山崎ナオコーラのレビュー一覧

  • ご本、出しときますね?

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    いやー、面白かった。
    オードリー若林と作家二人との鼎談のテレビ番組を書籍化したもの。
    出演者の内面が見られるけれども、それが静かで、ただただ真面目な雰囲気な物ではなく、明るく面白い。作家というイメージは真面目で物静かで取っつきづらいなんて思っている人も居るでしょうが、そんな人こそこれを読んでみて欲しいです。
    作家だって明るく面白い普通の人なんだと思えます。
    でも、やっぱり何かについて考えたり、それを表現する事はとてもすごいと思いました。
    そんな人が3人も集まってトークをするんだからそれはそれは面白い。
    色々と読みたい本が増えました。

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    2025年04月05日
  • あきらめる

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    タイトルに惹かれて読みました。
    途中からすごく現代社会に必要かも?と個人的に思うような話、言葉、内容になっていて広まってほしいフレーズがいっぱいでした。最近の自分は諦めてばかりで、そんな自分に虚しさや嫌気を感じていたのですが、諦めることに前向きになれます。
    また 私は理科学的な内容は苦手で殆どSFに触れた事はなかったのですが、
    こちらの本のおかげでSFというジャンルも面白いのかも??と思えました。山崎ナオコーラさんの他の作品も読んでみたいと思います!!!

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    2025年04月04日
  • ご本、出しときますね?

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    あっという間に読んでしまった!

    本当に面白い、変わり者の集会
    みなさん一つ芯があるように感じる

    確かな言葉の重みがあって、
    そのリアリティーさが心地良い

    また読み直したいと思た

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    2025年03月16日
  • ミライの源氏物語

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    古典の読み方は時代に沿って更新し続ける必要がある。源氏物語研究の主立った面子が男性だった昭和を経て女性研究者が出てくると全く違った読み方や解釈がなされ、これまでのスタンダードとされる読み方がいかに男性主義的であったかが浮き彫りになっているという話もあるし、その中でこれは山崎ナオコーラさんが読み方を模索していく試みで、とても興味深く読んだ。しかも現代的な視点で読んだとて、それに応えうる強度をもつ「源氏物語」のすごみもまた感じられた。浮舟をめぐる読み方、とても良いなと思った。ジェンダーにとらわれない描き方で、ナオコーラさんの完訳をぜひ読んでみたい。

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    2025年02月25日
  • ご本、出しときますね?

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    オードリー若林と20人の作家がマイルールについて語る大人気番組を書籍化
    目次を見てこれは買わねばと即決。執筆についてだけではなく、プライベートな話も盛りだくさんで、面白くてついついにやけてしまう..
    村田沙耶香さんには怒の感情がなく、小説を書く時◯の感情に浸っているとは...
    (◯が何かは読んで確かめてください〜!)

    作家さんに興味を持って、その方の作品を読みたくなる...新たな出会いのきっかけになる一冊でした!

    ぜひとも朝井リョウさん、柚木麻子さん、窪美澄さんの同期対談を読みたい。第2弾もお願いします!

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    2025年02月17日
  • むしろ、考える家事【電子特典付き】

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    また、読みたい!

    山崎ナオコーラさんの本がまた読めたらなと以前思っていたことを忘れかけていたとき、ふと目にしたこの本のタイトルに惹かれ手に取り、読んでよかった、また読みたいと思いました!

    ななめから切り込む山崎ナオコーラさんの感じに共感したり、自分は違うな、けど面白いなぁと思ったりしながら、とても楽しく読めました。(山崎ナオコーラさんはひとにより好みが/相性があるかと思います...!)

    タイトルに「ん?」と思ったら手にとってもらえれば、後悔はしないのではないかと思います!おもしろかった…!

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    2025年02月05日
  • 美しい距離

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    「がん患者である妻」ではなく「そのままの妻」として全てを考え行動しようとする。
    そんな主人公の葛藤に心が揺さぶられました。

    愛の形は人それぞれあれど、この人の愛はなんと美しいんだろう。
    本当に愛しているんだな、大切なんだな。
    そうひしひしと感じる作品でした。

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    2025年01月23日
  • ミライの源氏物語

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    ネタバレ

    古文を読む機会が無さ過ぎて、かなり懐かしい気持ちになった。

    主語に実名を使わないのは、貴族は正体も襖などで隠すように名前も隠すことが通例だった、みたいな話しとか新鮮だった。

    あと、紫式部の書き手からの一言が文章の途中で挟まる(だれかが書いている、という設定らしい)のも独自で面白い。

    現代から見れば、マザコンだしルッキズムだけど・・・という批評性のある文章にとどまらず、源氏物語の面白さや魅力について触れてて好きなのが伝わって良かった。

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    2024年12月02日
  • 鞠子はすてきな役立たず

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    夫婦ふたりとも落ち着いた話し方をするから、鞠子の無茶ぶりもそんなもんかと変に納得させられた。
    鞠子のように生きたいと思っているけれども、その域に達するのは30代以降でいいのではないかなと最近は思う。

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    2024年11月08日
  • カツラ美容室別室

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    なんとも言えない独特な空気感が好きです。ほのぼの人間ドラマ。登場人物のキャラは濃ゆいのに、作品に乱れなし。面白かったです。

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    2024年10月07日
  • 論理と感性は相反しない

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    ネタバレ

    山崎ナオコーラさんの作品を初めて読んだ。
    恐怖の脅迫状とアパートにさわれないが特に印象に残った。
    自分も小学生の時に、松本のように一歩引いて「自分は大人の考えを持ってる」と思ってたな〜と昔の感覚が蘇った。
    アパートにさわれないは、神田川の恋愛観が年齢に応じて変化した一方で、真野は変わっていなかったということに神田川が気づいてしまい、もう話すことはないだろうと決心するところがラストで伝わってきて良かった。

    あと、矢野マユミズの由来を読んで山崎ナオコーラさんはコーラが好きだからこのペンネームにしたのだろうか、と思った。

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    2024年08月17日
  • あきらめる

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    特に、最後の章がグッときた。
    それぞれの登場人物に、ナオコーラさんやナオコーラさんのお子さんを感じる。

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    2024年08月07日
  • ボーイミーツガールの極端なもの

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    一つの多肉植物屋さんを中心に人と人が繋がっていく物語。どのタイミングでどんなサボテンが登場するのかワクワクしながら読んだ。サボテンの種類が想像以上に多く、個性豊かで興味深かった。
    文章ひとつひとつが優しく、けれど大切な言葉は力強く感じた。ラブストーリーだけど、人生観を教えてもらっているような、そんな1冊だった。サボテン買おうかなぁ。

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    2024年08月04日
  • 母ではなくて、親になる

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    タイトルに惹かれて手にとってみた。間もなく再び赤子を迎えるというこのタイミングで読んで、本当に良かったと思う1冊。
    仕事と育児と、にだいぶウンウン唸って過ごしてるので、読むことで多少気持ちの整理もできたし、肩の荷もおりた気がする。山崎先生の感覚、物事との向き合い方、捉え方、とても好きだな。他の著作を読んでみたくなってきた。

    文庫版あとがきを読んで、3歳から4歳になろうとする第一子と、0歳の第二子との生活中となっていて、年の差等々が自分の身の上と重なる部分が。この本と出会ったのは必然だったのかもなあ。

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    2024年06月29日
  • 母ではなくて、親になる

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    一万円選書
    読書メモあり

    ①子どものことを、自分のことを邪魔してくる存在だと思っていることに気がついた。
    これは結構我ながらショック。
    でもやりたいことがやれないのは、子どものせいって無意識のうちに思ってたかもなぁ。


    ②自分の中の違和感を見過ごさない。
    時々言われることだけども、自分の中の違和感を見過ごさないっていうのはすごく大変だと思った。
    この著者も、気になったとか違和感を感じたとか、そんなことをきちんとキャッチして、
    どうしてそう思ったのか、
    どうなると良いと思うのかをすごく丁寧に描写してると思った。

    これからも私も生活の中で違和感をそのままにせず、
    なぜそう思うのか?
    どう

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    2024年06月26日
  • ミライの源氏物語

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    Podcastで薦められていたので山崎ナオコーラ氏、久しぶりに読んだ。
    源氏物語を現代の視点を用いて解説し、新たな解釈を与えている。
    「ルッキズム」「マザコン」「性暴力」など、うげっ、と眉を顰めたくなるような目次だが、それらに対して極めて冷静でやわらかい眼差しで語っている(ように自分には読めた)。

    人の価値観は時代や地域によって変わる。
    それでいて想いはいつの時代も同じである。
    この本は源氏物語の書かれた過去からまさに「ミライ」にこの物語を繋いでいくための中間点としての役割を果たそうとしている。

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    2024年06月21日
  • ご本、出しときますね?

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    出てくる作家さんが、すごく豪華!
    性格の悪さもさらしていて、楽しかった。
    最後の光浦靖子と尾崎世界観との鼎談が一番笑った。

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    2024年06月18日
  • 人のセックスを笑うな

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    ネタバレ


    2人の出会いから別れ、仲睦まじい場面まで自分が過去に経験した昔の恋人との甘くてこそばゆい記憶を追随してる気分になって、最後はもらい泣きしてしまった。「僕の胸の肉をえぐって、彼女は遠くから突いている」みたいな表現が、恋人と別れて感じる喪失感と悲しさと切なさそのもの表れてて分かるわ〜って感じでした。

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    2024年06月14日
  • ボーイミーツガールの極端なもの

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    それぞれのなんだかひねくれた生き方が、それでいいんだな、いや、それが当たり前で誰もがひねくれて生きているんだなあって思えた。サボテンのゴツゴツ感、ねじれ感、とってつけた感、適応のすごさ感、すべてが人生そのもの。
    サボテンの育ててみようかな

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    2024年06月11日
  • 美しい距離

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    人物名などの詳しい説明がほとんどなく、妻の看護中に感じた違和感や出来事を淡々と語った小説でした。名前を呼び合わないっていうのが家族っぽいなぁと思いました。

    亡くなった奥さんに手を合わせることなどできない、と固まってしまった場面は泣けました。

    自分も死ぬときは妻と同じがんがいいと思い始めている、というのは看病する中でもはやがんは妻の命を奪った憎いものという存在ではなくなったんでしょう。

    故人との距離は死後も遠くなったり、近くなったりする。距離が変化することは悪いことではない。悲しい話なのに悲観的ではなく、先の未来も感じられる静かな小説でした。

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    2024年05月25日