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登山で頂上まで行く? 途中で降りられる?
「『あきらめる』って言葉、古語ではいい意味だったんですってね。『明らかにする』が語源らしいんです」
近所の川沿いを散歩するのが日課の早乙女雄大。
入院中の愛する人との残り少ない日々の過ごし方や、
ある告白をきっかけに家を出てしまった家族のこと、
あれこれと思い悩みながら歩いていると、親子風の二人組に出会う。
親に見える人は何やら思い詰めた表情で「自分の人生をあきらめたい」と言う…。
ふとしたきっかけで生まれた縁だったが、
やがて雄大は彼らと火星に移住し、「オリンポス山」に登ることを決意する…!?
「あきらめる」ことで自らを「あきらかにしていく」――
火星移住が身近になった、今よりほんの少し先のミライが舞台の新感覚ゆるSF小説。
Posted by ブクログ 2024年03月22日
『あきらめる』って言葉、古語ではいい意味だったんですってね。『明らかにする』が語源らしいんです。
帯にもそう抜粋されているし、以前他のナオコーラさんの書籍でもこのことは書かれていた。なので、ポジティブな意味とわかっていたんだけれど、それでも、最近は"やりたいことなんでもやってやるぜ、何に...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月22日
普通の時間が流れているようで、ほとんど違和感がないのに、でも描かれている世界は一歩先の世界なんである。
この不思議な人たち、今の時代だから変に感じるのだろうか・・・いや未来になっても同じ気持ちのままに、順応せざるおえない、風通しがよくなった世界を覗き見しているようだった。
こんな世界、正直ちょっと馴...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月11日
以前「指先からソーダ」というエッセイを読んで、ナオコーラさんの等身大の雰囲気がとっても安心して、そこから気になっている作家さんだった。
ナオコーラさんの小説を読むのは初めてだ。
とっても現代的なストーリーであり、
指先からソーダのエッセイとは違い「あきらめる」は
なんとなくシリアスというか薄暗い...続きを読む
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