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Posted by ブクログ
夏っぽい本が読みたくて、
仕事帰りにいつも立ち寄る書店をうろうろしていたら。
本作が特集コーナーに面陳列されていて。
青いプールと制服を着た女の方たちがインパクト大。
思わず手に取りました。
思春期のモラトリアムとか、
不安定さ、死にたくなるような衝動、
破壊的な衝動でとめられないいじめと暴力、
割り当てられた役割を演じること、
性への興味、
怒涛のように迫ってくる短編集でした。
爽やかな表紙から想像していたものとは、
全く違いました。
あとがきにもあるように、
完全なフィクションで、
大人になった私にとって完全な他者か?
と問われると…
通勤中に読んでたら、
少しだけザワザワして
降りる駅ギリギリまで、
読み進める手を止められませんでした。苦笑
Posted by ブクログ
河出文庫を2冊買うとブックカバーがもらえるフェアの対象になっていて購入した。
小学校、中学校、高校。この小説で著者が描くのは、いずれもたくさんの”一瞬”を生き続ける女子たちによるスクールデイズだ。
【パーマネント・ピクニック】
仲が良かったハルヲの死をきっかけに、自分たちも後追い自殺をすることにした男女2人の中学生。
やりたいこともなくて、今の私たちって用も無いのに学生鞄をぶら下げてフラフラ出かけているだけだ。でもちゃんと元の場所に連れ戻されるように学生証を持って。その姿を2人は認知症のおばあちゃんと重ね合わせる。
「受験しますか、しませんか?」っていう問いと、「生きますか、死にますか?」っていう問いは、実は大差ないのかもしれない。
【放課後のフランケンシュタイン】
カンダ、という女の子を徹底的にいじめ抜くマリ。
カンダが学校に来なくなると、次はカナコというクラスメイトをいじめのターゲットにする。マリが抱えているぐるぐると渦巻く潜在的な怒りには、読者である私たちもたじろいでしまうほどだった。
そんな折に、学校周辺で変質者が出たという噂が立ち上る。
【学校ごっこ】
小学校生活を、与えられたキャラクターで演じるように過ごす田中希実子。「頭の弱い子」というレッテルをはられ、次第に本当にそのとおりに自分がつくりかえられていく。
でも、思えば私もそうだったのかもしれない。リーダーシップのある大人びたクラスの中心的存在という役割を与えられていた。そして私はその期待に応えるべく振舞っていたような気がする。私はまだマシな役割だったのが幸運だが、希実子はどれほど窮屈だっただろう。
小学校て、つくづく恐ろしい場所だと心底思う。
【夏の出口】
高校3年生の夏休み。推薦をもらえるところで適当に進学する予定だったナオだが、急にその進路に嫌気がさす。
でもだからと言ってやりたいことがあるわけでもない、目指す将来があるわけでもない。ただ何もやりたくない。
卒業式の日取りや、入学先、そういった形式的なあらゆる物事ばかりがどんどん決まっていって、目に見えないものすごい力で背中を押されていくのを感じている。
私たちは小学生の時の恋のように、ただそこに立ち止まって、ただ「好きだ」と思って生きていきたいだけなのに。
少女たちのその素朴で切実な願いを、大事にしてあげられたらどれだけ良いだろうと思った。
ゆっくりでいいんだ、ゆっくりに大人になればいい。考える時間は、本当はきっとまだたくさんあるのだから。
Posted by ブクログ
1995年くらいの作品
小学生、中学生、高校生の少女達の感情
その時でなく 歳を重ねてから腑に落ちる
考えていなそうで
案外いろんなこと考えていたあの頃
解説西田藍に興味がわいた
「小さな世界の衝撃」とする解説に驚いてしまった
私が感じたことを見事に文章にしている
アイドルやりながらエッセイとか書いてるらしい
可愛い
なんか悔しい
「パーマネントピクニック」
思春期の危うい死生観
死を望むことに明確な理由がない
だから醒める時も一瞬
「学校ごっこ」
小学生、そうだった様な気がする
私達は 学校で自分の役割を理解して
演じていたのかもしれない
「夏の出口」
高三女子達の一夏の冒険にならざる冒険
Posted by ブクログ
いわゆる、厨二病というやつですかね。
自分には世界を変えるような、そんな力があるような気が半分している。
半分だから、開けっぴろげに皆に語れるような物語にはならないんだけど、後から自分の中で思い出すと、アンタ半分もそんなつもりでいたのかよ、っていう恥ずかしいドラマ(笑)
「パーマネント・ピクニック」では、同級生が自殺した出来事を、友則というボーイフレンド?と共有していく中で、自分もいろんな面倒事を置いて死んでしまおうと考える。
友則は共感しているのか、下心なのか、今ひとつ分からない。そんな二人が心中しに出かけるのだけど、気持ちにどうにもズレがある。
いや、主人公は至って真面目なのだ。
進路も、家族も、老いも、捨て去りたいのだ。
でも、巡り巡って、後から恥ずかしいドラマと化しているような、そんな気がする。
「放課後のフランケンシュタイン」は、いじめの加害者側の心情を描いている。
その存在を認識してしまったときの、どうしようもない嫌悪感、苛立ち。
攻撃せずにはいられない衝動。
これをどこに向けるか、強さはどうかは人それぞれだけど、あーなんか腹立つー!っと理不尽に感情をぶつけてきた過去あるある。
ただ、攻撃性を被虐性が上回る展開は、なかなかゾッとする。
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