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Posted by ブクログ
中島京子さんへの勝手な信頼感(きっと面白いにちがいない…!)で手に取った本。
せわしない朝の満員電車で読む本ではなかった気がしますが、読みながら段々読み方に慣れてきて(!?)妙な共感や、ふむふむ、と染み込んでくる不思議な空気感に、読み終えた後には大好きな本になっていました。
改めて裏表紙の説明書きを読み、懐かしさと温かな驚きに包まれる喫茶店物語。という記載に、読んだ後だからわかる「うんうん、そうだよね」という読者ならではの共感をもちました(笑)
好みはわかれると思うので万人におすすめはしないですが、中島京子さんの他の本が好きだなと思ったことのある方や、裏表紙の説明書きで興味を引かれた方にはおすすめです!
Posted by ブクログ
著者が幼少期(3歳から12歳)の記憶を手繰りながらとある喫茶店での物語を紡ぎ出した思い出実話風小説。主人公タタンとマスター、そしてクセのある常連たちによる全9話の連作短編。
記憶を辿っている風なせいかはっきりした物言いをしない書き方と幼少期のやりとりというのが合わさって妙なゆるさを醸し出している。
読み進めるうちにちょっとずつ創作感が濃くなるのもきっぱりと小説だと認識するのにちょうどよい流れだった。
初読み作家さんでしたがけっこう好みの一冊になりました。頁数が少なく文庫、感情の起伏が大きくなりすぎない本は好きなんですよね。
いい一冊に出会えました。
Posted by ブクログ
学校が苦手だった少女が、放課後を過ごした喫茶店の常連客たちとのあれこれ。それは30年前の話。
ノスタルジックで、ある時はSFチック。そして、子どもの頃の回想というフィルターもかかって、ちょっと不思議な雰囲気を醸している世界。
小説家には一つだけ、聞かれても答えなくていい質問がある。
「それは本当?それとも嘘?」
『「はくい・なを」さんの一日』(「タタン」と名付けてくれたのは白いひげの老小説家)
『ずっと前からここにいる』(百年先からやってきた女)
『もう一度、愛してくれませんか』(吸血鬼の夫婦現る)
『ぱっと消えてぴっと入る』(おばあちゃん子)
『町内会の草野球チーム』(学生さんと喫茶店)
『バヤイの孤独』(学者は、自分の研究対象に恋をしているものだ・・・と私は思う)
『サンタ・クロースとしもやけ』(サンタ・クロースはたくさんいる。だって世界中の子どもたちにプレゼントを届けるのだもの)
『カニと怪獣と青い目のボール』(嵐のように現れて、すぐに去っていった「トックン」のこと)
『さもなきゃ死ぬかどっちか』(トモコが突然、タタンの前に現れた。タタンの名前も「トモコ」だった)
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