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Posted by ブクログ
自分には姉妹はいないが、いたらいいなぁと妄想したことはある。幼い頃から一緒に育って、分かり合えて、味方になってくれる自分とそっくりな存在なのだろうなと。
でもこの本の姉妹はそうとは限らない。同じ親から生まれても価値観や性格はバラバラ、なんなら少し理解しがたい考えや反応を持つ、ちょっと邪魔くさくてでも途切れない繋がり。
かと思えば、真逆の気質を持って似てるところなんかないのになぜか一緒にいると楽しくなってくる、自分のことが少し好きになれるような他人もいる。
一緒に育ってなくても、大人になってからでも、姉妹は自分で手に入れられることをこの本は教えてくれる。
ぜひとも、阿佐ヶ谷姉妹のエッセイと一緒に楽しんでほしい。これは友人でも夫婦でも親子でもカップルでもない、新しい繋がりのお話。
Posted by ブクログ
主人公正子は特に極端な考えだったけど(私の価値観では)世の中にはいろんな考え方や感じ方があるわけで、新鮮な気持ちで読めました。自分も妹と2人姉妹だけど、姉妹って不思議。
正子も極端な考えだけど、血の繋がった姉妹2人も極端。考え方が全く違って、全然に似ていない印象の方が強いけど、正子の姉、妹、それぞれと一対一で本音で話し合う場面は、いずれも食事シーンで、え、この話しながらそんな感じで食べるんだ?と感じたわけだけど、当人達はそこに違和感を覚えていない。結局全然似ていないようで、物事の考え方の極端さ、自分の意見の強さ、食べる行為のリズム、それらが似ていて、姉妹だな。と感じた。
だから最後に会う場面は、なんだか嬉しくなった。
が、人生を共に歩んだのはおそらくニセ姉妹。
目を背け、その場限りで心地よい方に逃げるようにニセ家族を作るのは違うかなと思うけど、これだけ真剣に考え抜いて、周りにも伝えて、自分自身も受け止めて、まっとうするならニセ姉妹も悪くない。
家族や友達、生きたい人と生きていくべきだ。
Posted by ブクログ
正子は宝くじの高額当選のお金で
「屋根だけの家」を建てた
離婚をして1歳の由紀夫のシングルマザー
姉の衿子と妹の園子が同居しているが
息苦しさを感じていた
家に友人の百夜とあぐりが転がりこむ
いつしか正子は友人達と姉妹になって暮らすことを望むようになる
多種多様な形の家族 子育て 恋愛 働きかた などがあり
私達は人生において今まででは考えられなかった選択を選べる
幸せを自分の手でどんどんつくりあげられる
私は昔ながらの型にはまりやすいタイプなので
少し目から鱗な感じで読んでいた
ラストは清々しく
正子が羨ましくなった
どうか衿子と園子にも幸せになって欲しい
Posted by ブクログ
以前から読んでみたいと思っていた山崎ナオコーラさんの本。ようやく読めて嬉しかった。
前半読み進めながら、スゲー!イマドキ!と思った。
公式①地味な顔立ち=スクールカーストの下位=美人を見返さなきゃならない
(本人はカーストさえ感じていないのに!)
公式②離婚して1人で子供を育てている女性=可哀想=子供ができる前に離婚したら良かった
(子供に巡り会えた今が1番幸せなのに!別れた旦那も泣きたいほど子供を育てたがっているのに!)
公式③恋人(男)に好きな人ができて別れた=捨てられた(女)
(イケメンと一回でもセックスできて最高としか思ってないのに!)
公式④不倫してる人がいる=浮気された側は弱くて発言できない人=誰であっても不倫は道徳的ではないから、いくらでも糾弾していい
(浮気された側の人は、早くパートナーや過去のことを周りに忘れてほしいと思っているかもしれないのに!無関係の人が言葉の暴力を振るってはいけないに決まっているのに!)
世の中にあるナゾで理不尽な公式にズバズバ切り込みながら物語を展開していく様は、見ていて痛快だし、頭の硬い人みんなに読んでほしいと思った。世の中、"かわいそう"という言葉で人をどれほど傷つけるのかわかっていない人、正義という名の暴力を振るう人が多すぎる…。
先日旅行に行った際に、何度運転代わるよと言っても代わらず、最初から最後までかなりの距離を恋人が運転してくれたことがあった。
それは恋人の優しさでもあり、運転好きからすればなんでもないことなのかもしれない。だけど、すごくモヤモヤした。
やっぱりギブだけではいけなくて、テイクしなきゃという焦燥感に駆られた。
人間関係においては、たいていそうだと思う。
だけど、そこをうまく切り抜けられるのが、血の繋がりのない、ニセ姉妹。
視点が鋭く、面白いなぁと感心させられた。(上からのようで申し訳ないが、純粋にすごい、と思った)
ラストにかけてが、トントン拍子すぎてなんとなく物足りなさを感じたり、前半を読んで期待したベクトルとは違う方向に進んでいってしまった感があったけど、尚更気になる作家さんになりました。
また手にとってみます。
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