あらすじ
日本文学最大の傑作を、小説としての魅力を余すことなく現代に甦えらせた角田源氏。輝く皇子として誕生した光源氏が、数多くの恋と波瀾に満ちた運命に動かされてゆく。「桐壺」から「末摘花」までを収録。
<疾走感ある自然な訳文で、なにより物語の醍醐味が味わえる、現代語訳の決定版!>
恋に生き、切なさに、嫉妬に、美しさに涙する――
日本文学最大の傑作が、明瞭な完全新訳で甦る、全8巻!
【読売文学賞(研究・翻訳賞)受賞作】
とりかかる前は、この壮大な物語に、私ごときが触れてもいいのだろうかと思っていた。
実際にとりくみはじめて、私ごときが何をしてもまるで動じない強靭な物語だと知った。
――角田光代
<出版社から>
「最後まで初めて読めました!」「角田さんの訳で物語の全体が分かりました」等、小説としての面白さが分かる現代語訳として大好評の角田源氏。
【読みやすさの工夫を凝らした角田訳の特徴】
●原文に忠実に沿いながらも、読みやすく、感情に引きつけて読める自然な訳文
●主語を補い、地の文の敬語をほぼ廃したことで、細部までわかりやすい
●現代的で歯切れがよく、生き生きとした会話文
●作者や第三者の声(草子地)を魅力的に訳して挿入
●和歌や漢詩などの引用はほぼ全文を補って紹介
平安時代中期の11世紀初めに紫式部によって書かれた『源氏物語』は、54帖から成る世界最古の長篇小説。輝く皇子として生まれた光源氏が、女たちとさまざまな恋愛を繰り広げる物語であると同時に、生と死、無常観など、人生や社会の深淵が描かれている。400人以上の登場人物が織りなす物語の面白さ、卓越した構成力、細やかな心情を豊かに綴った筆致と、1000年読み継がれる傑作。
『源氏物語 1』は、若き光源氏の姫君たちとの恋と許されぬ藤壺への思慕を描く。
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Posted by ブクログ
「難しい」「全部読もうとすると挫折するから自分の読みたいところだけ読むくらいでいい」という感じの声をたくさん耳にしていたので、ビビり散らして長らく積んでいたけど読み始めたらめちゃくちゃ読みやすくて驚いた!それはきっと角田さん訳だからなのと、光る君へを見てたからだろうな。
光る君へってほぼ源氏物語オマージュで構成されてるやないか…と今更ながら。ドラマ見直したい。
こういうこと言うのは本当に無粋ってわかってるんだけど、光源氏、やっぱりめちゃくちゃにキモいですね
若紫の帖は狂気を感じたよ
末摘花は西洋系の顔立ちとスタイルだったのかしら、今の時代なら美人さんだったろうに…
しかし、1000年前の物語を楽しく夢中で読んで登場人物にあーだこーだ言えるって本当にすごいこと。
その時代に多く読まれただけでなく、それより後の時代にも受け継がれ、教科書に載っている歴史上の人物たちも私と同じものを読んで色々語り合ったのだろうなと思うと、なんて豊かな文化と歴史を持つ国に生まれたんだろうと改めて嬉しく思いますね
Posted by ブクログ
結婚生活の不幸
とある源語ファンがかういった――角田光代の訳がもっとも癖がなくて読みやすいと。だから本書をひもといた。今更の感があっても憶せずにいふと、名作中の名作である。すくなくとも読むのに遅すぎるといふことはない。
序章、桐壺から、よどみなく端正な文章で現代語訳され、われわれが気づかされるのは、この物語に一分のすきもないといふこと。まづそれに喫驚した。
ともすれば、いまの小説はなんと心情の多いことであらう。これもあれも――とどのつまりは読みづらい。それにくらべれば源語の凄味はひかりかがやく。展開はすばやい。
桐壺は、一身に寵愛を受けた更衣の苦悩と、周囲の妬みを背負ふ。それは端的に、橋を歩くだけでも汚物にまみれると文で示すだけだ。それは強烈だった。
そして桐壺亡き後、桐壺に似た藤壺を迎へた帝。その評判は、かつての桐壺とのあひだになした若宮・源氏の君にも届く。源氏の君は藤壺へ思ひ焦がれる。かれは光る君、藤壺は輝く日の宮と呼ばれるやうになる。
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古文で習った話が今更ながら少し理解できた気がする。
以前から、光源氏は女たらしとしか思ってなかったけど、解説を読んで、光源氏とであった事で見えた女性の新たな一面という捉え方も面白いと思った。
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源氏物語、初めてチャレンジするなら
やっぱり角田光代さんの訳で良かったとしか思えない。
全部しっかりと理解できたとは言えないけど、
それでもスラスラと内容が入ってきて、
あとがきに
「格式高い古典文学、王朝物語ではなく、小説としてとらえることも、可能なのではないか。」
とあるように、
本当に読みやすかった。
文庫本、8巻まで出ていて、
立て続けには難しいけど、
少しずつ読み進めていきたい。
多分とても有名な
「雨夜の品定め」のシーンでは、
男たちが女について語り合うところが、
現代の男性だけの集まりの場で
「あの女はさ〜」
って女性の話をするときと
根本は同じなんじゃないかと思える。
それが1000年以上前に書かれたものとは…
やっぱり驚かずにはいられない。
角田さんのあとがきもとても良く、
「なるほどな〜」
と源氏物語を解釈するにあたって、
とても腑に落ちることが
書かれていた。
今年出会えて良かった本なのは間違い。
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紫式部が主人公の大河ドラマを毎週楽しく見つつ、並行して新訳版源氏物語も読み進めている。現代語訳は直木賞作家角田光代で、はんなりとした語り口がとても
読みやすい。
主人公光君の、病的なまでの女癖の悪さと変に義理堅く生真面目なところのアンバランスさ、加齢と共にうっとおしいおじさんになり女人から振られたりする人間
臭さが面白い。登場人物それぞれにどこかリアリティがあり、当時の宮中生活の描写も美しく、千年以上読み継がれて来た作品ならではの強度が感じられる。古典が苦手だった人も是非。
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大河ドラマ『光る君へ』にすっかりハマって購入。「桐壺」・「帚木」・「空蟬」・「夕顔」・「若紫」・「末摘花」を収録。
読む前に抱いていた「光源氏=プレイボーイ」という単純過ぎる印象は、早々に拭われた。現代と比較して社会的にも政治的にも制約がある世における恋愛と結婚の、慕い慕われる男女の歓喜・悲哀・焦燥・羞恥・後悔といった感情の機微を巧みに描き出している。たしかに光源氏の立ち居振る舞いには見苦しい箇所があり、女君たちの言動にも歯痒いものもあるが、単なる徒らな恋愛譚を超えた本作の文学性とエンターテイメント性の虜となった。続きが早く読みたい!
『光る君へ』視聴者の中には「この場面は『源氏物語』の◯◯の場面だ」と指摘する方が多い。私も幾つか該当しそうな場面を見出せた。『源氏〜』初心者の私でも大いに楽しめる当世のなんと幸運なことか。
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大河ドラマと並行して、源氏物語を読むなんて機会、今年しかないから。文庫化したタイミングでドラマと並走できる幸せを噛み締めたいし、やはりドラマのあのシーンは、などと考えるのが楽しい。。
さて、とても読みやすい角田源氏。
各帖の頭に、その帖に最適化された系図が載るので、そこも含めてとても親切な設計。
源氏の光に照らされて、名も与えられぬ女たちの生と死が輝くさまを堪能。
1巻は末摘花までが収録されており、ギラギラし過ぎている頃の光源氏に「ひどいな」と思いつつも、平安の死による喪失があまりに近い世を思うなどできます。
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古典はなかなか手が出ないんだけど角田さんの訳ならと読んでみたら大変読みやすかった。読んでる間は平安の世界へと誘われ、小説を読んでいるように読めた。これなら最後まで読めそう。
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マンガ「あさきゆめみし」は読んでいたが、小説としては初・源氏物語に挑戦。
全体に和歌は古文そのままでリズムが味わえ、現代語訳で意味も取れるのが趣深い。
物語は、源氏の亡き母を慕うコンプレックス、貴族男性の女性を追い求めるのが人生という価値観=風流を駆動力に進む。
幽霊の話しがでてきて(夕顔)、序盤の男たちの四方山話の伏線が回収されていくのは、小説として完成されている。
光源氏が、紫の上を連れ去るのは、この時代もアウトに描かれていることに少し安心する。
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初めての源氏物語。様々な方が現代語訳されていますが、前々から気になっていた角田 光代さんでチャレンジしてみようと思いました。大変多くの方がおっしゃっているように、古典なのに流れるように読むことができて、とても読み易いです。
物語の大半は男女の色恋について綴られていて、途中少し気が滅入るエピソードもありましたが、読む前の自分の勝手なイメージよりも好意的に読むことができました❗️
ただ続けて読み続けるには結構な忍耐力と強い精神力が伴う作品だと思うので、少しずつ読んでいこうと考えています❗️
Posted by ブクログ
大河ドラマ『光る君へ』(2024年)を見ながら「『源氏物語』読もっかなぁ」と思ったとき、以前出口治明さんが、コロナ禍のステイホーム中に読む本として、『源氏物語』を勧めていらっしゃったのを思い出しました。それがまさにこの角田源氏でした。「とてもテンポが良く、読みやすいです」と。
でもこのときは残念ながら持っていなかったので、とりあえず目の前にある大塚ひかり訳(ちくま文庫)と、3冊だけある瀬戸内寂聴訳(講談社文庫)を、比較しながら並行して読んでいました。
ある日書店で、そういえば角田源氏も最近文庫になったのよねーとパラパラ開いて少し読んでみたら、想像以上の読みやすさに「うっわ、読みやす!」と思わず驚きの声が出てしまいました(近くに誰もいなくてよかった)。ぜひこの訳で読みたい! と購入を即決、少しずつ買いそろえました。
まず1巻は、「桐壺」、「帚木」、「空蝉」、「夕顔」、「若紫」、「末摘花」の6帖を収録。光君の誕生、元服、婿入り、雨夜の品定め、空蝉と軒端荻、夕顔との逢瀬、本命の想い人藤壺そっくりの小さな姫君との出会い、藤壺の懐妊、そして哀れなる末摘花との逢瀬、まで。
この訳文は本当にすばらしい。語り手が読者に語りかける部分以外は「だ・である調」なので、普通に小説を読んでいるよう。併読中の三者の中でいっちばん読みやすい。歯切れが良くスピード感があり、どんどん読み進められます。スムーズな理解のために文の位置を入れ替えるという工夫も見られ、すごくいい。この角田源氏が、今のところ最強だと思います。
大塚源氏の「末摘花」を読んだとき、源氏の君や命婦が彼女の外見や貧しい様子などをあきれたり笑ったりしているのが不愉快で、彼女なりにがんばっているのになんて人たち、と怒りすら覚えたのですが、角田源氏ではそこまでのことはなかったのでホッとしました。言葉の選び方、表現ってやっぱり大事だな。
またこの角田さんの「文庫版あとがき」が、まぁすばらしい。そして国文学者の藤原克己さんによる「解題」が、さらにすばらしい。内容は寂聴さんの解説と少し重なるところはありますが、それをさらに詳しく裏付けていて、すごく興味深くおもしろかった。ネタバレなど気にならないどころか、これから先この物語を読むことが楽しみになりワクワクしました。これぞ、2巻以降の物語への誘いとして理想的な解説だと思います。
Posted by ブクログ
ついに読み始めた「源氏物語」。
大河ドラマの「光るきみへ」と同時期に読み始めたかったけれど、全巻揃えてからと思っていたら大河ドラマは終わってしまった。
もともと平安時代は好きだったけど、源氏物語を読み始めてますます興味が湧いたし、もっと知りたいと思うようになりました。
貴族に生まれて、勉強はもちろん、楽器の演奏などにも秀でていないといけないのは、それはそれで大変だなぁと思います。
なんといっても「歌を詠む」というのが今の時代にはないのでパッと作って詠めるのがすごいと思います、平安時代の人達は。
Posted by ブクログ
初めて読んだんだけど、面白い。
光君、マジか!!って何回もなるけど¨̮ ¨̮ ¨̮
帚木では男も好き勝手色々と言ってんだなぁ。
そんな都合のいい女いるかよぉ〜って笑った。
Posted by ブクログ
大河ドラマ『光る君へ』が大好きで
源氏物語をぜひ読んでみたくなりました
千年以上の時を超え
紫式部の心の機微を感じることができ
感無量です!!
文章から浮かび上がる紫式部の心情や人生が
今の時代にも普遍的なのだと感じました
“書くことで、己の悲しみを救った_”
(大河ドラマ内の台詞)
紫式部も許されぬ身分の恋や
家族や友との出会いや別離を通して
書くことで 己の悲しみを救ってきたのかも…と
想いを馳せる読書は とても素晴らしい時間でした
源氏物語1では 輝く皇子として誕生した光源氏が
数多くの恋と波乱に満ちた運命が描かれています
大人になって読むと 感慨深いなぁ…
どんな物語が待っているのか楽しみです
Posted by ブクログ
まず思った感想…読みやすい。
現代語訳とはいえ昔の話は読みにくそうだなと思っていたけど、スッと入ってくるしサクサク読める。
内容については、現代語訳であるからそう感じるのかもしれないが、今も昔も人の本質(特に恋愛において)はあまり変わらないのだということ。
当時の恋愛観は知らないが、光源氏は関わりのあった女を見捨てることはない点で評価できると思う。それにしても色んな女と関係持ちすぎだが…
Posted by ブクログ
高校生の頃、本屋さんで角田光代訳の源氏物語の単行本が新刊に並んでて読みたいと思ってた
いま文庫化されて、光る君へにもハマってようやく源氏物語読み始めた
高校生のとき読み始めてたら途中で脱落してたかもしれない、大河と同時に読み始められてしあわせ!
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源氏物語を知るにはこの角田光代のこの本が1番だと思い読み始めました。
素敵な源氏だとしても、かなりイライラして読んでました。訳されてる先生も、くどくどと書かれてるので省略、と書いてるとこ2箇所(笑)
源氏物語が当時から現代までウケた理由がまだ分かりません。2に突入します。
Posted by ブクログ
源氏物語を読んだことがあるという人は原文を読んだのだろうか?まだ読んだことがなくよく知らないので、この角田光代さん訳の本を読んでみた。
テレビで、小学生と、芦田愛菜が、源氏物語について語っていたので、自分が知らないのが気になったのだ。今、紫式部の大河ドラマを見ているからというのもある。
然しこの光君は、よくもまあ、色々なところにいる女について聞きつけては興味を持ち通うものだなあと思う。常に探している、想い人をたくさん作っている。
そして女性も見た目や仕草の魅力と、歌を読んでやり取りできる賢さ、センスもないといけなかったのだなあ。身分もだが。
昔は身分の高い男性はこうだったのかと思う。とにかく、この角田光代さん訳のは読みやすい本でした。
Posted by ブクログ
日本文学最大の傑作を、小説としての魅力を余すことなく現代に甦えらせた角田源氏。輝く皇子として誕生した光源氏が、数多くの恋と波瀾に満ちた運命に動かされてゆく。「桐壺」から「末摘花」までを収録。<疾走感ある自然な訳文で、なにより物語の醍醐味が味わえる、現代語訳の決定版!>
源氏物語は中学生のときに一通り読んだはずなんだけど、途中から飽きてきたような記憶がある。元々歴史ものの少女小説の影響で圧倒的に清少納言派だった私は紫式部の宮廷恋愛ものにはあんまりときめかなかったのです。光源氏の軟派具合にうんざりしていたと言っても過言ではない。でも改めて読み返すと、角田さんの訳は違和感もないしするすると頭に入ってくる。これなら最後まで読み切れそうかも。大河ドラマと合わせて読みたくなった。
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初めて源氏物語の現代訳を読んだので、他と比べてどうとかはわからないけど、
登場人物の相関図を何度も見ながら、理解を深めていけたかなー。
受験生の時に何度か読もうとしてやめたんだけど、源氏物語を普通に日本人として知っておきたい気持ちが昔からあったのでどんな話か知って行くことができて良かったと思う〜
何巻まで続くかわからないけど読み切るように頑張る
でもほんと、恋愛観の浅さと、必ず和歌を贈ったり、形式的に女を思いやる配慮したり、だいぶ人間ぽくて吹き出しそうになる。普通に物語の主人公になるような人格者ではないと思う。
Posted by ブクログ
恥ずかしながら、私も角田さんの言う「源氏落ちこぼれ組」の一人だった。「角田光代[訳]」と読者の皆さんの読みやすいというコメントたちに惹かれて、ようやく私でも読み始めることができた(本当に読みやすくて一気に読めた)ので、手に取るきっかけをくれたことに感謝したい。
光君の浮つき加減や言い訳なんかには突っ込みたいところが満載だったけど、この時代の女性等の在り方や暮らしが垣間見えて興味深かった。
あとがきを読んで、やっぱり女性側にフォーカスして読むのが良さそうだと思った。解題もとても勉強になったので最後まで読むことをおすすめする。
Posted by ブクログ
角田光代が現代語訳すると聞いて発売日に本屋に行ったら、超絶分厚いし、雰囲気的にこれは全巻揃ったタイミングでBOX版も出るなと回避。
案の定BOX版出たけど本屋から持って帰るレベルではない!
やはり源氏物語には縁がないかと思っていたら文庫化!
河出書房えらいっ!!
歴史の素養がなくて解釈が間違ってたらアレなんですが、平安時代からラブホテル的な家屋があったんでしょうか。。。
別荘的なものがあるような雰囲気でもあるし、とりあえず入れる家があった的な雰囲気でもあるし。。。
しかしながら、相当に強い意志がないとあそこまでできないですよね。いやはや勉強になるようなならない様な笑
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登場人物が多いので何回も家系図と照らし合わせながら読みました。思ってたよりも読みやすかったので、びっくり!頑張って読み続けたい。登場人物を自分なりにまとめてから2巻に挑戦したいと思います。
Posted by ブクログ
いつか読みたいな〜と思っていた源氏物語が角田光代さんの訳で出ていると知り、手に取る。読みやすいねえ。
Audibleで瀬戸内寂聴さんの訳も聞いたのだけど、分かりやすさ、飲み込みやすさなら角田さんが圧倒的だった。しかし、瀬戸内さんの時々耽美を感じ、ハッとする様な訳も好きである。
ここにやはり、もう色んな人が訳したけど、それでも新しく別の人が訳す意味があるんじゃないだろうか。同じ物語で同じことを伝えているが、感じ方や印象が変わる。
さて、本編についてだが、光君、思ってた以上にタチ悪いね。ビックリしたよ。
空蝉や夕顔のことはまだ良いとして(良くないが)、個人的には、若紫への執着が気持ち悪すぎる。決して現代の価値観に当て嵌めることはできないが、強行するところとか読んでてテンション下がった。
続巻もゆっくり読んでいきたい。
Posted by ブクログ
半分くらい。空蝉だったか夕顔だったか、ひかるの君の顔は見えないけれど、手に触れただけで高貴な方だという表現。どれだけ素敵なんだい、と想像力が活性化される。平安の価値観がおもしろい。紫式部の人の心の機微の捉え方、すばらしい。全部読むほどハマらなかった。。
Posted by ブクログ
正直なんでこの物語が長い間読み継がれているんだろうって思いましたが、角田さんのあとがきを読んで、続きが気になってきました。
魅力がいまいちわからないという私みたいな人間でも、読みやすく書かれているので感謝しかないです。
Posted by ブクログ
とても読みやすい文章で、躓くことなく一気に読めました。
「ビギナーズクラッシック」で充分な解説と共に読んでいたのも理解していく上で非常に良かったです。
巻末の国文学者の藤原克己さんの解説を読んで、「源氏物語」の成立や紫式部自身について、さらに紫式部の教養や当時の背景に理解を深められました。
Posted by ブクログ
学生のときに
田辺聖子さんのものを読んだ記憶があります。
その頃に比べて時間は限られていますが
大河ドラマと一緒にゆっくりじっくりと
読んでいきたいです。
Posted by ブクログ
読み終えてしまった。読みやすい。
本当は「更級日記」が気になって、調べてみたら「源氏物語」が出てくるとのことだったので、そちらは一旦止めてこちらから手に取る。
(来年の大河にも関係してくるので)
光源氏の立ち振る舞いが、なんとも自由で…
奔放だけど寂しがりやで失敗してはクヨクヨと悩む…でも強引に「超絶イケメン」で進む。
以前に大荒なあらすじを読み「なんでこの話を書いたのだろう?」という疑問があったので、何度も同じ疑問が頭に浮かぶ、この巻では解決しなかったが「あとがき」で「出会った女性の本質に焦点を当てる光としての主人公」という解釈に寄り添って続きを読んでいこうと思う。
光くんじゃなくて、女性の在り方のパターンとして読んでいく方が良いのかもしれません。