作品一覧 2024/04/04更新 あきらめる 試し読み フォロー アンデル 試し読み フォロー Web新小説 試し読み フォロー 浮世でランチ 試し読み フォロー 美しい距離 試し読み フォロー お父さん大好き 試し読み フォロー カツラ美容室別室 試し読み フォロー かわいい夫 試し読み フォロー 可愛い世の中 試し読み フォロー ご本、出しときますね? 試し読み フォロー 「『ジューシー』ってなんですか?」 試し読み フォロー 泥酔懺悔 試し読み フォロー 長い終わりが始まる 試し読み フォロー ニキの屈辱 試し読み フォロー 肉体のジェンダーを笑うな NEW 試し読み フォロー ニセ姉妹 試し読み フォロー 母ではなくて、親になる 試し読み フォロー 反人生 試し読み フォロー 人のセックスを笑うな 試し読み フォロー 昼田とハッコウ 試し読み フォロー 昼田とハッコウ 合本版 試し読み フォロー ブスの自信の持ち方 値引きあり 試し読み フォロー 文豪お墓まいり記 試し読み フォロー ベランダ園芸で考えたこと 試し読み フォロー ボーイミーツガールの極端なもの 試し読み フォロー 鞠子はすてきな役立たず 試し読み フォロー ミライの源氏物語 試し読み フォロー ミルクとコロナ 試し読み フォロー むしろ、考える家事【電子特典付き】 試し読み フォロー 指先からソーダ 試し読み フォロー リボンの男 試し読み フォロー 論理と感性は相反しない 試し読み フォロー 私の中の男の子 試し読み フォロー 1~33件目 / 33件<<<1・・・・・・・・・>>> 山崎ナオコーラの作品をすべて見る
ユーザーレビュー むしろ、考える家事【電子特典付き】 山崎ナオコーラ まさに自分はこの本の中で言う「家事をやりたかったのにできなかったかわいそうな人」だ。 少数派かもしれないが、専業主夫を「仕方なく」でなく、積極的に希望している。 「「限られた人だけが家事を楽しみ、特定の性別の人を外に追い出して悪かった」という悔い」が社会に浸透してほしいと願っている。 女性の大黒柱が...続きを読む物珍しくない世の中希望。 とゆうか、外でお金を稼ぐ仕事の方も、つまらない、意味のない、社会に影響も及ぼさないような内容も多々ある。 その中で必死にやりがいや面白みを見いだして心に折り合いをつけている人も多い。 家事の中にも裁縫や料理など面白みを見いだしやすいものもある。 単純に「生きていくためにやんなきゃいけないこと」の全体があってそれを仕事とか家事とか名前を付けて性別で分けたりしちゃってるだけだ。 なるべく柔軟に偏見無しに「やんなきゃいけないこと」を状況に応じて選択しやすい世の中になってほしい。 自分は「6000万円の機械装置2台をドイツから運んで日本のお客に納品して稼働させる」という仕事をしたことがあるが、 「生涯賃金約2億円を稼いで、且つ多額の納税もする生き物を約20年かけて育て上げて、且つその生き物と人生を共有する」という仕事の方がずっと有意義でやりがいがあると考えている。 お金の問題じゃないし単純比較できる対象でないことは分かってはいるが、家事を持ち上げるために敢えてこういう言い方をした。 「買い物時の判断が、環境破壊にストップをかける。 SNSでの発信で、どの企業が育っていくかが決まる。 備蓄が非常時の混乱を穏やかにする。 洗濯が社会を清潔にする。 水まわりの掃除が病気の蔓延を食い止める。」 まったくその通りで、社会的な仕事だと思う。 Posted by ブクログ ミライの源氏物語 山崎ナオコーラ 源氏物語を学校で読んで、雰囲気は良さそうだけど、読み解けないもどかしさを永年、持ち続けていました。 私と同じように読み進めたいけどギブだわ、と言う人にお勧めしたいです。 著者の思い切った切り口での分類も「なるほど納得」 若干、過激?ストレートな切り口なれど、、、 新しい源氏物語の導入本になると思い...続きを読むます。 ナオコーラさん、アッパレ! Posted by ブクログ 肉体のジェンダーを笑うな 山崎ナオコーラ 特に『キラキラPMS(または、波乗り太郎)』の後半がとても良かった。 どの作品も全体的に、女性側に理解を示そうとする男性と独立心のある女性の夫婦の話。 ちょっと変わったお話に感じるが、これぞジェンダー小説という満足感もあった。 どの作品の女性も忍耐力と包容力があるように思えたのは気のせいだろうか、...続きを読むそれともリアルの女性たちが男性を見限るのが早いのだろうか。 とてもオススメの小説集です。 Posted by ブクログ むしろ、考える家事【電子特典付き】 山崎ナオコーラ 家事に効率だけを求めるのではなく、想像を。 家事の誇りを取り戻すエッセイ。 なんだか、外の仕事>家事みたいになってる世の中。 同じ女でも、家事できないけどバリキャリだからオッケー!金で時間を買おう!=男女差なくそう、みたいに見えるけど、同じ女の中での序列にも感じてた。 だけど家事ってそんな不要なもの...続きを読む?絶対にゼロになることはないし、家事もちゃんと社会とつながってる。そういうマインドセットを作る本。 効率、でもない、丁寧な暮らし、でもない。 まあでも、悔しさがいっぱいつまった本。 Posted by ブクログ 美しい距離 山崎ナオコーラ タイトルがいいな。 40代で癌を患って人生の終わりに向かっていく夫婦の物語。夫目線で、弱っていく妻を見ている。さらりとしていて、病室に「きたよ」「きたな」とやりとりしながら入っていく。妻がどう考えているか、胸の内で憶測しながら、もちろん会話も重ねながら日々が過ぎていく。 主人公の男性は、自分で自分を...続きを読む「心が狭いからいらいらしてしまう」と分析している。医師の一言やしぐさ、介護認定員の職員のおせっかい、見舞いの人の態度にいちいち傷ついたり、怒りを覚えたりする。妻を気遣い、「ちょっと…いやな思いしただろ?」と聞くと「え?いい人だったよ?」と返ってきたりして、「あぁ、自分の心が狭いからいらいらしてしまうんだ…」と感じる。 こういうところ、すごくすごく共感する。私も心が、というか、許容範囲が狭くて、そんな自分が嫌になることが多々ある。価値観が合わない、絶対に合いそうにない人たちと一緒に仕事しなくちゃいけないし、人を相手にする仕事だからどんな人も受け入れなきゃいけないんだけど、すごく拒否感感じたり、見下してしまったり(絶対ダメなのに)して、仕事に差しつかえることがある。 色々葛藤を抱えながら日々が過ぎていく。妻はだんだん弱っていく。 3つ病院を代わって、死に向かっていく。よくある闘病を描く小説やドラマなら、「一時帰宅しましょう」とか「思い出の場所に…」とかなることが多いけど、「家に帰りたいか?」と聞くにもすごく考えてしまってうまく聞けない。妻も家に帰りたいとか言わず、ただ静かに「今」を受け入れている。 最期の看取りのシーンはとても…なんというか、静かで、切なくて、でも淡々としていて、あとで主人公の夫が振り返るように、決してその「瞬間」が特別なものではなかった。人生は、どの瞬間も特別だし、病気にならなくたって、癌じゃなくたって、人は生まれたときから死に向かっていっている。 亡くなったあとの、妻の夢や、妻が遠くなっていくけど、その距離も美しいと感じる心持ちも、とても素敵だと思った。死をどうとらえるか、心に響きました。 ナオコーラさん、また読みたいと思います。 Posted by ブクログ 山崎ナオコーラのレビューをもっと見る