【感想・ネタバレ】源氏物語 1のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

 大河ドラマ『光る君へ』にすっかりハマって購入。「桐壺」・「帚木」・「空蟬」・「夕顔」・「若紫」・「末摘花」を収録。
 読む前に抱いていた「光源氏=プレイボーイ」という単純過ぎる印象は、早々に拭われた。現代と比較して社会的にも政治的にも制約がある世における恋愛と結婚の、慕い慕われる男女の歓喜・悲哀・焦燥・羞恥・後悔といった感情の機微を巧みに描き出している。たしかに光源氏の立ち居振る舞いには見苦しい箇所があり、女君たちの言動にも歯痒いものもあるが、単なる徒らな恋愛譚を超えた本作の文学性とエンターテイメント性の虜となった。続きが早く読みたい!
 『光る君へ』視聴者の中には「この場面は『源氏物語』の◯◯の場面だ」と指摘する方が多い。私も幾つか該当しそうな場面を見出せた。『源氏〜』初心者の私でも大いに楽しめる当世のなんと幸運なことか。

0
2024年04月27日

Posted by ブクログ

大河ドラマと並行して、源氏物語を読むなんて機会、今年しかないから。文庫化したタイミングでドラマと並走できる幸せを噛み締めたいし、やはりドラマのあのシーンは、などと考えるのが楽しい。。

さて、とても読みやすい角田源氏。
各帖の頭に、その帖に最適化された系図が載るので、そこも含めてとても親切な設計。
源氏の光に照らされて、名も与えられぬ女たちの生と死が輝くさまを堪能。
1巻は末摘花までが収録されており、ギラギラし過ぎている頃の光源氏に「ひどいな」と思いつつも、平安の死による喪失があまりに近い世を思うなどできます。

0
2024年02月26日

Posted by ブクログ

古典はなかなか手が出ないんだけど角田さんの訳ならと読んでみたら大変読みやすかった。読んでる間は平安の世界へと誘われ、小説を読んでいるように読めた。これなら最後まで読めそう。

0
2024年02月03日

Posted by ブクログ

源氏物語との出会いは、高校の古典と漫画「あさきゆめみし」でした。

角田さんの訳は、読みやすく気に入りました。全巻読めそうです。

0
2023年11月18日

Posted by ブクログ

源氏物語を読んだことがあるという人は原文を読んだのだろうか?まだ読んだことがなくよく知らないので、この角田光代さん訳の本を読んでみた。
 テレビで、小学生と、芦田愛菜が、源氏物語について語っていたので、自分が知らないのが気になったのだ。今、紫式部の大河ドラマを見ているからというのもある。
 然しこの光君は、よくもまあ、色々なところにいる女について聞きつけては興味を持ち通うものだなあと思う。常に探している、想い人をたくさん作っている。
 そして女性も見た目や仕草の魅力と、歌を読んでやり取りできる賢さ、センスもないといけなかったのだなあ。身分もだが。
 昔は身分の高い男性はこうだったのかと思う。とにかく、この角田光代さん訳のは読みやすい本でした。 
 

0
2024年04月22日

Posted by ブクログ

日本文学最大の傑作を、小説としての魅力を余すことなく現代に甦えらせた角田源氏。輝く皇子として誕生した光源氏が、数多くの恋と波瀾に満ちた運命に動かされてゆく。「桐壺」から「末摘花」までを収録。<疾走感ある自然な訳文で、なにより物語の醍醐味が味わえる、現代語訳の決定版!>

源氏物語は中学生のときに一通り読んだはずなんだけど、途中から飽きてきたような記憶がある。元々歴史ものの少女小説の影響で圧倒的に清少納言派だった私は紫式部の宮廷恋愛ものにはあんまりときめかなかったのです。光源氏の軟派具合にうんざりしていたと言っても過言ではない。でも改めて読み返すと、角田さんの訳は違和感もないしするすると頭に入ってくる。これなら最後まで読み切れそうかも。大河ドラマと合わせて読みたくなった。

0
2024年04月07日

Posted by ブクログ

初めて源氏物語の現代訳を読んだので、他と比べてどうとかはわからないけど、
登場人物の相関図を何度も見ながら、理解を深めていけたかなー。
受験生の時に何度か読もうとしてやめたんだけど、源氏物語を普通に日本人として知っておきたい気持ちが昔からあったのでどんな話か知って行くことができて良かったと思う〜
巻まで続くかわからないけど読み切るように頑張る
でもほんと、恋愛観の浅さと、必ず和歌を贈ったり、形式的に女を思いやる配慮したり、だいぶ人間ぽくて吹き出しそうになる。普通に物語の主人公になるような人格者ではないと思う。

0
2024年01月01日

Posted by ブクログ

恥ずかしながら、私も角田さんの言う「源氏落ちこぼれ組」の一人だった。「角田光代[訳]」と読者の皆さんの読みやすいというコメントたちに惹かれて、ようやく私でも読み始めることができた(本当に読みやすくて一気に読めた)ので、手に取るきっかけをくれたことに感謝したい。

光君の浮つき加減や言い訳なんかには突っ込みたいところが満載だったけど、この時代の女性等の在り方や暮らしが垣間見えて興味深かった。
あとがきを読んで、やっぱり女性側にフォーカスして読むのが良さそうだと思った。解題もとても勉強になったので最後まで読むことをおすすめする。

0
2023年12月29日

Posted by ブクログ

角田光代が現代語訳すると聞いて発売日に本屋に行ったら、超絶分厚いし、雰囲気的にこれは全巻揃ったタイミングでBOX版も出るなと回避。
案の定BOX版出たけど本屋から持って帰るレベルではない!
やはり源氏物語には縁がないかと思っていたら文庫化!
河出書房えらいっ!!

歴史の素養がなくて解釈が間違ってたらアレなんですが、平安時代からラブホテル的な家屋があったんでしょうか。。。
別荘的なものがあるような雰囲気でもあるし、とりあえず入れる家があった的な雰囲気でもあるし。。。

しかしながら、相当に強い意志がないとあそこまでできないですよね。いやはや勉強になるようなならない様な笑

0
2023年12月26日

Posted by ブクログ

学生のときに
田辺聖子さんのものを読んだ記憶があります。
その頃に比べて時間は限られていますが
大河ドラマと一緒にゆっくりじっくりと
読んでいきたいです。

0
2024年01月20日

Posted by ブクログ

学生時代から古文好きなので、『あさきゆめみし』や田辺聖子先生の『新源氏物語』とか、他にもいろいろ読んできたけれど、みんな個性があるものだなと。
本作はちゃんと「訳」であることを意識しているのだろうから、読みやすさというなら現代作家オリジナルの小説を読んたほうがいいのだろうけど、これはこれで好き。これまで読んできた本より、光る君性格悪いなって思う。笑
続きも楽しみ。

0
2024年01月13日

Posted by ブクログ

読み終えてしまった。読みやすい。
本当は「更級日記」が気になって、調べてみたら「源氏物語」が出てくるとのことだったので、そちらは一旦止めてこちらから手に取る。
(来年の大河にも関係してくるので)

光源氏の立ち振る舞いが、なんとも自由で…
奔放だけど寂しがりやで失敗してはクヨクヨと悩む…でも強引に「超絶イケメン」で進む。
以前に大荒なあらすじを読み「なんでこの話を書いたのだろう?」という疑問があったので、何度も同じ疑問が頭に浮かぶ、この巻では解決しなかったが「あとがき」で「出会った女性の本質に焦点を当てる光としての主人公」という解釈に寄り添って続きを読んでいこうと思う。
光くんじゃなくて、女性の在り方のパターンとして読んでいく方が良いのかもしれません。

0
2023年12月23日

「小説」ランキング