方舟を燃やす

方舟を燃やす

1,980円 (税込)

9pt

口さけ女はいなかった。恐怖の大王は来なかった。噂はぜんぶデマだった。一方で大災害が町を破壊し、疫病が流行し、今も戦争が起き続けている。何でもいいから何かを信じないと、今日をやり過ごすことが出来ないよ――。飛馬と不三子、縁もゆかりもなかった二人の昭和平成コロナ禍を描き、「信じる」ことの意味を問いかける傑作長篇。

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方舟を燃やす のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    身近にいる困っていそうな人に手を差し伸べる。
    差し伸べられた手に、申し訳なさを感じながらもすがる。
    そんなことが、いつからこんなに難しくなってしまったのか。
    自分が何を信じているのか、自分が大切にしていることは何かを認識すること。そしてそれを俯瞰し、時には疑う目を持つこと。
    何より、これだけいろいろ

    0
    2025年03月04日

    Posted by ブクログ

    何を信じるか、誰を信じるかが人生を大きく左右する。
    二人の主人公、飛馬も不三子さんも真面目なだけに妄信的になり、そこまでしなくても、そこまで前のめりにならなくてもという危うさを抱えている。
    でもこの二人は経験から色々なことを学んでいる。
    不三子さんの「どんなに頭がよくたって、ただしいことが何かなんて

    0
    2025年03月01日

    Posted by ブクログ

    読んでて怖かった〜
    コックリさんもノストラダムスの予言もなんだか当たり前に信じていたような気がする。
    だってみんなそうだったから。
    周りが信じていることをそのまま信じていることで楽に生きられる、そんな子ども時代だった気がする。親の価値観をそのまま信じていたというか。
    結婚して子どもを育てていく中で、

    0
    2025年01月26日

    Posted by ブクログ

    飛馬と不三子の昭和から令和にかけての人生を通して「信じる」とは何かが問われる。オウム事件や震災等実際の出来事を絡める事で2人が実在していたかのようにリアルに感じられる人物造形が素晴らしい。デマやフェイクに溢れるネット時代の今こそ読むべき一冊。

    0
    2025年01月24日

    Posted by ブクログ

    さすが角田光代。同世代なので、ウンウンと頷きながら一気読み。「信じる」について俯瞰して考えることができた。

    0
    2024年12月22日

    Posted by ブクログ

    世代は違うけど、不三子さんと自分の考え方が凄く似ていて、共感どころか別の自分のような気持ちで読んでいました。何を信じるかによってものの見え方は変わってくるし、自分でよく考えて決めることの大事さを描かれた小説な気がして、そういう小説ってあまりないのでとても貴重だし多くの方に読んで何かを感じてもらいたい

    0
    2024年12月05日

    Posted by ブクログ

    ああ、字が小さい、読み終えることができるかなと思いながら読み始めたけれど…。
    いつもの如く、読み始めの数行で角田ワールドにあっという間に引き込まれてていった。
    ココロの何処かがヒリヒリと痛む感じのまま読み進めていく。切ない…とも何か違う。イタい?それは登場人物に対して抱く感情なのか。
    とにかく角田さ

    0
    2025年04月20日

    Posted by ブクログ

    昔から人は予測不可能な未来を少しでもコントロールするために、何かを信じてそれに縋ることで、不安定な気分を落ち着けてきたのだと思う。
    その信じる対象がデマと呼ばれるようなものではなく、科学的に証明されたと言われるものでさえ、後から間違っていたことが判明することもある。
    月並みな言い方だが、この世の中に

    0
    2025年04月18日

    Posted by ブクログ

    交わることのなさそうな鳥取出身の男と玄米菜食を信奉する専業主婦の生きた軌跡を描きながら、後半2人が交わることにより、それぞれ影響を受けて癒されていくといった話。
    ほんとうに丁寧に、どうしてこうなっていったのかが描かれており、物語への求心力は相変わらず強い。
    『タラント』でも描かれていたが、人が人を救

    0
    2025年04月05日

    Posted by ブクログ

    嘘、デマ、ブーム、健康にいいこと、私たちの周りに溢れているそれらを浴びて生きてきた二人。一人は1967年生まれ、鳥取育ちの飛馬。一人は1951年生まれ(多分)の不三子。二人の生きざまが交互に語られる。これが、特になにも起こらないのに引き込まれる。どちらにも少しずつ共感し、反発する。飛馬は母が小学校の

    0
    2025年03月25日

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