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Posted by ブクログ
読み終わった。まさに激動の巻だと思う。
今まで光君がしてきたこと、自分がされたらどうなるかみたいなね。
それにしてもうーん、個人的に柏木キモいなって思ったけど教養もあって素敵な人なことに変わりはないのか。人間の多面性って感じなのかな。
とりあえず言えるのは千年も前の話なのに人は変わらないし、文才がすごすぎる〜!!
以下ネタバレ含む感想(途中までしかない)
【若菜 上】
・朱雀院、出家したいけど1番小さな姫君(女三の宮)だけが気掛かり!光君にお願いしたいけど〜
・女三の宮、幼いし無邪気で可愛い
・光君、朧月夜とやっぱどうにかなりたい…夜こっそりでかける…!!朧月夜も満更でもない!
・ 東宮と明石の姫君のところに子が!明石の姫君…まだ12歳らしい。こわいよー!!
・紫の上、女三の宮や朧月夜で不安になるけどいい人なので、女三の宮を優しく面倒見る。女三の宮も紫の上を慕う。
・明石の姫君、無事東宮との子を出産!明石の御方は出家したい。明石の入道、安心し山へと消える(涙…!!)
・柏木、光君が出家したら女三の宮狙うぞ〜
・柏木、やっぱチラ見できた女三の宮が恋しくてたまらない!他から見たら至らないところが沢山あるけど、恋は盲目!
秋好中宮(六条御息所の娘で冷泉帝の嫁)が、昔朱雀院から貰った櫛を大事にしてて、元のデザインがわかるようにして綺麗にして女三の宮にプレゼントしたのはよかった。
てか紫の上、明石の姫君も女三の宮もさ、めちゃくちゃ優しくして心からいい人だな〜って思うのにこんな…こんな紫の上に子供がいないのが話としてすごすぎる!!!
【若菜 下】
・冷泉帝、院になる。気ままに過ごしてえのだ。
・調子乗りの柏木、女三の宮をむりやり…
・自分でやったくせに病む
・光君、女三の宮のところにあった手紙で気づく
・色々気持ち悪いことが沢山起きた…
・紫の上、病に倒れる…光君は励ますためにか過去の女の悪口を言いまくる…最悪!
・それを六条御息所の霊が聞いてしまう
いや〜なんかもうすごすぎる。人間というか光君とか柏木が愚かすぎてさ…うわぁ…みたいになりながら読んでいる!
…なんかもう色々あった。柏木は死んだし、女三の宮は不義の子を産んで出家したり。バレてるしどうするんだろう〜。紫の上はまだご存命。出家したがってるけど許可されず。
てかもうぜんぶバラせばいいのに!てか自分から滅びの道を突き進んだ柏木お前いつ死ぬん!?いつまで生きてんだ!と少しイライラしながら読んでいた。
Posted by ブクログ
角田光代さん訳『源氏物語』5巻。「若菜 上」、「若菜 下」、「柏木」、「横笛」、「鈴虫」の5帖が収録されています。
朱雀院出家。光君40歳の祝賀。朱雀院の姫君女三の宮が光君と結婚、六条院へ入る。光君、二条の宮に移り住んだ尚侍の君(朧月夜)を訪ねる。明石の女御、男の子を出産。明石の入道が命尽きるまで勤行すると決め山に入ったことを、明石の御方、娘女御、尼君、そして光君も、手紙で知る。督の君(柏木)、蹴鞠に興じていたとき、唐猫のせいでめくれた几帳の奥に、昔から心惹かれていた姫宮(女三の宮)の姿を見て思いを募らせる。冷泉帝退位、東宮が即位。太政大臣は辞職、左大将(鬚黒)は右大臣に昇進、明石の女御の産んだ一の宮が東宮に。右大将の君(夕霧)は大納言に昇進。朱雀院50歳の御賀に、光君は、若菜の調理と管絃の遊びを企てる。光君が外出した夜、紫の上は胸の痛みに苦しみ始め、その後も衰弱するばかり。中納言に昇進した督の君(柏木)、女二の宮を妻とするものの、女三の宮のことを忘れられず、その思いをとげてしまう。紫の上死去……と思われたが息を吹き返し、物の怪があらわれた。女三の宮は、督の君の子を宿していた。光君は姫宮の懐妊を知った後に、その真実までをも知ってしまう。紫の上の容体は落ち着いた。尚侍の君(朧月夜)は出家、前斎院(朝顔の君)も出家していた。女三の宮は男の子を出産、そして出家。病気がちだった督の君、帝が権大納言に昇進させるも、死去。大将(夕霧)は、督の君に病床で打ち明けられた〈心の内に思い悩んでいること〉が気になっている。夫を亡くした女二の宮(一条宮・落葉の宮)を訪ねた大将は、督の君が大切にしていた笛をもらって帰宅した夜、督の君の夢を見る。秋好中宮は、あの世の母御息所が成仏できずに苦しんでいるようだと気がかりでならない。
いやもう、めっちゃドラマチック。子ども世代、孫世代と、登場人物が増えてきて、人間関係がだいぶ入り組んでいるので、「この人が!」、「あの人が!」、「えーっ、この人とあの人が!!」などと、目が離せなくなっております。
ここに収録された「若菜」は、〈とりわけ完成度が高く、最高峰と評され〉ているそうで、読んでみるとうなずけますね。角田光代さんの「文庫版あとがき」でも、その完成度について、作家としての考察が書かれており、かなり興味深い。このあとがきのおかげで、さらにこの先が楽しみになってきた!
「若菜 下」で、朱雀院50歳の御賀のため、みんなで合奏練習する直前の描写が美しかったので書き抜いておきます。
〈趣深いたそがれどきの空に、梅の花は、去年の雪を思い出させるように、枝もたわむほど咲き乱れている。ゆるやかに吹く風に、言いようもない御簾の内の香りもともに漂い、鶯を誘い出せそうなほどに、御殿のあたりはかぐわしい匂いに満ちている〉
原文では、
〈ゆゑあるたそかれ時の空に、花は去年の古雪思ひ出でられて、枝もたわむばかり咲き乱れたり。ゆるるかにうち吹く風に、えならず匂ひたる御簾の内の香りも吹き合はせて、鴬誘ふつまにしつべく、いみじき御殿のあたりの匂ひなり〉
はぁ……雅ですなぁ。
Posted by ブクログ
女三の宮の登場によって、一番愛されてはいても、よるべない立場なのだと自覚してしまった紫の上の動揺が不憫だった。
親もなく、幼い頃から光源氏にグルーミングされてひたすら光源氏の理想の女性として生きざるを得なかったのに、正妻は別の人になり、自分は結局何者でもないんだ、なんなんだこれは?と足元が崩れるような感覚に陥った紫の上の心情がこれでもかと描かれていて、居た堪れなくなる。
そして女三の宮も不幸な女性だ。玉鬘の強さ、聡明さのあとで対極にいるような、少々発達的な何かをお持ちのような女性として登場する。
幾度も出てくる幼さ、あどけなさの表現。自我がなく、ふわふわしているうちに陥ってしまった事態も不憫。
何度も出てくる厭わしい、という表現は、光源氏から女三の宮に、女三の宮から柏木に向いて、愛されない禍々しい子を残し、誰も幸福になれずやりきれない終わり方をする。
光源氏の老い、翳りの見えた人生の後半戦を紫式部先生はシビアに描いてゆく。
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