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学生時代はボランティアサークルに所属し、国内外で活動しながら、ある出来事で心に深傷を負い、無気力な中年になったみのり。不登校の甥とともに、戦争で片足を失った祖父の秘密や、祖父と繋がるパラ陸上選手を追ううちに、みのりの心は予想外の道へと走りはじめる。あきらめた人生に使命〈タラント〉が宿る、慟哭の長篇小説。 解説・奈倉有里
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Posted by ブクログ
どんどん話に引き込まれる。そして妙な親近感にさいなまれる。いつのまにか登場人物になりきった感じで読んでる自分に気づく。いろんな世界のふつう…身近に感じた一冊でした。
撚り合わせた糸のような作品だと思った。 みのりの現在、みのりの学生時代、清美の話、それぞれが層のように重なるのではなく、糸のように撚り合わさって最後のシーンに集約されていったと思う。 すべての描写に無駄がなくて圧倒された。 小説にここまで付箋付けて読んだのははじめてで、とにかく「ここ、覚えておき...続きを読むたい」「このシーンも後で読み返したい」のオンパレードだった。 それは、私がみのりのように「何かしたほうがいいとは思ってるけど、なにもできない」と感じているからかもしれない。 世界はきれいでもなければ、絶対的な正義も存在しない。目を背けたくなる現実ばかりだし、知らない方がよかったとも思うことがあふれてる。 でも、それでも「なにかしなきゃ」って気持ちが持てるのが人間の希望だなって思う。
とても感動した。読み進むうちにも感動する。 満員電車の中で大声で慟哭しそうになる。 タイトルからして聖書にまつわる話、 才能というかギフトの話? かと思っていたが、案の定その話なんだけど それだけじゃない、人間の想い、気持ちに通底する何かに 触れている気がする そういう意味で、まさにバイブル。
自分のタラントってなんだろう? 今からでも何だって始められる、 駄目だったらまたあらたに探せばいいか! 神さまに返すために生きてるんじゃなく、 僕らが生きるために神さまはいるんだから。 勇気と元気を貰いました。
長いかなと思ったけど、あっという間に読み進みました。難民キャンプとか、孤児院とか、パラリンピックとか、東日本大震災とか、コロナまで、たくさん今の時代に起きていること、起きたこと、考えさせられました。
・小説っていいな 自分や自分の周りにいない人、 自分のなかにある人格、そばにいる人のなかにある要素 そんなものに触れられるような感覚があるから。 ・その人のいる場所や肩書きや今やってることやある状態だけで一面的に知った気になってはいけないなと改めて思った。 ・ボランティアで東北に行った時に、補助...続きを読む金がたくさんあるせいで変わってしまった人がたくさんいる、みたいな話を聞いたことを思い出した。 あの時の私も、打たれたように漠然とショックだったのを思い出した。
ボランティアとはをみのりと玲と意見の言い合いが何度も出てきてムーミンが文珠チームで楽しくやりましょうよと投げかけてその場にいる事が意味があるのかどうか禅門なのかなーで最後にみのりは答えを出したんだ、清美の死も無駄にしない。でも清美の上京の真実と戦争と1番最初のが清美じゃなくて陸だったのを踏まえてもう...続きを読む一度読むと全然違うだろうな。涼花の手紙を書いてるうちに自分の愚痴とかあれやこれや書いてる後ろめたさがあった告白も、みんな同じ様に悩み事あるんだなって思った。涼花とか寿士とかムーミンの登場シーンが上手だなぁ、みのりの目からと清美の上京を思い止める=コロナを伝えるのが一番上手いと思う もちろんマスゴミなんかよりも。あと星影さやかに読んだ後でどちらも同じ時期の戦争の話でした
みのりと同じ経験をしているわけではないのに、何をしよう、何がしたい、何ができる、と未だに思ってしまう私にはひりひりする物語だった。 戦争で片足を失くした祖父の話、中学生の甥っ子の話、いずれも考えてしまう。 聖書のタラントの話にも考えさせられる。1タラントをどんなふうに使ってきたのか……。甘い自分...続きを読むに嫌気がさすけれど、それでも生きていれば、いつか100タラントを渡される日がくるかもしれない。そんなふうにも思う。
ボランティアのサークルで活動をする女性、戦争で片足を失いながら生き延びた元陸上選手の老人、不登校になった四国のうどん屋の息子の高校生。自分には共通点どころか全く接点もないが、それぞれがいろいろと思い巡らす話に頷き続けながらストーリーに引き込まれた。 戦場カメラマンも難民キャンプに取材に行くフリーライ...続きを読むターの知り合いもいたこともないが、何かわかるようなわからないような、どこかで冷めてみたり、時には非難する気持ちになったり。現代を生きているというのはこうした事だなとしみじみと思わせてもらった。普通じゃない普通の人生が当たり前に描かれていて面白いという小説もそうはない。 巻末の解説も良かった。これも小説の一部のような気がして楽しめた。多田陸にちょっと藤井風のような雰囲気を感じたりして新しいCDを聴きながら読んだ。なんかしあわせなじかんがすぎていってここちよかった。
久しぶりに元気になる、頑張ろうと思える小説を読んだ! 長いけど、それぞれの登場人物の過去が少しずつ明かされて、飽きずに読める。
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