長い終わりが始まる

長い終わりが始まる

572円 (税込)

2pt

大学4年生になっても就職活動もせずマンドリンサークルで練習に打ち込む小笠原。彼女が演奏する音楽というものには常に終わりの予感が漂うけれど、大学のサークルという小さな輪の中では絶えず人間関係が堂々めぐりを繰り返し、合奏は永遠に終わらない。そんな青春の切ない痛みを描き出した傑作小説。(講談社文庫)

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長い終わりが始まる のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年06月14日

    私も小笠原と同じ。私は小笠原だ。
    あぁ、私はあの時あの瞬間から長い終わりが始まってしまったんだなと思いながら、読んでしまいました。
    何度読んでもおもしろい。

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    Posted by ブクログ 2017年11月22日

    これはにがい 未熟で幼稚な人間をこれでもかというくらい真っ直ぐ捉えて書く

    その未熟さ故に譲れない部分がコミュニティの欺瞞だったり、狡猾さだったりする
    でも、それは自分も持ってる
    その持ってる事も逸らさず書く
    だから苦い

    ナイフの様な鋭いナオコーラ節に戦慄する

    田中という男子大学生を好きになった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年12月10日

    あらすじでピンときて購入。

    中身はあまり濃くないけどところどころにはっとするようなフレーズがあって面白く読めた。

    物語の終了後、小笠原さんは真っ直ぐすぎて周囲に馴染めないままメンヘラになっていきそうである

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    Posted by ブクログ 2011年11月07日

    タイトルとジャケットで即買いしてしまった一冊。大学のサークルというひとつの特殊な輪の中で、主人公が鋭敏な感覚で嗅ぎ取っていく、「長い終わり」の予感・・・簡素な文章がリアルで、胸がぎゅうとなる。

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    Posted by ブクログ 2023年07月05日

    あなたが『学生生活で、一番力を入れた』ものはなんだったでしょうか?

    大学生活の四年間、長いようで短いこの時間に何をするか?それは、まさしく人それぞれです。大学での学びに高校時代までの勉強とは全く別物の面白さを感じてのめり込んでいく人もいるでしょう。そうではなく、大学の外の場で卒業後も見据えた何かに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月11日

    大学生のころの、岡山大学文化棟の様子を思い出しながら読んだ。

    学生が主人公の小説で、学園が出てくる物語を読んでいると、メタな視点から自分と重ねるでもなく、空気感とか言葉にならなかった感覚、風景が浮かんでくるということが昔からよくあったことを思い出した。

    修辞が華やかでなく、しかし描写の精度が高い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年02月23日

    苦い。切ない。
    小笠原ー。素直すぎていいとこも悪いとこも
    あるんだなー。
    終わり方もとても好き。

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    Posted by ブクログ 2016年01月13日

    大学時代の終わりは、急にやって来ない。でもみんないつか終わる。大学3回生の私は、今月サークルを引退し、来月最後の講義を受ける。あと1年、沢山の最後を経験して、私の大学時代は終わる予定である。主人公小笠原と同じく協調性の無い私は、サークルの活動方針や目的意識の違いに悩まされてきた。けれど彼女がわかって...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年09月16日

    大学四年生になっても就活もせずサークルに打ち込む小笠原と、彼女の失恋までのちょっと切ない物語。やらなきゃいけないこともなんだかんだと理由をつけて避けてしまったり、素直になれないために何もかもうまくいかない日々に苛立ったり寂しくなったり、そんな描写がまさに同じ頃の自分と重なって胸がキュッとなった。終わ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年11月15日

    うまく言葉にできない、もどかしさを感じる。ちょっと淋しかったり。でも気にしないふりしたり。
    確立してるつもりでいたあの頃。そして今現在。後から振り返ればいつまでも「まだまだ」なんだろうなぁ。

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