私のなかの彼女

私のなかの彼女

693円 (税込)

3pt

「男と張り合おうとするな」醜女と呼ばれながら、物書きを志した祖母の言葉の意味は何だったのだろう。心に芽生えた書きたいという衝動を和歌が追い始めたとき、仙太郎の妻になり夫を支える穏やかな未来図は、いびつに形を変えた。母の呪詛、恋人の抑圧、仕事の壁。それでも切実に求めているのだ、大切な何かを。全てに抗いもがきながら、自分の道へ踏み出してゆく、新しい私の物語。

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私のなかの彼女 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年02月13日

    展開が素晴らしい。
    引き込まれて、一気に読んだ。

    読みながら、「書きたい」という想いと「才能」の間に
    あるヒリヒリするような乖離やせめぎあい。
    また、人が人と関わり、近くなればなるほどに見せられる
    あまりに酷い一面。
    それを読み止めることなく、一気にラストまで読ませて
    苦しい中にも、光る希望を見せ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月22日

    うわーーー中盤すごく頭が重くなった。
    本当にいろんなことを考えながら読むことになった。
    これを読んだ大事な人と感想を言い合いたい。
    でも大事な人にこの本を読んでもらうのが怖い。
    ちょっと自分の考え方が和歌と似てるかも、と思って、
    若干の危機感を抱いた。
    そんな感覚も、大学生の時の和歌みたいだなと自分...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月14日

    やはり俺が尊敬して敬愛する偉大なる作家先生である
    角田光代様の作品!
    とても面白かったです。
    読んでいて、どの人物にも自己投影できないんだけど
    そこは、さすがの文章力でどんどん読み進められました。
    なんとも感想を書くのが難しいのですが、
    文庫本の最後の解説で津村記久子が書いているのが
    本当にその通り...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月25日

    すごい本を読んでしまった。角田さんは大好きなのに、このタイミングまでこの本を読んでこなかったが、今がそのときだったのだと思った。解説がこれまた大好きな津村記久子さんで、まさに私得。
    主人公の和歌が母親に「あんたはおかしい」と言われるところは、自分の昔の記憶と重なって一度ページから目を離す必要があった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月17日

    本田和歌
    わたしは彼女を、この物語の主人公である彼女を、自分の感情に誠実な女性だと思った。

    この作品の時代背景は、ちょうどわたしが産まれた頃。
    P11「1985年、200人いる和歌の学年で東京の四大に進学したのは、推薦入学をのぞくと28人だった」時代。
    男女雇用機会均等法が成立した頃。
    しかしまだ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月19日

    「妄想のなかで生きることと現実を暮らすことは矛盾しない」

    繰り返しの内省と自問自答のなかでもがき、自分の出した結論に更に疑問を投げかけ、妄想と現実のなかで自らの軸としての祖母が自ら選んだ道を歩んだという妄想に現実の希望を見出していく・・・

    複雑ですっきりと入ってくる話ではありませんでしたがじわじ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年04月22日

    これは、非常に重い。なかなか、生々しいお話。しかし同世代の女性に勧めたい一冊。 憧れの恋人を追いかける姿とか、周りが見えなくなる感じとか、彼が大した男ではなかった、と認めるのも辛いし、生きづらいんだな。。 結果、自分は自分、と生きて行く姿はかっこよかった。

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    Posted by ブクログ 2019年08月31日

    角田光代という作家を好きになった、
    もっと言えば、読書が好きになった一冊。

    女と男、働く女性、全部全部興味深かった。

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    Posted by ブクログ 2024年03月31日

    盛者必衰とか必衰盛者って感じの話

    特にドーンって出来事があるわけでもないのだけれど、仕事と生活、がテーマのお話

    「女性」が主人公、テーマの話が読みたくて手に取る
    なにかsns で誰かが紹介していた気がする
    津村記久子さんが解説書いてるから、津村さんかな?

    角田さんの作品、まだ読みたい

    本が読...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月18日

    3日で一気読み!面白かった
    対岸の彼女を読んで興味を持った角田さん。角田さんの書く文章は力があって圧倒される。

    0

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