美しい距離

美しい距離

小説・文芸
730円 (税込)

3pt

開催中のキャンペーン

芥川賞候補作
島清恋愛文学賞受賞作

死ぬなら、がんがいいな。
がん大国日本で、医者との付き合い方を考える病院小説!

ある日、サンドウィッチ屋を営む妻が末期がんと診断された。
夫は仕事をしながら、看護のため病院へ通い詰めている。
病室を訪れるのは、妻の両親、仕事仲間、医療従事者たち。
医者が用意した人生ではなく、妻自身の人生をまっとうしてほしい――
がん患者が最期まで社会人でいられるのかを問う、新しい病院小説。

解説・豊崎由美

※この電子書籍は2016年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    美しい距離
  • タイトルID
    :
    696632
  • ページ数
    :
    208ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年01月04日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

美しい距離 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    加藤千恵さんが「素晴らしくない?」と言っていたのを見て読んだ。素晴らしかった。端々から夫が妻という人を大切に大切にしているのが伝わる。夫の妻の愛し方も「距離」を大切にしていて、それも「美しい距離」であると感じた。

    0
    2026年08月19日

    Posted by ブクログ

    「がん患者である妻」ではなく「そのままの妻」として全てを考え行動しようとする。
    そんな主人公の葛藤に心が揺さぶられました。

    愛の形は人それぞれあれど、この人の愛はなんと美しいんだろう。
    本当に愛しているんだな、大切なんだな。
    そうひしひしと感じる作品でした。

    0
    2025年01月23日

    Posted by ブクログ

    人物名などの詳しい説明がほとんどなく、妻の看護中に感じた違和感や出来事を淡々と語った小説でした。名前を呼び合わないっていうのが家族っぽいなぁと思いました。

    亡くなった奥さんに手を合わせることなどできない、と固まってしまった場面は泣けました。

    自分も死ぬときは妻と同じがんがいいと思い始めている、というのは看病する中でもはやがんは妻の命を奪った憎いものという存在ではなくなったんでしょう。

    故人との距離は死後も遠くなったり、近くなったりする。距離が変化することは悪いことではない。悲しい話なのに悲観的ではなく、先の未来も感じられる静かな小説でした。

    0
    2024年05月25日

    Posted by ブクログ

    ガンと死についてではなく、死ぬまでは(病気じゃなくても)生きていて、人と関わることが書かれている。人と人との距離って難しいね。夫の心の狭さ、めちゃくちゃ共感。みんな自分が大好きだし、自分の価値観が正しくてそこから発生するストーリーに、他人のことを嵌め込める。悪意はない。それに、ん?と違和感を覚える感じ。で、いちいち争わず、飲み込んだりやり過ごす感じ、わかるわ〜と思いながら読む。

    0
    2024年05月12日

    Posted by ブクログ

    帯を見て、反射的に
    切ない感じを想像していたけど
    そうじゃなかった。

    がん患者と家族の心のうち、
    医師をはじめ、そこに関わってくる人たちとのやりとりで感じるさまざまな思いや葛藤、
    どう社会と関わっていけるのか…

    登場人物に名前がないぶん、
    彼らが着ている服の色や仕草を
    何度も描写しているのが印象的だった。
    それが、淡々と物語が進んでいくように感じた
    理由の1つかも。

    主人公が、
    がんを患った妻の入院先へ向かうところから
    物語は始まる。
    がん患者が考える仕事への思いと距離感。
    がん患者家族とそれ以外の人たちとの距離感。
    逝ってしまった大事な人との距離感。
    とても冷静に綴られているなぁ
    何度も思った。

    がんに対して明るいイメージを持てた、と
    主人公は言う。
    あたしは、正直そこまでの変化はなかったし
    最期の瞬間もあたしには大事なものだった。

    だけど、
    抱きがちながんへの悲観的なものは
    なんか違うんじゃないかって思う。
    がん患者だって可能な限り、
    社会と関わっていたい。
    仕事だってしたい。
    延命治療をしないからといって、
    全てを諦めているわけじゃない。

    病室のロッカー、テレビカード、
    横長の白いテーブル、
    仕切りのカーテン…
    自分もがんで父を亡くしているから
    ものすごくリアルでに感じられ、
    まるで自分の記録、のような一冊だった。

    0
    2023年07月27日

    Posted by ブクログ

    私も2年前に母を膵臓がんで亡くし、
    自分自身も癌治療をしたことがあるので、
    当人の気持ちも介護側の気持ちもわかる部分が多く、
    この小説のエンディングの
    亡くなった後のだんだん距離が離れていく感じ、
    昔に戻っていく感じが美しくて、
    私も死ぬなら癌もありだなと思えた。

    0
    2023年06月01日

    Posted by ブクログ

    当初、主人公が妻に対して気が利かないもしくは考え過ぎと思うところがありモヤモヤしたが、それらは徐々にそうなるべくして、なっていることに気付く。人物描写がすごいリアル。余命と因果についての考え方も非常に参考になった。

    0
    2025年10月25日

    Posted by ブクログ

    さっきまで生きていた人間に手を合わせて礼をする行為をばかばかしいと思っている主人公に胸を打たれました。
    亡くなった人との距離感を考えたことがなかったけれども、生前の人との距離感が、死後にもそのまま反映されるのだなと、看病する主人公の姿を見て思いました。

    0
    2025年10月13日

    Posted by ブクログ

    医者が用意した人生ではなく、妻自身の人生をまっとうしてほしい

    この言葉の本当の意味が、小説全体を通して段々とわかってきます。
    医療職として終末期をみることもある者としては、この小説の医療者の見え方はかなりショックなものでした。特に、医師との噛み合わない話の場面では、医師側の気持ちも大いにわかってしまいました。トラブルを避けるために、事実ベースかつ最悪の想定を常に話しておき、それを理解してほしいという思いが先走ってしまうのです。
    仕事を効率よくこなすことに躍起になり、疎かになっていた、病気ではなくそのひと自身をみるということを思い出させてくれる、苦しい読書となりました。
    ネガティブなことばかり書いてしまいましたが、

    「来たよ」
    カーテンから覗いて、片手を挙げる。
    「来たか」
    笑って片手を挙げる。

    このやり取りに、二人の関係が凝縮されているようで、憧れました。

    0
    2025年08月02日

    Posted by ブクログ

    最後まで読むとタイトルの良さが分かる。とても良い、とてもマッチしたタイトル。まさに美しい。
    近い時も遠い時も、近づく時も遠のく時も、相手を想うことで「美しい距離」となるのだなぁと。
    この小説の紹介文に“がん患者が最期まで社会人でいられるかを問う病院小説”とあったのだけど、読んでみると印象は全く違うなぁと思った。視点がそのがん患者の夫だからそう感じたのかもしれないけれど。

    豊崎由美さんの解説に、“小説は書かれた言葉だけで成り立っているのではない。書かれていないことにも語らせる力を持った小説こそが、いい小説なのだと、わたしは思う。”とあった。「まさに」!
    この小説は、静かな中にも、ひしひしと夫の深い愛情を感じるし、妻自身の仕事への思いだとか、両親の我が子を思う気持ちだとか、いちいち書かれていないこともしっかり伝わってくると感じた。

    死ぬって、実はそんなにドラマチックなことでもなく、いつか誰にでも訪れることで、“その瞬間”も案外普通のように訪れてしまう。それを静かに受け入れられる物語だった。
    愛犬を見送るときは必死すぎて自分の中にしか物語がなかったけど、いつか大切な誰かを見送るときには、この小説を思い出したい。


    p25 習慣は意味を越える。一度身につけたものは死ぬまでやり遂げたい、なんとなく毎日続けていることで「ああ、今日も自分は自分として生きている」という感じを味わえる

    p52 配偶者というのは、相手を独占できる者ではなくて、相手の社会を信じる者のことなのだ。

    0
    2025年06月15日

美しい距離 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    美しい距離
  • タイトルID
    :
    696632
  • ページ数
    :
    208ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年01月04日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

山崎ナオコーラ のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す