【感想・ネタバレ】私はあなたの記憶のなかにのレビュー

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Posted by ブクログ

見知らぬ人たち、何年か前にこの大学に通っていた恋人同士を引き裂く、運命のいたずら役を、知らずにかってでてしまったんだろうか? それとも、今は家庭を持つおっさんおばさんの平安を、守ってやったんだろうか?

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2023年04月02日

Posted by ブクログ

角田光代さんの短編集は沢山出ていますが、この本は編纂が良いです。
収められているのはどれも大事件ではないけれど、言葉にしてしまうのはもったいないような瞬間を写しとった短編ばかりで、読み終わると自分の中に大切な思い出が増えたように錯覚するようでした。

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2021年08月18日

Posted by ブクログ

わたしたちはだれといても皆ひとりきりであるということ
ただ、過去にだれかと一緒に過ごしたその一瞬は永遠であるということ
その記憶はわたしをひとりきりにはさせないということ

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2021年07月11日

Posted by ブクログ

久しぶりの角田さん やっぱり好きだなぁ〜
なんでもない日常に引っかかる何か…
「地上発、宇宙経由」が好きです
みんなどこかの誰かとつながりたいんですね。
でも、近くにいる人を思うことも 大事ですよね。

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2020年12月15日

Posted by ブクログ

8篇からなる短編集
中盤の「水曜日の恋人」を読んだ夜は、似た経験をした小さい頃の思い出で寝れなくなり、「空のクロール」では怒りで寝れなくなり、「地上発、宇宙経由」で別れた恋人を想い、最後の「私はあなたの記憶の中に」では喪失感、孤独感に打ちひしがれるのであった。
短編集って結末がうやむやで終わってしまいがちで、その余韻が良いのかも知れないが、かき乱されたまま取り残された感は否めず、結末を知りたいと思ってしまうのは邪道なのか。

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2020年11月21日

Posted by ブクログ

なんかすごく好きだった短編集
短編集はだいたいふわっと終わって物足りない気持ちになることが多いからそんなにすきじゃないけど、これは一作一作ちゃんと完結してる感じがしてよかった

父とガムと彼女
猫男
神様のタクシー
水曜日の恋人
空のクロール
おかえりなさい
地上発、宇宙経由
私はあなたの記憶のなか

また内容を忘れた頃に読み返したい

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2023年03月01日

Posted by ブクログ

短編集。角田光代の長編の筆力には圧倒されるが、短編もまたいい。香りさえも感じさせるほどの具体的な表現力に脱帽する。

さて表題の作品は、消えた妻を探す夫の物語。夫婦のいくつかの思い出の場所へ出かけるが、そこで出会う暗示的な人達が印象深い。

身近な人が消える。しかし、それによって呼び覚まされていくその人に纏わる記憶がある。もし、私が消えても、誰かの記憶の中に生き続けるのなら、それは真の消滅ではないのだと、漠然と思った。

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2021年05月15日

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もう会えない人、会わなくなった人。そういう人たちとの記憶や思い出。好きな人、嫌いな人、深い繋がりはなくても印象深く記憶に残る人。さまざまな出会いがあって別れがあって振り返った時に思うこと。記憶の中に、心の中に誰かがいるということ。会えなくても、会わなくても思い出せること。だから大丈夫とはなかなかいかないけれど大丈夫と思えそうで少し心強い。一緒に行った場所、話したことの記憶を大切に忘れずにいたい。

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2021年02月01日

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記憶にまつわる短編集。
たとえ2度と会うことがなくても、その人のことをふと思い出す瞬間があるのなら、その人と繋がっているような気がする。
個人的に好きな話は神様のタクシー。
主人公が考えるより先に行動に移している行動的な女の子だったのが素敵。
おかえりなさい、という話に出てくるおばあさんもなんか好き


 

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2021年01月09日

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ふとした瞬間に甦るあの時の出来事や言葉や風景。誰もが経験する"記憶のかなた"を、短編の名手・角田光代が奏でる。意外なストーリー展開が生み出す熟練の短編8篇。
果たしてあの時の記憶は、正しい記憶なのか。勝手に結論付けているけど、もうひとつの真実があったのではと思うことがよくある。本作に収録のストーリーも、遠い記憶のなかでほろ苦さを噛みしめる作品群である。

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2020年12月31日

Posted by ブクログ

短編だけど、入り込んで読めた。特に表題作の妻が残した「書き置き」が印象的だった。
結末はどれも曖昧で、すーっと霧の中に吸い込まれていくような感じだけど、うっすらと先が見えるような気もした。

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2020年11月25日

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「猫男」のような忘れられない男の子、「父とガムと彼女」「水曜日の恋人」のように家族以外の親しい大人が連れ出す自由、「空のクロール」のかなしみを自分事にできていない主人公、「おかえりなさい」の愛の習慣のなかに入ることができる幸せが心に残った。

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2022年03月07日

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どの小説も今から20年近く前に掲載されたもので、文章から醸し出されるノスタルジックな雰囲気がとても素敵です。静かな喫茶店で、ゆっくり時間をかけて一編ずつ楽しみたくなる一冊です。

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2022年01月26日

Posted by ブクログ

タイトルに惹かれて読んだ。

出てくる人物全員がミステリアスな雰囲気を纏っており、年齢性別関係なく何処か達観視している感じがした。

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2021年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

過去の記憶に纏わる8篇の短篇集。
何とも言えない、しみじみと、じわじわと、溶け込む感じ。
誰しもが過去というものがあり、同じ記憶でなくとも、そこに触れる感覚がこの作品世界と共鳴しているのだろう。
面映ゆいような。
ざらりとしたような。
これは「小説」です、と切り離せないような奇妙な感覚になった。

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2021年01月21日

Posted by ブクログ

短編それぞれの主人公の記憶の中を遡る感じで、今だからわかること感じることがあって、決して過去の感傷をするものでもないところが良かったです。

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2020年12月20日

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