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Posted by ブクログ
最終巻ものすごく面白くてあっという間だった!!
特に蜻蛉→手習→夢浮橋の流れがドラマチックで、なんというか今風で…とにかく読みやすかった。
古典を読んでいるというよりエンターテインメントを楽しんでいる感覚
浮舟に憑いてた魔物が「1人目は取り殺した」って言うシーン怖すぎて鳥肌。大君の名前出さずに、でも読者には大君のことだとわかる、そういう昨今の漫画のような演出を1000年前からやってたのスゲエ…
源氏物語途中で作者変わってる説あるけど、たしかに宇治十帖(特にこの8巻に入っている浮舟以降)はテイストがかなり違うように思える。でも私は、創作している過程で書き方が変わったり書きたいものが変わったり筆が乗ったり乗らなかったり、そういうものの結果だと思うけどね
人の不幸を描けば描くほど冴え渡る、それが紫式部だということは一貫して変わらなかったわけだし。
角田さんは相変わらず薫のことが大嫌いみたいだけど、わたしは光君よりだいぶ好きです
なぜなら歪なキャラクターが大好きなので。
しかも無意味に歪んでいるのではなく、薫のような「なぜここまで歪になってしまったかがわかるキャラクター」が良いの。味があって面白いの。
光君たちの時代から続く業がつくりあげたある意味悲しい男だよな
考察のしがいのある奴ってだーいすき
源氏物語全部読んで、変な感じだけど、日本人になれたって気がする
Posted by ブクログ
・浮舟‥薫大将は近頃宇治に通ってるらしい。そんな素晴らしい女がいるのか?好奇心旺盛な匂宮は辛抱たまらずこっそりと宇治に行き、浮舟の部屋に忍び込む。おっとこれはいつぞやの女と気がつくが、彼女の素性はわからない。なんとなく妻、中の君にも似ているが‥匂宮はどっぷり浮舟にはまってしまい、足繁く通うようになる。もちろん薫大将に見つからないように。そして京に邸を建て、住まわせる計画まで立てる。薫は薫でやはり浮舟用の部屋を作り、受け入れ態勢を整えている。二人の色男に言い寄られて、さぁ大変。匂宮の宇治通いを薫大将が知ることとなり、浮舟の心は穏やかではない。母や中の君にも申し訳なく、ついに死ぬ覚悟を決めた。
・蜻蛉‥浮舟は川に身を投げ命を絶った。宇治の侍従たちはさっさと自分たちで葬儀をあげてしまい、薫大将と匂宮、どちらの力も頼ろうとしない。二人のの嘆きようは痛々しいほどだった。
ところが悲しみの中でも女性ハントに余念がない。
薫大将は小宰相の君(明石の中宮に仕える女房)と女一の宮(匂宮の妹)、匂宮は亡き式部卿宮(蜻蛉の宮)の娘‥と、止まるところを知らない。
・手習‥なんと!あの浮舟が生きていた!川に飛び込む勇気もなく、大木の根元で泣いているところを僧都とその母親と妹の一行に助けられたのだ。妹の尼君は亡くした娘のことが忘れられないでいたので、美しい女君との出会いが嬉しく、小野の邸まで連れ帰り、甲斐甲斐しく看病した。そんなある日、故娘の婿殿がことのついでに妹の尼君の邸を訪れた。女の気配に興味が湧き、会わせてほしいと頼んだが、女君に激しく拒まれ、その日は仕方がなく帰った。が、どうしても諦めきれない。何度も手紙を出すが、相手にもされない。浮舟にしてみれば、これ以上の色恋沙汰はみっともなく、早く出家して俗世間から離れてしまいたい。妹の尼君はそれを許してくれないので、彼女が出かけている隙に僧都に頼み込み、慌てて出家の儀式を済ませてしまう。
ところでこの僧都は、明石の中宮の祈祷も行っており、浮舟と出会った奇妙な体験を、つい中宮に話してしまう。それを耳にした小宰相の君(薫大将といい仲)、寝物語にその話をし、薫大将は浮舟がまだ生きているということを知ることとなる。
・夢浮橋‥居ても立ってもいられない薫大将は、浮舟の弟を連れて山深い横川へ僧都を訪ね、事の顛末を聞き出す。会うことはやめた方がいいと僧都に諌められ、その場は諦めるが、後日、弟を使いにして小野の浮島へ手紙を渡しに行く。しかし浮島は頑なに返事を拒み、弟にさえ打ち解けない。なんと強情な‥可哀想に思い、面倒をみてきた妹の尼君にしてみれば、腹立たしいほど可愛げがない。
長い物語はここで途切れる。あれから千年の間に数多の人が続編を書いてきた。でも薫と浮舟の恋の行方は闇の中。読者の想像に任せるしかない。
食わず嫌いだったね、私。イケメン貴族光源氏の恋物語、どうでもいいよと思いながら読み始めた。が、意外と話の展開が激しく、皇族間での恋愛しか認められていないので狭い世界ながら、家系図見ながらでないと誰のことだかわからないぐらい複雑な人間関係。なんだかんだ言いながら結局最後まで読み切った。話が面白いことに加えて、男女間の告白の仕方、歌詠みに始まり歌詠みに終わる。情事後の翌朝にはできるだけ早く手紙を出さなければならない(後朝の文きぬぎぬのふみ)、とか、女性は易々と男性に顔を見られてはいけない、とかマナーが色々あって興味深い。その他、四季折々の風景、草花のこと、行事のこと、衣装のこと、食事のこと、楽器や踊りのことなど、情景が目に浮かぶようで、紫式部の才能に心底感服する。
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