角田光代のレビュー一覧
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ネタバレ『女性が一生のうちにもらう贈りもの』がテーマの短編集。
どの話も号泣レベルに感動して堪えきれんくて、
外で読むのはすぐやめた(笑)
気持ち揺さぶられる感動系あんまり読まないけど、
この本は読んでよかった!!
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初めに送られてくるプレゼントは「名前」。
名前の由来とか意味ももちろんだけど、
我が子の見る世界が素晴らしいように、、と願いを込めて、願いをプレゼントされているんだと気づいて、両親に感謝の気持ちでいっぱいになった。
親から初めて一人暮らしをする娘へ、結婚式を挙げる娘から親へ、友だちから、夫から、、、全部感動した!
かたちとして残らなくても、送られた記憶やその人との関係性を忘 -
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顔が好みだの性格がやさしいだの何かに秀でているだの、もしくはもっとかんたんに気が合うでもいい、プラスの部分を好ましいと思いだれかを好きになったのならば、嫌いになるのなんかかんたんだ。プラスがひとつでもマイナスに転じればいいのだから。そうじゃなく、マイナスであることそのものを、かっこよくないことを、自分手で子どもじみていて、かっこよくありたいと切望しそのようにふるまって、神経こまやかなふりをしてて、でも鈍感で無神経さ丸出しである、そういう全部を好きだと思ってしまったら、嫌いになるということなんて、たぶん永遠にない。
ここがめっちゃすき、納得した。
映画と違って小説は小説で面白かった(´っω・` -
Posted by ブクログ
舞台は帝国ホテル。じんわり心が温まる、42編のショートストーリー
母に教わった「バーの味」、夫婦で訪れた憧れの上高地……。
全国3か所の帝国ホテルを舞台に織りなす、めくるめく部屋の物語。
帝国ホテル発行の会報誌「IMPERIAL」で11年間にわたって連載した、42編のショートショートを一冊にまとめました。
幻想的な夢の世界を描くものもあれば、現実の夫婦を描いたものもあり、また過去と現在を行き来して語るものも。42編すべて趣向の違う、角田光代さんの幅の広さを思い知る短編集です。
1話5ページで読める短い文章量ながら、じんわりと心が温まり、時には泣け、時には笑えるストーリーが詰まっています。
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被告人の水穂に感情移入する里沙子に感情移入してしまう私。育児したことないのにとても共感してしまいました。描写が上手くて本の世界がリアルに思い浮かぶ。角田光代の本を以前に読んだ時もそうだったけど、わからないのに「わかるわかる」って気にさせてきます。
さて、本書の主人公である里沙子は、裁判員裁判の裁判員に選ばれてしまう。補欠だけど。その刑事事件は母親が娘をお風呂に落として溺死させてしまうというもの。育児ノイローゼによる責任能力の有無や、夫や義母などの関係者の供述を聞く中で、里沙子は被告人の女にどうしても自分を重ねてしまう。
育児している人にも読んでほしいし、していない人にも読んでほしいです。ど -
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やっぱり私は角田さんが好きだと改めて思った。
・あらすじ
ちづる、麻友美、伊都子の同級生3人組でバンドを組み、ブレイクをして10代で人生のピークを迎える。
そしてあっという間に30代になった3人はそれぞれの生活をしていて、いつしか10代のことは思い出として頭の片隅に置かれていた。3人ともそれぞれの事情を抱えながら、何かを追い求め、諦めてきていた。
3人が再会した時に忘れかけていた何かを呼び起こすお話。
それぞれの視点から物語が進んでいくので、展開が気になってサクサク読めました。
ライブイベントが多い女性ならではのモヤモヤや、焦り、不安の描写がリアルで共感しました。
角田さんの描く女の子、 -
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この2巻は、いよいよ六条御息所の話から明石まで話が進み、長い源氏物語の最大な山場となる。序盤から六条御息所への伏線が敷かれていたので、紫式部の想いが込められた場面なのだと思うし、一番印象的で、芝居などで何度も繰り返し上演されてきた。六条御息所はおどろおどろしい怨霊なのではなく、生霊となって葵上を呪い殺そうなどどいう気持ちはひとかけらも持ってはおらず、離れていこうとする光源氏への未練を絶てないだけだった。その上、牛車争いでも軽くあしらわれて、誇りまで傷つけられて、もう可哀そうで仕方ない。そんな中、悪霊になって葵上を呪い殺しただと~?は~?私が友人としてそばにいたら、ほんと抱きしめてあげたい。本人
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源氏物語、初めてチャレンジするなら
やっぱり角田光代さんの訳で良かったとしか思えない。
全部しっかりと理解できたとは言えないけど、
それでもスラスラと内容が入ってきて、
あとがきに
「格式高い古典文学、王朝物語ではなく、小説としてとらえることも、可能なのではないか。」
とあるように、
本当に読みやすかった。
文庫本、8巻まで出ていて、
立て続けには難しいけど、
少しずつ読み進めていきたい。
多分とても有名な
「雨夜の品定め」のシーンでは、
男たちが女について語り合うところが、
現代の男性だけの集まりの場で
「あの女はさ〜」
って女性の話をするときと
根本は同じなんじゃないかと思える。
そ -
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Posted by ブクログ
短いお話がたくさん収められているけれども、どの話も3つの帝国ホテルのどこかが舞台。ホテルを舞台によくこれだけの数の短編を紡げるなぁとまずは目次を見て驚き。
家族の話や友人の話がほとんどですが、どの話も心温まる展開。帝国ホテルは歴史と格式がやはりある分お話も厚みがあって短編と思えないほどどの話も背景や年月を想像させる奥行きを感じます。
さすが角田さんだなぁとうなります。
心が疲れているときに手に取ったらとても癒されそうな一冊です。
お父さんの話が特にいいなぁと思いましたね。(「父のちっぽけな夢」「あの日の出会い」)
装丁もかわいい。帝国ホテルなんて行ったことないしこれからも行く機会がなさそうだ -
Posted by ブクログ
2024/11/09
女性目線の恋愛について描いた話。ちょっと難しいかもしれないって紹介されたので読んでみました。女性目線の恋愛の中でもこの小説はさらに特殊な片思いの形を描いているように思います。
あとがきの島本理生さんの解説を読んで不透明だった部分がクリアになりました。
主人公のテルコは田中守(マモちゃん)のことが好きなのだが、マモちゃんはすみれさんという別の女性のことが好き。
マモちゃんに家に呼ばれれば飛んでいったり、音信不通になっても連絡が来ないか待ち続けたりするテルコと、そんな恋愛の形はおかしいと言ってくれるテルコの友人の葉子がいたり、進んでいく話は緩やかな紆余曲折…?
テルコとマモち