私のなかの彼女

私のなかの彼女

693円 (税込)

3pt

「男と張り合おうとするな」醜女と呼ばれながら、物書きを志した祖母の言葉の意味は何だったのだろう。心に芽生えた書きたいという衝動を和歌が追い始めたとき、仙太郎の妻になり夫を支える穏やかな未来図は、いびつに形を変えた。母の呪詛、恋人の抑圧、仕事の壁。それでも切実に求めているのだ、大切な何かを。全てに抗いもがきながら、自分の道へ踏み出してゆく、新しい私の物語。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

私のなかの彼女 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    背景は昭和後期から平成初期
    明治?大正?を生きた作家志望の祖母の面影を追うにつれて、自身も物書きとして生活しようとする主人公和歌
    「○○なのにイタイ」「女のくせにがつがつして」「どうして当たり前ができないの」「卑しい顔になった」恋人の態度や母親の言葉がぐさぐさ刺さる読者も多いはず
    祖母の「男と張り合

    0
    2025年02月16日

    Posted by ブクログ

    展開が素晴らしい。
    引き込まれて、一気に読んだ。

    読みながら、「書きたい」という想いと「才能」の間に
    あるヒリヒリするような乖離やせめぎあい。
    また、人が人と関わり、近くなればなるほどに見せられる
    あまりに酷い一面。
    それを読み止めることなく、一気にラストまで読ませて
    苦しい中にも、光る希望を見せ

    0
    2024年02月13日

    Posted by ブクログ

    うわーーー中盤すごく頭が重くなった。
    本当にいろんなことを考えながら読むことになった。
    これを読んだ大事な人と感想を言い合いたい。
    でも大事な人にこの本を読んでもらうのが怖い。
    ちょっと自分の考え方が和歌と似てるかも、と思って、
    若干の危機感を抱いた。
    そんな感覚も、大学生の時の和歌みたいだなと自分

    0
    2023年11月22日

    Posted by ブクログ

    やはり俺が尊敬して敬愛する偉大なる作家先生である
    角田光代様の作品!
    とても面白かったです。
    読んでいて、どの人物にも自己投影できないんだけど
    そこは、さすがの文章力でどんどん読み進められました。
    なんとも感想を書くのが難しいのですが、
    文庫本の最後の解説で津村記久子が書いているのが
    本当にその通り

    0
    2022年10月14日

    Posted by ブクログ

    すごい本を読んでしまった。角田さんは大好きなのに、このタイミングまでこの本を読んでこなかったが、今がそのときだったのだと思った。解説がこれまた大好きな津村記久子さんで、まさに私得。
    主人公の和歌が母親に「あんたはおかしい」と言われるところは、自分の昔の記憶と重なって一度ページから目を離す必要があった

    0
    2022年08月25日

    Posted by ブクログ

    本田和歌
    わたしは彼女を、この物語の主人公である彼女を、自分の感情に誠実な女性だと思った。

    この作品の時代背景は、ちょうどわたしが産まれた頃。
    P11「1985年、200人いる和歌の学年で東京の四大に進学したのは、推薦入学をのぞくと28人だった」時代。
    男女雇用機会均等法が成立した頃。
    しかしまだ

    0
    2021年10月17日

    Posted by ブクログ

    20年分くらいの物語なので、読んでいてあの出来事から何年も経ってるんだと思う機会が多かった。
    その時々の世相が描かれているのでイメージしやすい。

    0
    2025年10月09日

    Posted by ブクログ

    久しぶりの角田さん。
    以前読んだ本の内容はすっかり忘れてしまったしまだ若い頃だったので、再挑戦。

    こちらは自信のない大学生が、
    成功者の彼氏に劣等感を持ち続け、
    対等になるべく奮闘する話。

    自分の限界を決めるのは自分自身、
    みたいなところは良かった。

    0
    2025年03月28日

    Posted by ブクログ

    盛者必衰とか必衰盛者って感じの話

    特にドーンって出来事があるわけでもないのだけれど、仕事と生活、がテーマのお話

    「女性」が主人公、テーマの話が読みたくて手に取る
    なにかsns で誰かが紹介していた気がする
    津村記久子さんが解説書いてるから、津村さんかな?

    角田さんの作品、まだ読みたい

    本が読

    0
    2024年03月31日

    Posted by ブクログ

    3日で一気読み!面白かった
    対岸の彼女を読んで興味を持った角田さん。角田さんの書く文章は力があって圧倒される。

    0
    2023年10月18日

私のなかの彼女 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

角田光代 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す