坂の途中の家

坂の途中の家

作者名 :
通常価格 1,320円 (1,200円+税)
紙の本 [参考] 1,760円 (税込)
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作品内容

最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。虐待事件の補充裁判員になった里沙子は、子どもを殺した母親をめぐる証言にふれるうち、いつしか彼女の境遇に自らを重ねていく。社会を震撼させた虐待事件と〈家族〉であることの光と闇に迫る心理サスペンス。

カテゴリ
小説・文芸
ジャンル
小説 / 国内小説
出版社
朝日新聞出版
ページ数
424ページ
電子版発売日
2016年02月12日
紙の本の発売
2016年01月
コンテンツ形式
EPUB
サイズ(目安)
2MB
  • ドラマ化

    「坂の途中の家」

    2019年4月27日~ WOWOWプライム
    出演:柴咲コウ、田辺誠一、伊藤歩

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書店員のおすすめ

説明できない息苦しさのリアルな描写に圧倒されて、読了後の疲労感に包まれています。笑
角田さんの作品は読むたびにこの気持ちになるって分かってるんですが、やめられない中毒性があるんですよね…。

補欠裁判員に選ばれた一児の母・里沙子は、子供を溺死させてしまった被告の環境に自身を重ねていくようになる。義母や夫から暴力や決定的な言葉の攻撃があったわけではないし、言葉にして説明しようとすると軽い不満や何なら被害妄想に捉えられかねない些細な出来事の数々。でも、相手の放った「そんなつもりではなかったかもしれない」一言や行動が、息苦しさや罪悪感と共に静かに本人の中にだけ、澱のようにたまっていく。
被告に共感を覚え、ボタンを一つ掛け違えれば、彼女は自分だったのではないかという里沙子の恐怖と不安に、まるで里沙子は私なんじゃないかと思うほど感情移入するとともに、無意識の悪意について深く考える作品でした。

とりあえず、電車の中やお店で子供をあやすお母さんに出会ったら絶対優しくしよう。

坂の途中の家 のユーザーレビュー

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    フムフム 2021年04月11日

    育児に苦労した女性には抉られるような話です。誰にも理解してもらえないと思っていた夫の悪意も描かれてあり、自分の過去の生活を覗かれたのかとさえ感じました。そして、なんとなく感じていたけれど、この小説で初めて義母と夫の他者が立ち入れない関係をきちんと言葉で理解出来てスッキリしました。
    読んでいて楽しい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月29日

    『水穂という見知らぬ女性がそのとき両手で抱いていた赤ん坊の重さ、なまあたたかさ、やわらかさが、里沙子の両手に記憶したもののように広がる。まるで自分が泣き止まない赤ん坊を抱いてそこに立っていたかのように。そうして赤ん坊の重みが、両手からふっと消える。視界には、開いた十本の指』… 浴槽に落ちていく幼児。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月24日

    ⭐️5つで良いのかどうか…

    裁判員制度について考えるきっかけをもらった、と言うことと、事件内容はさておき、登場人物の心理描写が共感できないものの、詳細で揺れ動く感情表現が素晴らしく、恐怖すら感じた、と言うことで5つ。

    乳幼児を自宅の風呂場で水の中に落として死亡させてしまう、という虐待事件の判決に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月06日

    角田光代にはまったきっかけになった本。
    主人公の感情の揺れが自分のものかと思うくらい、感情移入してしまった。
    ちょっとした言葉や態度からの、すれ違い…みたいなものに、若干恐怖心を感じたほど。

    角田さんの感情描写、ホントすごい!!

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    Posted by ブクログ 2019年05月06日

    ずいぶん前に古本で買って何故か読まないでいたが、WOWWOWドラマ化前に読んだ。キャスト分かっていたから、どうもそのイメージで読んでしまったな。

    裁判員は未経験だが、主人公の気持ちが自分なりに理解でき、十数年前の育児時代の色々なことを思い出し、辛すぎて涙が出てしまう場面もあった。
    育児経験者であれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月30日

    母親による虐待死事件を巡る裁判員裁判。
    被告人の母親と、裁判員(補充)として選ばれた母親の違いなんてほとんどない。
    一歩間違えれば、自分が逆の立場になっていたかもしれない。それは子育てを一身に引き受けている母親の大半がそうじゃないだろうか。
    母乳神話、成長線に沿った成長、離乳食のペース、排泄の処理、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月18日

    裁判の被告人と主人公が重なる物語。
    育児や夫婦関係、嫁姑問題を
    事細かに描かれており
    誰にでも共感できる部分があるんじゃないかと思います。

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    Posted by ブクログ 2021年06月02日

    裁判員に選ばれてしまった幼い子を育てている母親と、乳児の虐待死で起訴されている母親のお話。可愛いはずの我が子に異常に苛立ち、無視してしまったり罰を与えようとする心理が、まるで自分の話のようで心が苦しくなる。子育てをして初めてわかった子どもを育てるということ、決して他人事ではない虐待の事件、悪意のない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月29日

    正直に言いますと、主人公の心理が丁寧に描かれ、共感するところも多かったのですが、とても読むのがしんどい小説でした

    私自身は、人は法で裁かれるべきであり、心情や感情の介入をまねく裁判員制度には反対です
    その難しさが描かれているのみならず、「地方特有の考え」やコンプレックスから来る「えらいわね」の評価...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年09月16日

    読み応え十分。何度も読み返したくなる感じ。
    補充裁判員として、幼児虐待の事件の証言を聞くことと自分を重ね合わせた主人公の心の動き。
    登場人物それぞれが良かれと思って動くこと、それに伴う受け止め方が恐ろしくも感じられる

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