角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ初めて何回でも読み直したいと思った一冊。
マニュアル通りに生きていると、考えることをやめてしまう…新たな人間関係を築くことに億劫になり、自分の殻に閉じこもり続けてしまうと、内に内に一つの価値観に縛られ続けて、新しいものの見方ができなくなってしまう気がします。
学生の時は、毎日同じひとと授業を受けないといけなくて、関わりをやめたくてもやめられなかった。大人になってからは、自分が付き合いたい人とだけ付き合うことができるようになった。
他人と関わらないという選択ができるようになったのと同時に、関わりたい人を選ぶこともできるようになったんだなと気付かされました。
ひとりが怖くてたくさんの友達を作るよりも、ひとりでも大丈夫と思えるような大事なものに出会う方が大切…本当にそう思います。
社会人になって友達が少ないことに悩むことが多かったけれど、人間関係を前向きに捉えられるようになりました。
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Posted by ブクログ
現在35歳、子供1人と夫の3人家族
小夜子のパーソナルと重なる部分も多くスラスラと読み終えました。
30代女性は何かしら苦労や悩みを抱えてるなんて良く耳にしますが
みんなそれぞれ悩みながらも自身の心地よいを探してもがいているんだなと感じた。
なぜ私たちは年齢を重ねるか。生活に逃げ込んでドアを閉めるためじゃない、また出会うためだ。出会うことを選ぶためだ。選んだ場所に自分の足で歩いていくためだ。
現状のまま生きていく選択をするだけが人生ではないよな、まだまだこれからたくさんの出会いを求めて新しいことにチャレンジすることを忘れないでいようと思えたことば。 -
Posted by ブクログ
主人公を振った人が、次の章では主人公になって誰かに振られて(失恋して)いく連作短編集。
過去付き合う時に元カノの話を聞くことは何度かあって、『この人を振った人がいるのか。すごいな、どんな強者なんだろう』って考えたことは一度や二度じゃなかったから、振った側の視点で物語を読めるのがとても興味深く、そしてその人も誰かには振られているという展開もなんだか気持ちが良かった。
自分より相手からの好きの方が大きい相手なら、自分らしくいられるのに、自分が大好きな相手だと言いたいことが言えなくなって敗北してしまうというのはなるほどなぁ。だから、相手からの好きの方が大きい恋愛が幸せになれると言われるんだろうけど、今までの自分が無くなってしまうくらいに好きな相手と出会えることを、大恋愛と呼ぶんじゃないかと、ゆりえの話を読んで思った。
自分のことを特別に好きになってくれた人のことを好きになれなくて、自分が運命だと夢中になった相手にとっては、自分との交際を数ある交際の中の一つとしか位置付けていなかったりする。みんな矢印が一方通行で、それがお互いを向くことが結婚だとすればなんで奇跡なんだろうと思った。
「あの男よりずっといいや。よかった、あの時あの部屋を出て。あそこにいたらこの人に会えなかったもんな。」
「今まで好きになってきた人のこと、好きになってくれた人のこと、好きになってもらえなかった人のこと、その人たちが自分に何を与えてくれて何を与えてくれなかったかを、青くさいような言葉で話せたかもしれない。」
「誰しもその時に自分に必要な相手と必要な恋をし〜そしてあるとき、関係は終わる。それは必要であったものが、必要でなくなったからなのだろう。たぶん、双方にとって。」 -
Posted by ブクログ
ネタバレシングルマザー、父親のことを隠す、
までは他の作品にもあると思います。
しかしその隠していた切実な理由、
息子の成長していく今と母親の過去が
交互に描かれている。
くすかはこう育ったから、息子にバースデーパーティーを開いてあげたかったんだと気づいた時、言葉にならない気持ちでした。
くすかの自分がされて嫌だったことは、できるかぎりしないように、されたかったことはしてあげられるように。そしてあらたの父親への後悔を秘めつつ育てている。
あらたが育つにつれ、終盤くすかは過去から解き放たれたように感じた。
くすかと時生の恋の物語でもあり、
くすかとあらたの家族の物語でもある。
そしてくすかと庭田さんの長い友情、
あらたと匠人と陽菜の強い親愛。
愛の物語だと感じました。
とくにp.141の「もう降参しよう、ぼくたちはいっしょにいるしかないと思う」なんて可愛らしい愛の言葉なんだと震えました。
老若男女に読んで欲しい物語。
気が早いけれど本屋大賞獲って欲しいと思うぐらい、素敵な作品でした。
くすかの名前の由来が気になりすぎます…
またp.96の「X公園の白鳥ボートは、乗ったら別れるってジンクスがあるから乗らない方がいい」。井の頭公園じゃん!!と一気に親近感が湧きました。 -
Posted by ブクログ
音楽を聴いて、心を鷲掴みにしてくるような、一瞬思考を乗っ取られたような気持ちになって呆然としてしまった経験が私には何度かある。
くすかも、ある日突然、そんな経験をしたんだろうな。
子ども時代、きっと生きていくのに大変な思いをたくさんしたであろうくすかが、あるミュージシャンの音楽に出会うシーン、一緒に泣きそうになった。
音楽によって救われるって、確かにあると思う。
それから時を経て、くすかの息子の新もそのミュージシャンの音楽と出会う。
新が友達に感じた劣等感、自分は何も持っていないと思ってしまう気持ち。
思春期に思いを馳せて共感してしまう。
登場人物がみんな、まっすぐで心地よいんだよな。
くすかの友達の庭田さんも、新の友達たちも。
そして、バックにはあのミュージシャンの音楽が流れている。
なんと素敵なことだろう。 -
購入済み
もう20年も前
の作品なので世界情勢も変わっていますが
著者が旅した記録は変わらない
著者の喋りが大好きでまずはエッセイから
村上春樹氏のエッセイも面白いですが
やっぱり書く力のある方のエッセイは面白い
とつくづく