角田光代の作品一覧
「角田光代」の「もしも、東京」「源氏物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「角田光代」の「もしも、東京」「源氏物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
p.343
それは違うかもね。八日目の蝉は、ほかの蟬には見られなかったものを見られるんだから。見たくないって思うかもしれないけど、でも、ぎゅっと目を閉じてなくちゃいけないほどにひどいものばかりでもないと、私は思うよ
p.352
手放しくたくなかったのだ、あの女とのあり得ない暮らしを。ひとりで家を出てさがしまわるほどに、私はあそこに戻りたかった。
p.354
病院に調べにいったときも、その場で手術の日取りを決めるつもりだった。だけどね、千草、おじいちゃんの先生がね、子どもが生まれるときは緑がさぞやきれいだろうって言ったの。そのとき、なんだろう、私の目の前が、ぱあっと明るくなって、景色が見えた
Posted by ブクログ
知られてないのが惜しいレベルで高評価な一冊。
あらすじはかつてボランティアに勤しんだ孫女のみのりと戦争に行き足と感情を失った祖父の清美と不登校気味な甥の陸が各々抱える悩みや過去が交錯しながら進むヒューマンストーリー。
ボランティアを「助ける側と助けられる側を無意識に線引きしてる」とか、救われる側はしおらしく弱者であってほしいという無意識な考えとか等身大だけどリアルな視点や物の捉え方にひとつずつ共感できる。善意には善意で返すという無自覚に信じているところとかハッとさせられる考え方を言語化してくれる一冊だった。
「この子は困難な立場にいるというだけで、私と隔たった世界にいるのではない。かっこ
Posted by ブクログ
まだ字も書けないほどの小さな女の子が戦争のために家族から離れて疎開した。
家族からたくさん愛されてきた小さな妹。
両親の心配をよそに元気に疎開先へ出かけていく。
その後疎開先でどんどん元気をなくしていく様子が字のない葉書からありありと伝わってくる。
その変化に胸が締め付けられた。
どんなに心細く苦しかっただろう。
お母さんもお父さんも居ても立っても居られなかっただろう。
子どもたちの無邪気さ、健康、安全基地、時には命を奪ってしまう戦争の理不尽さをひしひしと感じた。なぜ人間はそんな愚かな行為に繰り返し走ってしまうのか。
小さな妹が無事に大きくなってよかった。