感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「焦り」がどっと押し寄せた。
歳をとることへの焦り、歳は重ねるのに中身がなかなか伴っていかないことへの焦り、40歳、50歳になり身体が老いていくことへの焦り。
角田さんは読者を焦らせようとした訳ではないことはわかっているのに
読めば読むほど焦らずにはいられなかった
父母や祖父母を思いやり、大切にしようという気持ちが強く芽生えた
深く考えさせられたという意味で忘れられないエッセイになった
Posted by ブクログ
角田さんのエッセイ、今回もまたかなり面白い笑
容れもの、の劣化、老い、不具合を面白おかしく伝えてくれる。
友人の言葉、「若い人は運動なんかしなくていいんだ、中年になってすればいいんだ」なんて腑に落ちる言葉、と膝を叩いた。
50近くなるのと転びやすいらしい笑笑気をつけよう!
Posted by ブクログ
推しの女優さんが読んでいたのを知り、手に取りました。
自分がすでに若者世代から外れ、大人ってこんなにも子供でよいのか?と思うことや体調面や性格のことなど、読んでいて、何だか腑に落ちたり、納得してしまう。気をつけたい点もあるけれど、年齢に抗わず、今のままでよいのだと教えられた気がした。
角田さんのエッセイは初めてでしたが、飾らない文章と人柄に好感が持てた。
Posted by ブクログ
老いに向かって変化するわたしの容れもの(からだ)についての
変化やつきあい方、あれこれ。
折々、クスッと笑えるのが角田さんのエッセイの大好きなところ。
今回は、
「何かたいへんなことがあったのではないか(ホセとの試合のような)」
にハマる。
いろんな変化にそうそう! と頷きながら、それもまぁ
悪いことじゃないよね、と思わせてくれるのも角田さんの
エッセイならでは。好きだなぁ。
あと、
「読書体力を子どもの頃にまるで使わなかった人は、その体力が落ちる三十代、四十代になって、さて読むぞと本を開いても、よほど興味のある本でない限り、読めないのではないか。
長く運動してきた人の持っている「勘」みたいなものが皆無なのだ。」
と言う件も心に響いた。
何の役にも立たなかった読書体験…と思ったことも、そうやって筋力を
鍛えて、さらにさらに読む経験を積んで、体験から感じたことが
何か素晴らしいものを与えてくれる…そんな気がした。
Posted by ブクログ
30代のうちに読んでおいて良かったと思える1冊。
特に、年齢を重ねていくと穏やかな老人になるのではなく、その人の欠点が強調されていくという部分はこれから気をつけようと思わされた。
Posted by ブクログ
加齢に対してリアルに書かれており、覚悟ができた。
願わくばそうなりたくないが、皆に等しくおとずれる加齢。しかも千差万別。
少しでも楽に歳を取りたいなんて、欲深く思うものです。
下品すぎないが、所々言葉遣いにくすっと笑えるユーモアがあり、この方と直接お酒を呑んで話すと面白いだろうと思った。
Posted by ブクログ
40代を過ぎた筆者が綴る、変わりゆく自分のからだについての32篇のエッセイ。
歳をとるにつれ、視力が落ちたり、食べ物の好みが変わったりするけれど、それは必ずしも劣化ではないということ。それは変化であり、それを楽しみ、付き合っていくためのユーモアや工夫が必要であるということを感じた。
それから、訪れる変化が全て加齢のせいではないので、ナーバスにならず、冷静に自分の変化を見つめられるようにしたいと思った。
Posted by ブクログ
どれも(ある!ある!)と頷きながら読ませて頂きました。
マンモグラフィーであまりの痛さに我慢出来ずに毎年の検診で「痛い~」と叫んでいたのが私だけではないと解りホッとしたり(笑)
巻くだけ、食べるだけなど「だけ」で成功するダイエットは存在しないと言う事に深く納得したり 更年期障害、老眼、整体、集中力のお話し、どれも日々気になる内容で数時間で読めてしまいました。
待つ事が苦手だったり、暑がりだったり共通点が結構あって嬉しくなりつつも、45歳でフルマラソンに挑戦する角田さんはやはり凄い!と感じました。
Posted by ブクログ
変化する体に老いを感じ、その劣化を愛しく思うのは自分の容れものだから。好奇心たっぷりに加齢を綴る共感必至のエッセイ集。
老いがテーマだと、どうしても哀しい話になりがちだが、さすが百戦錬磨の角田さんはタダでは転ばない。性の違いはあるが同年代なので共感することばかり。衰えを悲観せずに、愛しく感じること気持ちがアンチエイジングなのかも。
Posted by ブクログ
やっぱり角田さんのエッセイは面白い。ご本人は真剣なんだろうけど、笑ってしまう。そしてひどく共感。特に、身体のことを「容れもの」ってところ!笑
わたしも日々変化する「容れもの」をケアしながら生きていこう。
Posted by ブクログ
「私の入れ物」とは体そのもの、そして精神と思考回路など自分全ての入れ物なのだろう。
著者は盛んに加齢に対する恐れと期待を抱いている。
そして年齢が来ても期待している加齢の減少を体験できずに焦りさえも覚えている。
不思議なことかもしれないがわかる気もする。
例えば老眼。
本を手に取りさりげなく老眼鏡をかけるシニアはなんと格好いいのだろうと私も思っていた。今では面倒で仕方がないけれど。
反面、著者は期待していなかった、あるいは予想していなかった加齢による症状を実感するとショックを受けた様になるらしい。
転倒、疲労、食べ方が美しくなくなる、などなど。
この期待感とショックのジレンマ。
著者より確実に年上の私は断言できる。
著者はまだまだ加齢を体感するには若すぎるのだ。
Posted by ブクログ
著書が46歳頃に書かれた自身の加齢の変化に関するエッセイでした。そんな考え方をするんだと感心したり、勉強になったり加齢について前向きになれる?ような気軽に読める内容でした。
Posted by ブクログ
今後の身体のことを知りたくて買ってみたが、
実用書みたく「すごく役に立つ」ものではなかった。
日常(普通)に、時々深い考察や膝を打つ感じの1冊。
Posted by ブクログ
40歳後半を迎えた角田さんが自分の身体の変化について語る短編エッセイ。
角田さんの体験されたぎっくり腰や階段からの転落の腰痛は想像するだけで痛いのだけれど、突然現れた腰痛の単位「ズン」には笑ってしまった。
老眼だったり閉経だったり乾燥肌だったり、角田さんの加齢による身体の変化を自分自身で観察しながら楽しむ姿がとても好き。こういう歳のとり方をしたい。
Posted by ブクログ
エッセイ32編、2016刊の文庫化。「私」の年齢の重ね方と「私の容れもの」の使用年数のあいだには、ギャップがあると最近身をもってわかった。私自身の意識としては、そんなに古びていないのに、容れものは勝手に軽々と年数を受け入れていくのである。
容れものって、所有するでも、コントロールするでもない、絶妙な表現での距離の取り方ですね。