角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
戦争中もコロナ禍も何が正しくて正しくないのか、誰も判断できなかったし、後々にならないと判断が正しかったかどうかなんてわからない。
自分はちゃんと考えて絶対騙されない!と思っても人はいくらでも騙される。絶対騙されないというのがいかに難しいか。
主人公の不三子が子供たちにワクチンを打っていなかったことを夫に責められる場面では、夫に怒りが湧きました。人任せにしていたくせに後から責めるのは無しじゃないの?じゃあ悩んでた時期に一緒に考えてくれたらよかったじゃない(怒)
未知の出来事に遭遇した時に自分は何を信じて何を信じない判断をするのか、そんなことが出来るのか?読者みんなが考えると思います。本当に素晴らしい小説でした。
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Posted by ブクログ
最後まで読んで涙が出るような、救われた、と思うような、大切なお話。
このお話を手に取ったら、どうか最後まで読んでもらいたいな。
みんな、水にうつる私キラキラ光る冠をかぶって、水の上をボートで行くのかもしれない。
私は、どれだけのものをなくして来たのだろう、今まで生きてきて。なんとも不思議で、あたたかくて、光に包まれた、心に残るお話だった。
いつまでもずっと感じ続けてしまう、みたいな。
夢なのかもしれない。人は夢の中にいるのかもしれない。何もかもすぐに忘れてしまうような夢。
子どもの時にしかなかったこと。忘れてしまうような、キラキラしたこと。それをなくす狭間の時。
分からなくても自分の正義で精一杯生きてきた。
すべてはなくなっていくけれど、覚えたことは覚えている。懐かしく思い出すこと。愛してしまうこと。
手元に置いて、読み返したい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一気に一度読み終わったが、内容も文章の言葉の的確さ、美しさ、儚さや、もうとにかくすごく良かった。また読み返して感想書きたい。それぞれご小品で別々の物語なのかな?と思ってたのが、全部繋がってて、感動。何度も読みたい。じっくり読みたい。
再読
どの作品も、ひりひりするくらい、気持ちの描写が凄い。手に取るようにわかる、というか。
ゆきちゃんとの再会も本当に嬉しくて感動的。
自分のもとに来なかったちいさな女の子のことも、その子のふるまいも、本人が、あ。と気づいた時の、せつなさでは言いきれない思いも。
デパートでの出会いからの、あばれ馬のような恋愛についての苦しいような描写も。
なくしたものたちの国。いつのまにかなくしたものたちが、いる場所。
本当に感動的な作品。電車で読んでて乗り過ごしそうになったり、降りて歩いてても、作品の世界に入り込んでしまってて、ふわふわ、していた。 -
Posted by ブクログ
何かのインタビューで角田さんは、「書く時にズルはしない」とおっしゃっていて、それは作中で何かむりやり出来事を起こさせて背景描写をワープして登場人物に自分の書きたい事を喋らせる、みたいな事はしないようにしている、というような話だったと思うのだけど、確かにそう言われてるだけあって、読むほうもズルして斜め読みして分かった気になれないのがこの作品だなと思った。
終盤の、みんな理不尽に耐えられないから、見たい現実を見ようとするし更には作り出そうとまでしてしまうんだ、という部分、確かにそういう人いるなぁと思った。
次読む時はじっくりと丁寧に読んで、このタイトルになった理由を考えてみたい。 -
Posted by ブクログ
再読です。泣きました。
10代で読んだ頃はあまりピンと来ない部分もあったので、いつか読み直そうと思っていた作品です。
主人公の年代になった今、胸にグッとくる場面がいくつもありました。
家庭や仕事、立場の違う同い年の女性どうしの話だったかなと記憶していたのですが、物語はもっと複雑で。主人公の二人の女性、それぞれの過去を遡って、窮屈な人間関係に悩みもがきながらもどうしようもないような学生生活を語り、それが現在にどんな影響を与えているか、まるでミステリーのように読み解く事ができます。
とにかく心理描写がすごくリアルで。私も知らずに人を傷付けてはいないかな、なんて考えさせられもしました。大事な気付きです。
そして私が一番感動し頭から離れないのが、葵と過去の同級生ナナコの絆。
私も、きっともう会うことは無いけれど、決して忘れられない人がいます。でも、それでいいんだろうと。前に進もうと思いました。それで小夜子に会えたんだなって。温かい気持ちにさせてもらえました。
本当に素晴らしい作品でした。
森絵都さんの解説の言葉も、強く印象に残りました。 -
Posted by ブクログ
とても癒されました。
毎日の暮らしの中に共存している
猫という生き物が、たくさんの
作家の方々の憩いであり
生きがいであり、無くては
ならない存在でした。
家の猫も保護してから3年
猫を飼った事もない家族の中で
その存在感の大きな事、
角田光代さんの文章の中に
(以前は、自分は自分はという
感じで暮らしで辛かったところに
猫がきて自分以外の事に心を
持っていけるようになった事で
楽になった)とありました。
まさにそれです。疲れたけど
とりあえず猫に餌をあげようと
声をかける事で気持ちが良い
方向に切り替えていける。
猫って不思議な生き物です。