八日目の蝉

八日目の蝉

649円 (税込)

3pt

直木賞作家・角田光代が全力を注いで書き上げた、心ゆさぶる傑作長編。不倫相手の赤ん坊を誘拐し、東京から名古屋、小豆島へ、女たちにかくまわれながら逃亡生活を送る希和子と、その娘として育てられた薫。偽りの母子の逃亡生活に光はさすのか、そして、薫のその後は――!? 極限の母性を描く、ノンストップ・サスペンス。第2回中央公論文芸賞受賞作。

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八日目の蝉 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ずっと胸が痛い。読んでる間、ずっと。特に第1章のラストにかけてが凄まじい。細部まで練り込まれた物語で、映像が目に浮かぶ。辛いけど、それだけ救いも込めてるような物語。

    0
    2024年11月02日

    Posted by ブクログ

    本を読んで泣いた経験は数えるほどしかないが、気がついたら涙が頬を伝っていた。そんな経験はなかなか出来ることではない。なぜ泣いているのか説明ができない感情。わたしはずっと希和子に感情移入していたのだと気がつく。学生以来の再読だが、前も泣いたなと思い出した。
    長編だが、どこも省けない省いてほしくないって

    0
    2024年10月26日

    Posted by ブクログ

    角田さんは、人間の弱さを、あまりフィクションでは見せられない生々しさ、残酷さを、そして温かさを、まざまざと表現してくれる。その世界にいつも心を奪われてしまう。
    ここまで客観視することができればなあって、思ったりもする。この八日目の蝉も、誰かの日記を読んでいる気がして、苦しいのに、自分が生きている実感

    0
    2024年10月07日

    Posted by ブクログ

    誘拐犯やのになぜか応援したくなる、、
    懸命に子育てして愛情持って育ててて頑張れ、逃げ切れって思ってた、、

    でも子供にとっては残酷な人生やったのか?な

    0
    2024年10月01日

    Posted by ブクログ

    本当に悲しく切ない物語でした
    昔に映画を観て、切なかったのを覚えてましたが、原作を読んでもっと切ない気持ちになりました
    自分の赤ちゃんを堕胎させられ、代わりに赤ちゃんを奪い去り、育てていた希和子もかわいそう
    大切にすくすくと育てられた薫もかわいそう
    薫の妹もかわいそう
    ただ、薫の本当の両親の秋山夫妻

    0
    2024年09月19日

    Posted by ブクログ

     育まれた命について、家族について、自分自身について、そして繋がりについて考えさせられる物語でした。普通でない暮らしをしてきた人の、普通の人には理解できない満ち足りなさや、その先のこと。人間ドラマとしてとても面白く読めました。一部の望みのある終わり方がなんだか素敵でした。

    0
    2024年08月15日

    Posted by ブクログ

    先日、広島を訪れた。
    もっと長旅が出来るなら、瀬戸内の島々も巡ってみたかったなぁ。
    そんなことから、そう言えば「八日目の蝉」は小豆島が舞台だったなと思い出し、再読。



    〝瀬戸内の海、すっごい静かなんだよ〟
    〝なんか、鏡みたいなんだ〟
    〝背後にそびえる緑の山、潮のにおい、醬油の甘いにおい〟
    〝銀色

    0
    2024年08月04日

    Posted by ブクログ

    不倫相手の自らとは血のつながっていない女児を誘拐した女性が実の親子のように逃亡を続ける様子を日記的に描く1章(0章もその女性視点)と、その誘拐された女児が20歳に成長した後を描く2章から成る「母性」をテーマとする小説。
    決して許される行為ではないというのは重々承知ながら、誘拐犯である主人公の女性に感

    0
    2024年08月03日

    Posted by ブクログ

    ★構成

     0章 犯行
     1章 薫を連れた希和子の逃亡
     2章 大学生になった恵理菜(薫)


    ★印象的な場面

     1章の最後 小豆島
     小さかったときの薫の目線で
     大きくなった恵理菜(薫)が
     フェリー乗場の出来事を回想する場面

     “あの人はあばれることもしなかったし、
     私に何かすることもな

    0
    2024年07月15日

    Posted by ブクログ

    再読。
    子供とあとどれくらい一緒にいれるかなんて
    特に考えたことなかった。
    すごく切ないけどすごく感動した。

    0
    2024年06月30日

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