角田光代のレビュー一覧
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ネタバレ久々にページを捲る手が止まらない本だった!
読んだ後も、描かれていない登場人物の心情やその後について思いを馳せ、しばらく涙が止まらなかった。
私は、もう一生出会えないかもしれないけれど、出会えたことで自分の人生を変えてくれた人は絶対にいると思っているし、それを描いている物語が好きで、この本もまさにそうだった。
今の葵が誰かを傷つけることは口にせず、何でも受け入れようとするのは、きっと葵の中に「嫌いだと言う表現よりは好きだと言う言葉を使う、できないと言う表現をせずしたいのだと言う、むかつくと言うときには必ず相手を笑わせる」あの時のナナコが今も生きているから。
大人になると、結婚しているかし -
Posted by ブクログ
スリル満点で面白かった。
お金の豊かさ、息が詰まる苦しさ、お金と情の結びつきの無力さ、全て身を持って知ったような読後感でした。お金の価値って何だろう?と本質を問いたくなるけれど、正解がないものなのかもしれない。
もう取り返しはつかないのに、破滅が待っているのに、それでもどうにか救われてほしいような、許したくなる気持ちになってしまう主人公の梨花。一歩間違えたら誰もが梨花になってしまう可能性があるのでは?とハッとする場面も。
横領罪を犯してまで過ごした夢と絶望の狭間の数年が、ほんの少し羨ましく見えてしまったのは自分の生活が平凡すぎるからなのかもしれない…… -
Posted by ブクログ
ネタバレ「君がいつもそばにいるから、毎日があたらしい」
音楽に救われ、生きる意味を見出す青春と親子の物語。
辛いことがあった時も、これを聞けば乗り越えられる。
そんな音楽の力の凄さを思い知る1冊でした!
実際に、本作に登場する音楽を流しながら読むのがオススメ◎
私を救ってくれるものはなんだろう…?
それは、音楽や物語だ。
やっぱり音楽って歌詞が1番だよなと思う。
心に刺さる歌詞って、やっぱり韻を踏むものでもない。
本を読んだときに、言葉に触れて救われると感じることも多くある。
感動したい方必見!
何かに悩んだり、躓いたりしたときに何度も読み返したい。
とても大切にしたいと1冊です。
水鈴 -
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ネタバレ一気に一度読み終わったが、内容も文章の言葉の的確さ、美しさ、儚さや、もうとにかくすごく良かった。また読み返して感想書きたい。それぞれご小品で別々の物語なのかな?と思ってたのが、全部繋がってて、感動。何度も読みたい。じっくり読みたい。
再読
どの作品も、ひりひりするくらい、気持ちの描写が凄い。手に取るようにわかる、というか。
ゆきちゃんとの再会も本当に嬉しくて感動的。
自分のもとに来なかったちいさな女の子のことも、その子のふるまいも、本人が、あ。と気づいた時の、せつなさでは言いきれない思いも。
デパートでの出会いからの、あばれ馬のような恋愛についての苦しいような描写も。
なくしたものたちの国 -
Posted by ブクログ
出会えてよかったと思える一冊。しばらく余韻に浸っていたい。
新の現在と、母・くすかの過去が交互に描かれ、離れているはずの二つの時間が少しずつ近づいていく構成が印象的でした。
自分の出生や父親について知らない新。なににも夢中になれず、それでもどこかで自分は特別なのではないかと思いたい。でも同時に、そんなはずはないと気づいてもいる。その揺れる気持ちや感じる劣等感がとてもリアルで、胸が痛くなるほど共感しました。
くすかの過去の物語は、結末を知ったうえで読むからこそ切なく、苦しい。
大切なものが一つでもある人は強い。人はそれだけで、どうにか前を向いて生きていけるのかもしれない。
大切な人に読 -
Posted by ブクログ
とても良い作品に出会えて幸せだと思えるものを久しぶりに読みました。
今の自分に刺さることが多く、最後は泣きながら読んでいました。
音楽といっしょに生きてきたと言っても過言ではないくらい、小学生の時から音楽を聴いて過ごしてきたのでふと脳内再生される歌詞とか共感できる部分が多く…語彙量がないので上手く感想を書けないのですが、読み終わったあとのこの感動と晴々とした今この瞬間を書き残したいと思い感想をかかせていただきました。
続きを読みたいけど読んだら終わってしまうけど読みたい!!と葛藤した小説も初めてでした。笑
私はだいすきな作品です。
自分の子どもにも中学生くらいになったら読んでもらいたい一冊です -
Posted by ブクログ
何かのインタビューで角田さんは、「書く時にズルはしない」とおっしゃっていて、それは作中で何かむりやり出来事を起こさせて背景描写をワープして登場人物に自分の書きたい事を喋らせる、みたいな事はしないようにしている、というような話だったと思うのだけど、確かにそう言われてるだけあって、読むほうもズルして斜め読みして分かった気になれないのがこの作品だなと思った。
終盤の、みんな理不尽に耐えられないから、見たい現実を見ようとするし更には作り出そうとまでしてしまうんだ、という部分、確かにそういう人いるなぁと思った。
次読む時はじっくりと丁寧に読んで、このタイトルになった理由を考えてみたい。