方舟を燃やす

方舟を燃やす

1,980円 (税込)

9pt

口さけ女はいなかった。恐怖の大王は来なかった。噂はぜんぶデマだった。一方で大災害が町を破壊し、疫病が流行し、今も戦争が起き続けている。何でもいいから何かを信じないと、今日をやり過ごすことが出来ないよ――。飛馬と不三子、縁もゆかりもなかった二人の昭和平成コロナ禍を描き、「信じる」ことの意味を問いかける傑作長篇。

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方舟を燃やす のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    林真理子氏が絶賛していたので、読み始める。
    主人公たちとは、同じ世代、子ども時代は、ノストラダムスに恐怖を感じ、大人になると、バブルを経験し、いつの間にか2000年を迎えていた。
    世の中の価値観が、どんどん変わっていった時代、器用なようで、不器用にも見える生き様が描かれている。

    0
    2025年06月28日

    Posted by ブクログ

     著者による『八日目の蝉』『紙の月』が代表作。原作を読まず、この二つの作品はドラマとして見た。この本を読みながら、ぼんやりと自分が生きてきた時代が浮き上がってくる。そういえば、あの時は、と思い出させる。雑誌の文通、口さけ女、ノストラダムスの大予言、連続幼女誘拐殺人事件、宗教団体のサリン事件、阪神淡路

    0
    2025年06月18日

    Posted by ブクログ

    デマや噂は形を変えて永久に存在する。何を信じるか。というよりどれが真実の世界で生きるかを自分で選んでいかないといけない。
    噂話をしていると、「この人ってこういう話を信じるんだなぁ」とその人の価値観がみえやすい。わりとマイナスの方向でみえる気がする。だから極力噂話をしたくないし(しちゃうけど)、SNS

    0
    2025年06月04日

    Posted by ブクログ

    前半は二人の主人公がどのように繋がるのか全く見通せないまま読み続けた。昭和の風景が懐かしかった。
    後半、一気に全く接点がなかった二人が繋がり、こども食堂、コロナ、異常気象などといった出来事が起こってくる。
    何かを「信じる」、あるいは何を「信じる」のかということがテーマとなっていると感じた。狂信的には

    0
    2025年11月14日

    Posted by ブクログ

    おっさんおばさんになると、ついうっかり自分の半生を主人公ふたりに投影して、これまでの記憶をしんみりと振り返ってしまう。
    たぶんそのまま共感して自分を重ねられる人はほとんどいないが、きっと部分的には「オレは柳原飛馬だ。」「わたしは望月不三子だ。」となぞってしまうことがありそうだ。

    0
    2025年11月13日

    Posted by ブクログ

    けっこう長編で読み応えのある本だった。時間がかかったけどどうしても最後までよみきりたかった。「自分でよく考えて決める」ことが大切だというメッセージが散りばめられていた(と思う)
    私には欠けていることを思い知らされた。この優柔不断な性格。

    0
    2025年10月19日

    Posted by ブクログ

    「何かを信じるということは、その分視野が狭くなることだ」と、ある人のネットの書き込みになるほどと思ったことがある。一般に「信じる」という言葉には良いことである印象があり、「疑う」という言葉にはネガティブなイメージがあるので、「信念とは視野狭窄である」という考えは、常識をひっくり返す視点があったからハ

    0
    2025年10月20日

    Posted by ブクログ

    不三子の健康趣向が完全にデマかと言うとそうでもないし…良かれと思ってやることがどれも裏目に出て
    みんなが離れていくのが見ていて辛かった。

    せめて真之輔が不三子の気持ちに寄り添ってくれれば
    こんな事にならなかったんじゃないの?とも思う。
    狭いコミュニティで生きるとどうしても価値観が偏りがちになるし、

    0
    2025年10月11日

    Posted by ブクログ

    口さけ女もコックリさんもノストラダムスの大予言も信じていた。
    小さい頃は、親や学校の先生の言うことは正しかった。

    でもそうじゃなくて。
    世の中は、予測不能なこともたくさん起きて、絶対的に正しいことなど誰にも分からない。
    でも自分の信じることを探して、そうやって生きていってるんだなぁ、と実感した。

    0
    2025年09月15日

    Posted by ブクログ

    最初からどんどん引き込まれて読んだ。辿り着くところも、なるほど、と。特に子供時代の話がやっぱりおもしろい。

    0
    2025年09月14日

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