「『ジューシー』ってなんですか?」

「『ジューシー』ってなんですか?」

小説・文芸
385円 (税込)

1pt

25歳の広田と岸、佐々木、26歳の別所、27歳の魚住と津留崎。6人は、大きな会社の中の小さな班「夕日テレビ班」で毎日深夜まで地味な仕事をしている。(ちなみに非正社員が3名、正社員が3名)恋人でも友達でもない、立場も微妙に違う、けれど同じ職場の同僚として会話を交わし笑いあう。仕事を詩的に描いた著者初の「職場小説」。平等とは何かを問う『ああ、懐かしの肌色クレヨン』も収録。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    「『ジューシー』ってなんですか?」
  • タイトルID
    :
    182362
  • ページ数
    :
    192ページ
  • 電子版発売日
    :
    2012年08月10日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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「『ジューシー』ってなんですか?」 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    小市民の職場での会話や人間関係がとても愛しく、私は大好きな作品だった。

    ・ジューシーってなんですか?

    新聞のラテ欄を作る多忙な部署の人たちの話なのだけど、仕事のつらさよりも、その合間の何気ない会話や、ちょっとした息抜きなんかが中心に書かれている。
    そんな中で、ふと浮かび上がる思考がぽこぽこと間に挟まる感じ。

    職場ってこういうさりげなく優しい交友関係がいいんだよな、私もこういうのが楽しくて働いてるな、と思う。
    「先に続く仕事や、実りのある恋だけが、人間を成熟へと向かわせるわけではない。ストーリーからこぼれる会話が人生を作るのだ。」という文章が作中にあり、とても素敵な言葉だと思った。 
    普通の人の小さな営みを肯定してくれるような。

    ・ああ、懐かしの肌色クレヨン

    主人公であるアルビノの鈴木さんの言動がとてもキュートなので、かわいいお話だなあと読み終わったものの、違和感はいろいろあったので2周目も読んでみる。

    これ、もしかしたら今村夏子さん「ピクニック」と同じ構造…?
    告白や精一杯の口説き文句を受け流されたり、美術館のチケットを自分の分だけ金券ショップで調達されたり、挙げ句の果てに館内では勝手にどこかに行かれちゃうの、おかしいよね…?

    結局、主人公は、はっきりとはわからないくらいに、差別され、距離を置かれていたということなんだろうか。
    そう考えると物語の印象が180度変わる。
    とても面白い読書体験だった。

    0
    2022年12月28日

    Posted by ブクログ

    サクサク読める
    ほとんどが職場の描写なので、登場人物の深いところまではわからない
    あー職場って感じ
    それぞれがいろんな思いを抱えながら、日々働く
    みんな、えらい

    0
    2022年02月17日

    Posted by ブクログ

    なんでこんなに素敵な言葉ばかりで職場をつづれるのだろう。
    臆さず言い切るのに暑苦しくなく美しい言葉ばかりだ。

    0
    2013年06月19日

    Posted by ブクログ

    話としては淡々と進んでいきますが、合間合間の登場人物の哲学(?)に共感を覚えました。好きな作品の一つです。

    0
    2012年02月17日

    Posted by ブクログ

    大きな会社の中の小さな班の職場小説。その班には正社員と契約社員がいて、それぞれ立場や生活は違うのだけれども、みんな働いている。思い思いに一生懸命に働いている。

    納得いかないことの方が多いし、大変が当然。

    でも仕事って内容が良いにこしたことはないと思うが、何より人間同士の付き合いが何より重要なのではないかと思う。

    職場に好きな人たちがいる。尊重し合えたり、思いやりを持てたり、優しくしてもらったり。

    きっと仕事の内容なんてそこが良ければ、どんなに面倒であろうが、地味な作業であろうが、頑張れるのではないだろうか。

    社会ってそんなに居心地の悪い場所ではない。

    0
    2011年12月14日

    Posted by ブクログ

    初めての山崎ナオコーラさん。
    めちゃくちゃサクサク読めた。
    無駄がなく読みやすい文だなぁ、という印象。
    詩的っていう表現、ピンとくる。
    異業種だからかあまりラテ欄の仕事にはピンとこなかったけど、職場の人たちとの会話や雰囲気、とっても共感できるものがあった。
    下手したら家族より長く一緒にいる人たちで、家族みたいなのに、この職場で働かなくなってしまったら連絡取り合わないんだろうなぁっていう職場に感じている切なさをまた感じてしまった。
    「仕事」と「責任」に関しては自分でも強く意識してる部分だったから、そういう話になるとやっぱり胸がキュッとするなぁ笑

    0
    2026年05月17日

    Posted by ブクログ

    詩的な文章。スルスル読めて、心に残るとかそういうのではなく淡々とした職場小説ではあるが、また読みたくなる文章。解説が羽田圭介さんでこれも面白い。

    0
    2021年12月18日

    Posted by ブクログ

    ナオコーラさんの本は「人のセックスを~」、「指先からソーダ」に続いて3冊目。

    ものすごくこの人っぽい小説。
    短く詩的な文章をリズムよくつないでく。

    内容もすごく良い。”職場小説”と書かれてたんだけど、まさにこれ。
    特定の職業をテーマにした”職業小説”ではなくて、職場の小説。

    どんな職場で働いている人にも共感できるものなのかはわからないけど、少なくとも東京でサラリーマンやってる20代の男子としては共感する部分も多かった。

    仕事って、まぁ何かを成し遂げたり、向上していったりみたいなところが強調されることが多いというか、強調されるべきみたいなところもあるけれど、やっぱ現実問題として、起きてる時間の大半を過ごす「生活の場」である訳です。

    そこは楽しいとか楽しくないとか、幸せだとかそうじゃないとか、
    「どうなの?」って聞かれて「こうです」って
    何か一言で括ってしまえるほど単純な場所ではなくて、
    楽しかったり楽しくなかったりたまには幸せや充実も感じたりしながら辛いこともけっこうあったりしつつでも大半はなんてことなくて、みたいなごちゃ混ぜだよね。

    っていうことを素敵なリズムで読ませてくれる小説。

    そういうリズムや雰囲気であったり、ところどころに散りばめて登場人物に吐かせる日常の真理であったりがこの小説にとって大切なところだと思うんだけど、レビューを眺めてると、”何事も起こらない小説”として切り捨てられてることもけっこう多いのね。
    大好きな吉田修一の小説もおんなじようにばっさり言われてるのをちょくちょく見かけるんだけど、いやもうそれはもうあなたにとっては価値の無い小説だった、でもこの言葉に救われる人だっているんですよ。「芸術は弱い人のためにある」ってこと。

    ということでおそらく人を選ぶ小説です。

    面白かったのでこれを読み終わった帰りに「カツラ美容室別室」も買ってみた。楽しみ。

    0
    2013年09月17日

    Posted by ブクログ

    「ここに消えない会話がある」でした。タイトルが変わって、中身も修正を加えたものらしいです。

    そして、前読んだときよりも、ぐっときました。
    さらっとした職場の人間関係の中にも体温を感じました。
    辞めれば途切れてしまう関係でも、人は人を想う。
    岸がミスをしたときの出来事に、心がざわつきました。理不尽な組織の仕組み、でも優しい人もいて、だから少しがんばれる。とても大切な気がする。
    広田の良さは、半年くらい働いてわかる、と書いてあるけど、小説でもほんとにじわじわときます。

    0
    2013年04月28日

    Posted by ブクログ

    はたらくひとの小説。
    職場の風景と、そこでの会話、ひとりひとりの心情が微妙なバランスでかかれていて楽しい。
    急に格言めいた言葉や、詩的な表現があらわれたりする。

    0
    2012年03月31日

「『ジューシー』ってなんですか?」 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    「『ジューシー』ってなんですか?」
  • タイトルID
    :
    182362
  • ページ数
    :
    192ページ
  • 電子版発売日
    :
    2012年08月10日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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