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ただ好きで、ただ会いたいだけだった――わかば銀行の支店から一億円が横領された。容疑者は、梅澤梨花41歳。25歳で結婚し専業主婦となったが、子どもには恵まれず、銀行でパート勤めを始めた。真面目な働きぶりで契約社員になった梨花。そんなある日、顧客の孫である大学生の光太に出会うのだった……。あまりにもスリリングで、狂おしいまでに切実な、傑作長篇小説。各紙誌でも大絶賛された、第25回柴田錬三郎賞受賞作、待望の文庫化。
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Posted by ブクログ
★★★★★ 今年1かも ★★★★☆ 読んで良かった ★★★☆☆ 悪くない ★★☆☆☆ 途中でやめた ★☆☆☆☆ クソ
とても心苦しく恐怖を抱く内容。他者から見れば梨花の異常な行動が、本人はこれが正常と思い込み、どんどん沼に嵌まっていくところが非常に悍ましい。これ以上の異常行動を誰か止めてくれと願いながら読んでしまった。
物語にどんどん引き込まれ、気づいたら読み終わっていた。 梨花の感じるモヤモヤや、高揚感、焦りまでも自分のことのように感じられるほど入り込んでしまった。 自分が何の上に成り立っているのか悟るシーンに圧倒されたし、強く共感した。
TVドラマの原田知世主演ものを観て、 映画の宮沢りえ主演のものを観て、 それから数年・・・後、 原作を読んでみた。 終始、原田知世さんのせつない表情が頭を駆け巡り、 夫婦のこと、若い恋人とのこと、お金にまつわる様々なこと、犯罪行為に懸命に取組んでしまうこと、海外に逃亡中のこと、 全てがツラく悲しかっ...続きを読むた。 最後の最後の締め括り方が映像版よりもグッと来てしまいました。 読んでヨカッタ・・・
めっちゃおもしろかった…!1億円横領というからには、ものすごく大きなことをしたように思っていたけど、ちりつもちりつも…で1億円なのか…瑣末なことが積もり積もって想像もできないくらい大きな山になることをよく表していた。現実味がなくなるほどに。読んでいる間以外の時間も、なにかとても恐ろしい影のようなもの...続きを読むがついて回っているような気がしたのは私だけかな。自分が犯したわけではないけど、小さなきっかけで陥ってしまいそうで。捕まった瞬間も、振った瞬間も、バレた瞬間も、何一つ映されていないのがなま恐ろしいというか… そして、夫・光太の発言や態度、行動に本当にむかついた…!特に夫、甘えられるだけ甘えて、何見下してるんだ…なにくそ精神が出てもおかしくないと思った。
一億円を横領した主婦の話。タイに逃げたところから始まって横領するまでの経緯の話に戻る。他の登場人物から見た主人公の姿などの章もはさみつつ。読みながらなんとなく主人公の自分が自分の一部だとかどことない閉塞感とかが伝わってくる。
そっちに進んではだめだよと声をかけてあげたくなるほど 泥沼にはまっていく梨花 現実のニュースでも時折横領が報じられるけれど 犯罪なんてこんな感じに起きてしまうんだなと思わせてくれる 久しぶりに夢中で読んだ一冊になった
読めば読むほど嫌な予感。絶対好転しない未来=破滅へ向かって走り続ける主人公の半生を描いた作品。彼女が小さな悪事に手を染めるたび、低く唸ってしまう。結末はわかっているのに、自ら深みに嵌まっていく彼女から目が離せない。ずっとずっと面白い。映画版のカバー下の表紙のイラストがほんわか系で、内容と全然合ってな...続きを読むいのが気になります(笑) 苦しみと不満、不安に溢れた現実を過ごしていた彼女の元に突然現れた若い男。映画を作るんだと語る彼は、キラキラ輝いて見えて。自分を慕ってくれる彼と過ごしたいがため、彼女は生き、努力し、働き、結果的に1億円を横領した。彼女の知人たちも、彼女と似たような苦しみややるせなさを抱えている。彼女との類似性を描くことで、彼女だけが愚かでどうしようもない人間なのではないのだと表現したいのかなと。子どもがいるからと言って、幸せなことばかりでもない。お金があるからと言って、すべてを手に入れられるわけでもない。それでも現実と折り合いをつけて、妥協して、生きていくしかないのだ、と。 一方で、知人たちの話は、彼女の人生のパラレルワールドにも見えてくる。もし彼女がどの人生を歩いたとしても、彼のような人間と会ってしまったら、結局は同じ破滅的結末を迎えるんじゃないかな。それくらいのエネルギーを、彼女は持っている。彼女は遠い世界の人ではない。むしろ「大事にしてくれる人を大事にしたい、力になりたい、必要とされたいからなんでもする」という彼女の姿勢に、共感するところさえある。もちろん人のお金は労働の対価であり、奪うのは絶対に許されないことですが。そのハードルは、目的を前にした人間にとっては案外低いのかも。 今回再読なのですが、最初に読んだ10年前よりも、男の幼稚さが目につきました。若い男に溺れた彼女も彼女ですが、与えられるがまま好き放題過ごしたくせに、いらなくなったら泣き言を言って解放を望む。怒りを通り越して呆れてしまったのは、私も年を重ねたからかもしれないです(笑)
匿名
世間一般的には幸せの部類に入るだろうが、何か物足りない人生。そうゆう気持ちって多くの人にあるものだと思います。彼女を可哀想な女性だとも思うけれど、散々好きな事をした馬鹿な女性だとも思う。
#ドロドロ
男とお金に支配されていく主人公の様が面白い。 特にお年寄りのお客さんと信頼関係が出来ているからこそ、ここまでバレずに出来たんだろうね。
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