角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
母と娘問題を含む短編が8個収められています。
わたしは日頃から母娘は、呪縛関係だと思っています。
母、娘問題は、女に生まれたら、誰しもがおりに触れ、考え、悩む問題だろう。
完璧な母親などいない、母親も変化すると知る事は大切だ。ひとつ言えることは、愛されて育てられたという根底は、人の人生の支えとなるだろう。一方で、人は欲張で、もっと、もっとと、良き母親像を求めるのだろう。わたしは自分の母が、もっとこうだったら、ああだったらと何度考えた事だろう。
母、娘の呪縛を、物語りに落とし込むなんて、言語化する作家ってほんとに深い思考力だなぁと、尊敬する。
300冊の本を読んで、読むことは、人生の地 -
Posted by ブクログ
ネタバレだいぶ読み応えがあった。
読んでいたのはたったの2日だったのに、時代を越えて、生死を越えて、何十年もの月日を越えて彼らの人生を上から見守っていたような感じで、まるでこの一族の守護霊か何かになったような気分だった。
私自身が最近自分の家族に対して感じていた、なにかを受け継いでいる感覚、なにかが繰り返されている感覚、ばらばらでもなにかで繋がっている感覚。その“なにか”がなんなのかはまだはっきりとは掴めていないが、そのなんとなくだが神秘に溢れた感覚を、この本を通して改めて強く感じ取ったように思う。
祖母が、木や植物を見たときに感じた、「大丈夫だよ」と背中を押されるような感覚。自分の選択に何故か強 -
Posted by ブクログ
恋愛っていうのが 根源的なところで生殖本能と 不可分で、必然的に「排他性」やら「独占欲求」やらがセットでついてくるものである以上、恋に落ちた人がエキセントリックな行動に走るのは むしろ自然なことって僕には思える。最近 現実生活において は 人と人との出会いまでが システム化・マニュアル化されているかのように僕には感じられ、恋というものから その「病性」ないし「毒性」みたいなものが 漂白されて まるでニンニク抜きの餃子みたいだし わさび抜きの寿司みたいな一抹の物足りなさが そこら中にあって、そのせいか こうして小説の中で 恋に中毒し 自己抑制も客観性も理性も失って 闇に落ちていく人に出会うと な
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Posted by ブクログ
結婚して分かったことだが 妻と僕とはそれぞれ生まれ育った環境も生活習慣・様式、そして物の言い方=表現のしかた、捉え方も違う。言うなれば 文化・習俗習慣・言語、なにひとつ共有しない「異民族」なのだった。この数十年 僕ら夫婦の歩みはすなわち異民族どうしの邂逅と 民族紛争、そして融和=和解という激動の歴史であった。夫婦でさえもこんな有様だ。人は誰かと仲良くなるとうれしくて ついつい 自分たちは多くの価値観を共有していると思い込みがちだ。けれどある日ある時 その違いに気づいて 戸惑い傷つき悩み苦しむことにもなる。本当の人間関係はそこから始まるのだ。「あれ?なんかちがう」のその先をどう歩むか、どう生きる