとするのですが、読者はこの戦争が止まらないこと

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    2026年01月21日
  • 樽とタタン(新潮文庫)

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     子どもの頃の思い出って、大人になった今他者の記憶と擦り合わせてみると、全く事実と異なっていたりと余りにも曖昧で朧気。
     でも事実と異なっていようと思い出の本質は変わらないだろうから、その記憶が嘘か本当かを探ろうとするのは無粋なのかもしれない。

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    2026年01月14日
  • 長いお別れ

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    ずっと前にタイトルが気になって買ったまま寝かせに寝かせてた本。かなり熟成!!

    認知症か〜、周りでなった方が1人もいないので想像つかないけどかなり心が乱されそうだ。
    悲しいけどあたたかさも感じる作品でした。
    長いお別れ、いるのに遠ざかっていくんだね、本当そうだなぁと思った。

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    2025年12月30日
  • いつか、アジアの街角で

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    台湾旅行のお供に読みました。飛行機などの移動中に読むのがちょうどいいボリューム。台湾や香港の食べ物や文化にまつわる短編集。探偵事務所の話が好きでした

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    2025年12月21日
  • 彼女に関する十二章

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    ネタバレ

    中島京子さんの作品なら、間違いはなさそうと思って手に取った本。開いてみてビックリ。この作品は婦人公論に連載された作品だった。しかも元ネタ(?)は、やはり婦人公論で昭和28年に連載された伊藤整「女性に関する十二章」。
    私が婦人公論を定期的に購読し始めたのは2016年ごろなんで、この作品のことは知らなかった。伊藤整は名前は知ってても、読んだことあったっけ⁇ 国語便覧で見たかもしれない。
    主人公聖子はほぼ著者を思わせる。ま、単純に同じ年ってだけなんだけど。私自身も同世代。ただ、今となっては、ずっと年下だ。
    伊藤整の本に倣った章立て。困った連載を頼まれた夫、守。女っ気のない息子、勉。が、連れてきた愛想

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    2025年12月19日
  • かたづの!

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    歴史というのは実に面白いというか、こんな風に突然に女城主の話が描かれて、しかも史実ではないか。今や話題の初の女性総理大臣も、なってしまえば既成事実というか、普通に受け入れられて、このあたりの日本人の感覚?は面白いのう。
    でもって主人公は女性らしさの細やかさとかではなく、女性であること以外は至って普通というか、なんだか現代のドラマを見てるような。いや、要はすぐに戦争やら切腹やら言い出す男どもを説得する主人公が、なんかオカンみたいな感じで不思議な雰囲気なんよなぁ。
    その分ドカンてな盛り上がりはないけども、淡々と進むのですよ。

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    2025年11月22日
  • 水は動かず芹の中

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    ネタバレ

    現在と過去、歴史にファンタジー
    水神&歴史パートは史実&カッパ要素で面白いが、現代パートは現実なのかファンタジーなのか、謎が謎のまま
    あっちいってこっちいって、ケムに巻かれてさようならはチトつらい

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    2025年11月19日
  • 水は動かず芹の中

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    キャリア20年の女性作家が、唐津の陶芸作家夫婦から聞いた「河童たちの間で言い伝えられてきた秀吉の朝鮮出兵の顛末」を記すという形式の作品です。さらに、正体不明の芹農家の老人が、時折ちらりと顔を見せたりします。
    中島さんの作品でいえば、南部の女性大名・祢々の物語を一本角のカモシカの霊が語る『かたづの!』とほぼ同様の形式で、ファンタジーと歴史を融合させた作風です。
    読後の感想も似たものでした。なぜ河童という伝奇的な要素を取り入れる必要があったのか。しかも、河童の中の伝承を陶芸作家が語り、それを聞いた女性作家が記すという「又聞きの又聞き」のような構造で、まどろっこしい。いっそ、登場人物の一人である日本

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    2025年11月02日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    『なんどでも生まれる』彩瀬まるさんの作品がきっかけで読み始めた。商店街の短編アンソロジー。色々な作家を読みたい時には良いとは思う。おはなしの傾向は商店街ならではの人情味だろう。さらっと読んでしまうのにはちょうどよかった。

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    2025年11月01日
  • 妻が椎茸だったころ

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    タイトルに惹かれて手に取ったんだけど、夢なのか現実なのかよくわからない不思議な少し不気味な短編集だった。個人的にはリズ・イェセンスカが好き。

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    2025年10月26日
  • 小さいおうち

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    映画化された方を先に見ましたが、個人的にはそちらの方が内容が入ってきやすいと感じました。原作で読むと回想の物語の終わりが尻切れトンボになってしまったように感じ、終わりの流れに浸れなかったような後味でした。

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    2025年10月21日
  • 彼女に関する十二章

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    普通の主婦の普通の日常なんだけど、ちょっとだけ変わった出来事があったり、個性的な人がいたり、ちょっと哲学的だったり、考えさせられたり共感したり… 聖子さんの心の声が面白い。

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    2025年10月16日
  • さようなら、コタツ

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    「家」にまつわる短編集。
    以前読んだ同じ著者の本がおもしろくて、その本の登場人物がこの本にも登場するということで、以前から読みたくてようやく読んだ。
    私の良くないところなんだが、記憶力が弱体化しているので、この本のどの話のどの人物が前回読んだ本の人達なのかがわからず・・・。

    表題作「さようなら、コタツ」に出てくる姉妹のような気もするし、
    最後の話「私は彼らの優しい声を聞く」に出てくる姉妹のような気もする。
    姉妹の話だったことは、覚えているのだけれど。

    特に事件は起こらない、たんたんとした話が多い。
    いや、事件を事件としない。何事も自然と受け入れているというのだろうか。
    そんな、中島京子節を

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    2025年09月29日