角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
先月から「ボクシング小説」を数作読み続け、
今のところ、全くもってハズレ無し・・・なのです。
今作も、とても楽しく読ませていただいたのですが、485ページと分厚いだけでなく文字数も多いせいか、日数がかかってしまった。
・・・・楽しい日を長く過ごせたので文句はありませんが・・・・
さて、本作は、
ボクサーが主人公では無く、ボクシング雑誌の編集者の視点で描かれており、より一層、現実的に味わうことが出来るのです。
この主人公も物語の最後にプロテストを受験するという味付けも、とてもとても美味しく頂くことが出来ました・・・・。
続編がある様です・・・近いうちにいただきます。 -
Posted by ブクログ
2007年刊行か…
時代を経ても廃れない作品ってこういうものだと実感する。
きっと100年後も読まれている。
普遍的で、圧倒的に身近で、共感必至で、
なのに非凡な魅力に溢れている。
今まさに30代。結婚している、していない(離婚した、してない)子どもがいる、いない
頻繁に会っていた友人ともどんどん疎遠になり
つい連絡を取ってしまう相手は
自分と同じようなライフスタイルを送っている友人だけ。
あまりにも強く実体験している今だからこそ
惹かれて一気読みした。
高校生の一歩闇に踏み込んでしまう危うさとか
痛烈すぎて…
そして何より、森絵都さんの解説が良すぎた!!!最高すぎた…天才だ、本当に。
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Posted by ブクログ
まるで3分くらいのPVを見ているかのようでした。
角田光代さん、有名どころを数冊しか読んだことがないのですが…!!表現が素敵
「ビール缶が困ったみたいにびっしり水滴をまとっている」
「笑う口にしか見えない月」
「河を渡ってしまった」
「炭酸のように笑いがあふれてくる、、」
もちろん文脈に馴染んでいるからこそいいんです。
しかし、こうやって引っ張り出してもいいなぁ。
帯文の「あなたの人生を変える」という部分に惹かれ、
読み終わった後どうなるんだろうと思いながら読む。
誇張ではなく、見える景色が変わったような気がする。
でもこの本を忘れたらすぐに元に戻ってしまいそうで、
大切な記憶として明日 -
Posted by ブクログ
ネタバレ国際貢献のボランティアに打ち込むも、心が傷つき無気力となったみのりに、祖父の生き様が交差し、再び「使命」を見つけて行くお話。みのりの心理描写が丁寧で、とても文量が多いが、丁寧である分、読後の充実感が大きかった。
悩んで立ち止まるみのりと悩みながら突き進む玲、悩まず突き進むムーミンの関係が印象的。みのりと玲に亡くなったムーミンの声が降ってきて背中を押してくれるのは、二人の中にムーミンの純粋な「初心」が生き続けていたからかな。
また、各章に挟まれる清美の戦前戦後を生き抜く壮絶だけど素朴な描写が、陸が描いたものと分かる仕掛けには、陸の「清美の記憶を引き継ぐ」という素直な「タラント」が伝わってきて感動 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大事な人がいなくなったとき、大事な人なのに自分の言葉で遠ざけてしまったとき、自分の気持ちに素直になれないとき…
そんな時に主人公たちはどんな選択をするのか。
語り手は「新(あらた)」の章とその母の若い頃「くすか」の章が交互に構成されている。
タイトルにもある大きな要素として、音楽、一つのバンドがキーワードになっている。大好きなバンドに支えられ勇気づけられて、色んな難題を乗り越えて成長していく。
まどろっこしいところもあったり、でも新やくすかの芯のある思いに心を打たれて感動したり、正しい道はこうだとわかるけど、そうじゃない道を選ぶことに共感したり…。
つまり大事なことは…って教えてくれる物語。 -