【感想・ネタバレ】私はあなたの記憶のなかにのレビュー

あらすじ

角田ワールド全開!「記憶」をめぐる小説集。

<「さがさないで。私はあなたの記憶のなかに消えます」と言って姿を消した妻をさがす旅に出る僕>――(表題作)。<初子さんは扉のような人だった。小学生だった私に、扉の向こうの世界を教えてくれた>――「父とガムと彼女」。<K和田くんは消しゴムのような男の子だった。他人の弱さに共振して自分をすり減らす>――「猫男」。<イワナさんは母の恋人だった。私は、母にふられた彼と遊んであげることにした――「水曜日の恋人」ほか4篇。角田光代の小説世界を存分に味わえる読み応えたっぷりの小説集。

※この作品は単行本版『私はあなたの記憶のなかに』として配信されていた作品の文庫本版です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

過去の記憶に纏わる8篇の短篇集。
何とも言えない、しみじみと、じわじわと、溶け込む感じ。
誰しもが過去というものがあり、同じ記憶でなくとも、そこに触れる感覚がこの作品世界と共鳴しているのだろう。
面映ゆいような。
ざらりとしたような。
これは「小説」です、と切り離せないような奇妙な感覚になった。

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2021年01月21日

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