あらすじ
正解の味を知らずに食べるローカル料理に悩んだり、万能調味料の万能さに驚いたり、実は肉より魚卵が好きなことを打ち明けてみたり。年を重ねるごとに月日の流れは速くなり、明日には記憶の底に沈んでしまうような日々を積み上げながらも、私たちは毎日をちゃんと暮らしてきた。美味しいものや愛猫の写真と共に、些末な日々に対する著者の実感を書き留めた人気エッセイ集、待望の第四弾。
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Posted by ブクログ
今年初は角田さん!
楽しく読めました 旅先で美味しいもの食べたい気持ちわかりました。 ウロウロするばかりで決まらなくよく行くチェーン店で食べてしまったり 調べて行ったのに休みだったとか 悲しいですよね
着る服の好みと年齢とのギャップも あるあるデス 面白かったです
Posted by ブクログ
同世代(私が2歳上)のせいか、
わかりすぎたー‼️‼️‼️
ある時から、周りがみんな年下の大人になったとか、昭和ハラスメントとかね。
でも、あたし、お風呂は好きだよ‼️
Posted by ブクログ
角田光代さんのエッセイですね。
角田光代さんのエッセイは二冊目です。
『オレンジページ』という料理雑誌で連載されていたエッセイの四冊目です。
『十四年前、この連載をはじめる当初、私は親近感のある人たちと、だらだらとお茶を飲みながら、明日には忘れてしまうどうでもいい話をしている、そんなエッセイを書いていこうと決めた。実際、本当に些末なことばかり書き続けてきた。』と、あとがきに綴られています。
1話が三ページほどですが、ご自分のことを、あっけらかんとユーモア混じりで綴られているのが、とても親しみやすく面白く、共感をもって愉しく読めます。
年齢を感じるところなども、ここまであからさまに語られて良いのかなと、少し気になりますが、そこは素朴な角田光代さんの実感が込められていて、角田光代さんの性格の善さを感じられます。
着飾る文章ではなく、等身大の率直な言葉に好感が持てるエッセイでした(=^ェ^=)
Posted by ブクログ
「このところ、なんでもないときにふっと思い出すのである。……好きで買って、ある時期よく着ていた服のあれこれが、さーっと頭をかすめていくのである。そして驚くことに、こう思うのだ。『捨てなければよかった』」
その後に続く文から、捨てなければよかったと思う服をまた着て街を歩きたいという実用性を求めているのではなく、思い出を噛みしめて若かった頃の服にまた袖を通してみたいという気持ちだとわかります。
私もその気持ちがわかります。あのキラキラしていた時代の服をまた手に取って眺めたいという気持ちになることがあり、その気持ちがありながらも涙を飲んで処分した服を思うと後悔の気持ちがむくむくと浮かび上がります。
それはまた着るかもと思うのとはまた違った感情だと思います。私の場合、そのどちらの気持ちもあるので、一向に服を捨てることができずにいます。