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Posted by ブクログ
なんだろう、読みながら自分が愛しくてたまらなくなった。
カサカサした心になってしまった時も、持ち前の「トライアンドエラー」精神で物事をぐるぐると考え直し、何かに気付いたり、考えがうねうね変わりながらモヤモヤしたままだったり…。
そんなナオコーラさんの日常がエッセイから透けて見える。
特に大好きだったのは、"栞が導くいろんな世界たち"。
「本離れ」を問題視して、「子どもに本を読ませなくては」と言う人がいるが、大人が読書のメリットを提示して勧めても、子どもはきっと読む気にはならない。ナオコーラ氏が本好きの理由は「現実逃避ができるから」。
それってほんとうに、真理だ。
私が今年100冊以上読破できたのも、現実がちょっとしんどかったから。でも、本に逃げられると、なぜかちょっと大丈夫になっていたりする。
現実と空想の境目が曖昧になったり、現実にいる時間が少なくなるからかもしれない。
"本は勉強のためにあるのではないよ。戻る気があれば、本を逃げ場にしてもいいんだよ。"
優しくて、救われる。
"なにか"のため、"だれか"のため、にウンザリしています。
読みながらあれこれ考えて、自分を肯定したくなって、人に会いたくなるような、そんな一冊でした。
Posted by ブクログ
なぜかすごくドキドキする文章。
「リアルについて」書かれている文章がいくつかあったけれど、私はこのエッセイを読んで「リアルだな」と思った。
例えば、
「黒いストローでジュースを飲むのが好きである。
理由は蝶々の仕草に似ているような気がするからだ。」
という書き出しで目が止まった。
そこに山崎さんがいて、黒いストローでジュースを飲みながらその言葉をさらりと言ったのを、目で見て耳で聞いたかのような生々しい感触があったのかもしれない。
本当は一瞬静止した理由が自分でもちゃんと分かってないけど、すごくドキッとしたという感覚だけが強烈に残っている。
そして1番は「あきらめるのが好き」。
ドキドキを超えて、目と頭だけが動いて呼吸も心臓も止まっちゃったんじゃないの?って思うくらい1語1語に集中して読んだ。
すごいと思った。
「あきらめてもあきらめても、しぶとく私が残る。」
「私」の輪郭が明確になるような、逆にぼやけて溶けていくような、不思議な感覚。
山崎さんが使う言葉と同じ感覚じゃないかもしれないけど、「リアルだ」と思えた。
山崎さんの小説がすごく読みたい。
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