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口さけ女はいなかった。恐怖の大王は来なかった。噂はぜんぶデマだった。一方で大災害が町を破壊し、疫病が流行し、今も戦争が起き続けている。何でもいいから何かを信じないと、今日をやり過ごすことが出来ないよ――。飛馬と不三子、縁もゆかりもなかった二人の昭和平成コロナ禍を描き、「信じる」ことの意味を問いかける傑作長篇。
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Posted by ブクログ
林真理子氏が絶賛していたので、読み始める。 主人公たちとは、同じ世代、子ども時代は、ノストラダムスに恐怖を感じ、大人になると、バブルを経験し、いつの間にか2000年を迎えていた。 世の中の価値観が、どんどん変わっていった時代、器用なようで、不器用にも見える生き様が描かれている。
何を信じるかということがテーマの本なのだけれど、「信じる」という言葉よりも「信仰」かな。 不三子は、添加物や着色料、肉などを使わない料理法に出会い、それに強く傾倒していく。幼少期に母親に十分に構われなかった辛い記憶を反面教師にするように、彼女は過保護な親になる。ただし不三子にとっての子育ての成功と...続きを読むは、娘や息子が自分の価値観の範疇に収まっていることだった。 そのため、親へ反発し家を離れ、再会した際には山奥で社会との関わりを断ち共同生活を送る新興宗教の信者となっていた娘・湖都の生き方や、結婚した息子が嫁を優先することを、不三子はまったく理解できない。結果として「自分は子育てを間違えたのではないか」と思うし、他人に比べて不幸だという思考になる。 そういう何を信じて生きてきたかと、そもそも何を信じるかを考えるひっかかりがなく生きてきた人たちとのちょっとしたズレをコロナや子ども食堂を通して浮き彫りにしてる。 信仰の奥底には「自分が信じたい現実」がある、というまとめに行き着くけど、考え代が多く苦しい小説だった。 少し話はずれるけれど、アイドルに対して行き過ぎたファンもまた、強い信仰心を持った人たちだな、とも思ったりした。
前半は二人の主人公がどのように繋がるのか全く見通せないまま読み続けた。昭和の風景が懐かしかった。 後半、一気に全く接点がなかった二人が繋がり、こども食堂、コロナ、異常気象などといった出来事が起こってくる。 何かを「信じる」、あるいは何を「信じる」のかということがテーマとなっていると感じた。狂信的には...続きを読むなりたくはないと多くの人々が思っているが、しかし、誰もが何かしらを、「信じ」て行動しているのだと改めて感じさせる一冊だった。
おっさんおばさんになると、ついうっかり自分の半生を主人公ふたりに投影して、これまでの記憶をしんみりと振り返ってしまう。 たぶんそのまま共感して自分を重ねられる人はほとんどいないが、きっと部分的には「オレは柳原飛馬だ。」「わたしは望月不三子だ。」となぞってしまうことがありそうだ。
けっこう長編で読み応えのある本だった。時間がかかったけどどうしても最後までよみきりたかった。「自分でよく考えて決める」ことが大切だというメッセージが散りばめられていた(と思う) 私には欠けていることを思い知らされた。この優柔不断な性格。
「何かを信じるということは、その分視野が狭くなることだ」と、ある人のネットの書き込みになるほどと思ったことがある。一般に「信じる」という言葉には良いことである印象があり、「疑う」という言葉にはネガティブなイメージがあるので、「信念とは視野狭窄である」という考えは、常識をひっくり返す視点があったからハ...続きを読むッとしたのだろう。だからこそ何を正しいと信じるべきか、人が言ってることを鵜呑みにしたりせず「自分の頭で考えなければならない」と本作の登場人物たちが繰り返し語る。しかし常識を疑い自分の頭で考えれば正しいことに辿りつけるのだろうか。あることを妄信してその後それに批判的な言説は一切シャットアウトしてしまうような態度は論外としても、様々な角度からの知識や知見を得たうえで正しいことはこれと信じることはできるだろうか。本書はそんなことは誰にもできないのだ、と信じることの困難さを描いたものだと思う。限られた時代の中でしか存在できない人間は、今正しいとされることが未来でも正しいかどうか知ることができない。だから洪水で人類が滅ぶかどうかの結果を知らない人間は、洪水がくるから方舟を作れ、という神の言葉を信じ、結局は方舟を作らざるを得ない存在なのではないか。なぜならそれは私欲ではなく同胞を救おうとする行為で、人としての「理想」だからだ。利己と利他。実際に多くの場面でとられる立場は前者であったとしても、人としての理想はどちらであるべきかを問われれば、後者であるべきだという立場に立たざるを得ないだろう。人は現実を超えて理想に向かうという宿業には逆らえない。だからある時あるタイミングでは方舟を作ろうとする。でも洪水は起こらずそれは結果として間違いだったということも必ずある。それでもいいではないか、というより、それはそれでしょうがないではないか。必要がなくなった方舟は燃やしてしまって、またその先を生きて行けばいいではないか、というより、生きていくしかないではないか。そんなことを語ろうとしているように思った。
不三子の健康趣向が完全にデマかと言うとそうでもないし…良かれと思ってやることがどれも裏目に出て みんなが離れていくのが見ていて辛かった。 せめて真之輔が不三子の気持ちに寄り添ってくれれば こんな事にならなかったんじゃないの?とも思う。 狭いコミュニティで生きるとどうしても価値観が偏りがちになるし、...続きを読むしかも孤独が拍車をかけててさらに凝り固まっていく… 視界を開かせるためにもたくさんのコミュニティを持つ事は大事だなと思う。 子供食堂に参加した後の今までやってきたことが報われた描写はちょっと泣いた。 にしても何に対してもやりきる不三子はすごい執着だなと感心した。普通にご飯が美味しそうで食べてみたい。 あと…バブル時代の就活の内定の数を競い合ったり、内定者に旅行券を渡すとか…バブル崩壊後に産まれたのでこんな時代があったんかい…ってそこだけ羨ましくなった。
口さけ女もコックリさんもノストラダムスの大予言も信じていた。 小さい頃は、親や学校の先生の言うことは正しかった。 でもそうじゃなくて。 世の中は、予測不能なこともたくさん起きて、絶対的に正しいことなど誰にも分からない。 でも自分の信じることを探して、そうやって生きていってるんだなぁ、と実感した。
最初からどんどん引き込まれて読んだ。辿り着くところも、なるほど、と。特に子供時代の話がやっぱりおもしろい。
面白かった。 あの時こんなことあったなと振り返ることができた。 食べ物のことワクチンのこと、色々考えたこともあったなと思う。 今極端な考え方に偏らないようにしているけど、時代の波に流されてるところはある。 自分で考えてみることを忘れないようにしたい。
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