角田光代のレビュー一覧

  • 対岸の彼女

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    ネタバレ

    初めて何回でも読み直したいと思った一冊。
    マニュアル通りに生きていると、考えることをやめてしまう…新たな人間関係を築くことに億劫になり、自分の殻に閉じこもり続けてしまうと、内に内に一つの価値観に縛られ続けて、新しいものの見方ができなくなってしまう気がします。
    学生の時は、毎日同じひとと授業を受けないといけなくて、関わりをやめたくてもやめられなかった。大人になってからは、自分が付き合いたい人とだけ付き合うことができるようになった。
    他人と関わらないという選択ができるようになったのと同時に、関わりたい人を選ぶこともできるようになったんだなと気付かされました。

    ひとりが怖くてたくさんの友達を作るよりも、ひとりでも大丈夫と思えるような大事なものに出会う方が大切…本当にそう思います。
    社会人になって友達が少ないことに悩むことが多かったけれど、人間関係を前向きに捉えられるようになりました。


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    2026年10月04日
  • 対岸の彼女

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    主婦と女社長がひょんなことから出会い、働きはじめる。まじわることのない凸凹コンビと言ってしまえば簡単だが、この作品が面白いのは、並行して進む主婦の現在と女社長の青春時代に漂うリアルな疎外感が、むしろ似た者同士と感じさせるところ。

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    2026年10月01日
  • 対岸の彼女

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    現在35歳、子供1人と夫の3人家族
    小夜子のパーソナルと重なる部分も多くスラスラと読み終えました。
    30代女性は何かしら苦労や悩みを抱えてるなんて良く耳にしますが
    みんなそれぞれ悩みながらも自身の心地よいを探してもがいているんだなと感じた。

    なぜ私たちは年齢を重ねるか。生活に逃げ込んでドアを閉めるためじゃない、また出会うためだ。出会うことを選ぶためだ。選んだ場所に自分の足で歩いていくためだ。
    現状のまま生きていく選択をするだけが人生ではないよな、まだまだこれからたくさんの出会いを求めて新しいことにチャレンジすることを忘れないでいようと思えたことば。

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    2026年09月30日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

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    家族や大切な人と食卓を囲むことの出来る幸せ。一人であっても、ちょっとした料理を食卓に乗せて向かえば、温かさにほっとする。いろんな家族の形と食卓の形。読後感も温かい。

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    2026年09月30日
  • くまちゃん

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    主人公を振った人が、次の章では主人公になって誰かに振られて(失恋して)いく連作短編集。
    過去付き合う時に元カノの話を聞くことは何度かあって、『この人を振った人がいるのか。すごいな、どんな強者なんだろう』って考えたことは一度や二度じゃなかったから、振った側の視点で物語を読めるのがとても興味深く、そしてその人も誰かには振られているという展開もなんだか気持ちが良かった。

    自分より相手からの好きの方が大きい相手なら、自分らしくいられるのに、自分が大好きな相手だと言いたいことが言えなくなって敗北してしまうというのはなるほどなぁ。だから、相手からの好きの方が大きい恋愛が幸せになれると言われるんだろうけど、今までの自分が無くなってしまうくらいに好きな相手と出会えることを、大恋愛と呼ぶんじゃないかと、ゆりえの話を読んで思った。
    自分のことを特別に好きになってくれた人のことを好きになれなくて、自分が運命だと夢中になった相手にとっては、自分との交際を数ある交際の中の一つとしか位置付けていなかったりする。みんな矢印が一方通行で、それがお互いを向くことが結婚だとすればなんで奇跡なんだろうと思った。

    「あの男よりずっといいや。よかった、あの時あの部屋を出て。あそこにいたらこの人に会えなかったもんな。」

    「今まで好きになってきた人のこと、好きになってくれた人のこと、好きになってもらえなかった人のこと、その人たちが自分に何を与えてくれて何を与えてくれなかったかを、青くさいような言葉で話せたかもしれない。」

    「誰しもその時に自分に必要な相手と必要な恋をし〜そしてあるとき、関係は終わる。それは必要であったものが、必要でなくなったからなのだろう。たぶん、双方にとって。」

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    2026年09月28日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    ただ一曲の歌を聞いただけで、見えなかった新しい世界がぱーっと開ける感覚、私にも覚えがあるよ。歌が居場所になることも。
    心が温かくなる。ステキな本でした。

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    2026年09月27日
  • 愛がなんだ

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    ネタバレ

    尽くしてしまう側としての共感できる部分とそうでない部分があってとても面白かったです。テルコはたしかに尽くしすぎだけど、自分自身もリミッターを外したらどこまでいってしまうのだろうとも思いました笑
    いろんな恋の形や諦め方がある中で、自分にはまだ経験のないことだったので、魅力的な一冊でした。

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    2026年09月27日
  • 対岸の彼女

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    ネタバレ

    専業主婦主婦の小夜子とベンチャー企業の女社長葵の友情と亀裂を描く人間ドラマ。
    小夜子の現代と葵の高校生時代の2つの視点で描かれる。

    結婚するしない、子どもを持つ持たない、女同士でも分かり合えないことはあると思う。
    ただ、環境どうこうよりも人が人のことを全て分かることはできないし、自分の捉え方次第で相手のことがよく見えたり、悪く見えたり、先入観とか思い込みによって変わるよねって思った。
    人を信じて前に進もうと思えた本。

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    2026年09月26日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    あまりにすばらしい作品すぎる……最後3分の1くらいずっっっっと泣いてたのですが!?

    自分の人生のさまざまな瞬間、音楽を好きになって人に恋をして子供が産まれて育てていろいろな瞬間が重なって涙がとまらない

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    2026年09月26日
  • 明日も一日きみを見てる

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    角田さんの愛猫トトちゃんの事を綴ったエッセイ。写真もたくさんあり、トトちゃんの表情がなんとも可愛らしい。角田さんとトトちゃんとのやりとりにほっこり。第二弾ということで、第一弾も是非読みたい。

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    2026年09月24日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    ネタバレ

    シングルマザー、父親のことを隠す、
    までは他の作品にもあると思います。
    しかしその隠していた切実な理由、
    息子の成長していく今と母親の過去が
    交互に描かれている。
    くすかはこう育ったから、息子にバースデーパーティーを開いてあげたかったんだと気づいた時、言葉にならない気持ちでした。
    くすかの自分がされて嫌だったことは、できるかぎりしないように、されたかったことはしてあげられるように。そしてあらたの父親への後悔を秘めつつ育てている。
    あらたが育つにつれ、終盤くすかは過去から解き放たれたように感じた。
    くすかと時生の恋の物語でもあり、
    くすかとあらたの家族の物語でもある。
    そしてくすかと庭田さんの長い友情、
    あらたと匠人と陽菜の強い親愛。
    愛の物語だと感じました。
    とくにp.141の「もう降参しよう、ぼくたちはいっしょにいるしかないと思う」なんて可愛らしい愛の言葉なんだと震えました。
    老若男女に読んで欲しい物語。
    気が早いけれど本屋大賞獲って欲しいと思うぐらい、素敵な作品でした。

    くすかの名前の由来が気になりすぎます…
    またp.96の「X公園の白鳥ボートは、乗ったら別れるってジンクスがあるから乗らない方がいい」。井の頭公園じゃん!!と一気に親近感が湧きました。

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    2026年09月24日
  • 山なら言いたいことがある

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    ズボンのポケットに入りそうなくらい薄くて著者が17人でひとつが短くバラエティに富んでいる。
    なので山あいの温泉に鉄道旅で行くときにお供にすると良さそうだ。
    と思いました。

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    2026年09月23日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    音楽を聴いて、心を鷲掴みにしてくるような、一瞬思考を乗っ取られたような気持ちになって呆然としてしまった経験が私には何度かある。
    くすかも、ある日突然、そんな経験をしたんだろうな。
    子ども時代、きっと生きていくのに大変な思いをたくさんしたであろうくすかが、あるミュージシャンの音楽に出会うシーン、一緒に泣きそうになった。
    音楽によって救われるって、確かにあると思う。

    それから時を経て、くすかの息子の新もそのミュージシャンの音楽と出会う。
    新が友達に感じた劣等感、自分は何も持っていないと思ってしまう気持ち。
    思春期に思いを馳せて共感してしまう。

    登場人物がみんな、まっすぐで心地よいんだよな。
    くすかの友達の庭田さんも、新の友達たちも。
    そして、バックにはあのミュージシャンの音楽が流れている。
    なんと素敵なことだろう。

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    2026年09月21日
  • さがしもの

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    本にまつわるそれぞれの話がとても素敵でした。
    始めて本を感じたときを、大昔の自分のことでも思いだいました。
    母に読んでもらった時から、気の遠くなるほどの長い時間…ずっと本が好きです。
    そんな自分がとても幸せです。
    この作家さん…とても好きです。

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    2026年09月17日
  • いつも旅のなか

    購入済み

    もう20年も前

    の作品なので世界情勢も変わっていますが
    著者が旅した記録は変わらない

    著者の喋りが大好きでまずはエッセイから
    村上春樹氏のエッセイも面白いですが
    やっぱり書く力のある方のエッセイは面白い
    とつくづく

    #癒やされる

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    2026年09月17日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    すごく良かった〜!
    音楽にたくさん救われてきた人生だったので、大切な曲を思い出した。辛い時も悲しい時も、楽しい時も嬉しい時も、自分の感情に寄り添ってくれるものがあるって温かいなあ〜、音楽も読書もなんでこんなにも自分と向き合えるんだろう。
    音楽に救われた、で終わらずに強く生きていく姿が大変涙でした。

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    2026年09月16日
  • 最後の晩餐

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    こういう短編集は、初めまして、の方が多くて、その中から、これからよろしくお願いします、になる方もいるので好き。
    個人的には、寺地はるなさんと、井上荒野さんの各品が好きだった。
    寺地さん、井上さん、これからよろしくお願いします。

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    2026年09月16日
  • ご本、出しときますね?

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    読書好きな、若!そして作家さんたちの交流もあるとは知らなかったです
    そして、対談が面白い
    作家さんのことって あまり知らないので
    こういう番組があったらまたやって欲しいと思いました

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    2026年09月13日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

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    ネタバレ

    取り巻く環境、人々の暮らしや心情、人生を食を通じながら追体験するような本
    読みながら「小さい頃こう思ってた時期あったな」とか「いつかこういう日が来るのか」とか頭の中で暮らしを妄想させる本が好みだからとても面白い
    最後の章の思い出がたくさん詰まった家が取り壊されて全く別の新しいお家が建てられてたのは心にきてしまった、

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    2026年09月12日
  • いつも旅のなか

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    のびやかで時にあっけらかんとした筆致だけど、その国の風景や文化、空気まで鋭く感じとっている様子が分かっておもしろかった。キューバのダンスショーの描写がすごくて、どうしたらそんな表現ができるの? と読みながら思った。

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    2026年09月12日