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Posted by ブクログ
【源氏物語 下】
読み終えたときのため息は達成感なのか開放感なのか疲労感なのか。それなりにいろんな感情があったのかなと。
上巻を読み終えたのが2018年6月、中巻は2019年3月、それから2020年8月。出版に合わせて読んでると、2年も経ってた。上巻読んでた時にあったこと、中巻読んでたときのこととか思い出せる。時間をかけて大作を読むことってなくて、ちょっと新鮮な感じ。
内容。
源氏は消えてる。残されたのは関係者の子供たち。光り輝く神はいない。現れるのは普通の貴族。
普通の人間だから悩む。悩んで行動するけどベストな行動は取れない。思いは同じなのに、距離は縮められない。
何だか悲しいんだけど、小さな幸せはそれなりにあって。でもそれだけだと時間は淡々と流れるわけで。
感想。
何を書いても安っぽくなってしまうので、放棄。何のためのメモなのかって感じだけど、今は何とも。いつか読み返せたらなとは思う。
Posted by ブクログ
中巻を読んでから約一年半。感慨深くもやっと読み終わりました。
雲隠で光源氏を喪ったあと、子孫たちによる貴族社会が描かれ、有名な「宇治十帖」が続くのもここから。
それにしても、”光源氏”という圧倒的なカリスマがいない下巻では、登場人物がみな泥臭い。匂宮と薫がすごく高貴ではあるんだけど、うまくいかずに翻弄され続ける感じが不器用で人間らしい。
辻斬りのように女遊びしまくっていた光源氏とは雲泥の差といっても過言ではないと思う。
大君と中の君の姉妹をめぐり、そこに浮舟が加わってますます混迷を極める複雑な恋愛模様が面白くて、だから夢浮橋まで読んだ後の「えーっ!ここで終わり!?」の驚きとガッカリをみんなにも味わってほしい。1000年前の読者たちもそう思ったのかなぁ。世のはかなさよ。
大君を一途に想い続ける薫が私は好きだな。大君にそっくりな浮舟を身代わりの人形として想い続けている事実は残酷なことでもあるんだけれど、そこから育まれていく二人の新たな関係性というものまで見たかった。
浮舟が意志をもって行動したというのがあったからこそ、夢浮橋からそれが始まるのではないかな、とひっそり続きを妄想。
Posted by ブクログ
ど正直な思い…
やっと,読み終わった〜!
面白かったか,面白くなかったかといえば,間違いなく「面白くなかった」
が,『千年ロマンス』は確かに感じられたかな?
現代との恋愛観や人生観の違い故に理解し難い表現があるのもまた,感情移入できない要因にもなり,一方でそれでも変わらぬ人間らしさに感心したり.
それでも最後の女性,浮舟の登場は俄然現代人にわかりやすい恋愛模様になり,最後の尻切れ蜻蛉感も,個人的には浮舟に与えられた「選択の自由」と読めて,1000年前にも女性を『個』として描いて締めくくった『紫式部』と言う作家の千里眼のような洞察力にはやはり恐れ入ったのだった.
Posted by ブクログ
637ページに渡る下巻、1週間かけて読み終わりました。源氏物語のうち、光君が亡くなった後の宇治十帖。スーパースターとも言うべき光君とは違い、人間臭さが溢れている男2人、女3人の物語。最後は「えっ、これで終わり?」という呆気なさで終わってしまうけれど、訳者あとがきで書かれているように、これから先は読者の想像に委ねられているのだと思う。
何にしてもこの大長編を読み終えた達成感がものすごい。そして、これを訳した角田光代さんや編集者さんの偉業に拍手を送りたい。とても読みやすい訳で、すらすらと読めた。読書好きとして、源氏物語を通読できて良かったし、ありがたく思う。
Posted by ブクログ
前の光源氏が主人公の話とは打って変わって俗っぽい人間ドラマになる。序盤の恋する蔵人少将の見苦しさから絶好調だ。
薫と匂宮、名前が嗅覚関係で似ているな、と思っていたが、薫が香りを放ち、匂宮がそれを女性から嗅ぎ取るのか!と中盤に気付き、伏線回収された気分だった。宇治の三姉妹を挟んで何度も三角関係になるのが面白い。
浮舟は名前の通り、二人の間をフラフラするし。
(名前の由来になった匂宮に抱かれて舟でデートするシーンはロマンチックだった)
角田さんのあとがきの浮舟の解釈も唸った。
「袖ふれし人こそ見えね花の香のそれかとにほふ春のあけぼの」
この歌、薫と匂宮どちらの名前も入っている。
1000年前にこんな近代的なドラマを描いた紫式部はすごいなあ。言葉遊びのセンスも抜群。
現代のとても美しい日本語で書かれていて読みやすかった。表紙もシンプルながら素敵。
めちゃくちゃ面白かった。読破できて良かった。
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