山崎ナオコーラのレビュー一覧

  • ニキの屈辱

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    すごく読みやすいし、最近山崎ナオコーラさんばかり読んでる。

    山崎ナオコーラさん好き。

    ニキの想いとか、かわいかった。
    加賀美くんは
    前半のニキに対する感じよかったけど、やっぱり仕事絡むと難しいのかな。
    きっと男女で違うんだろうな。

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    2016年04月29日
  • 浮世でランチ

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    ナオコーラさん初読。
    神様ごっこをこっそり覗き見しているような感覚でどきどき。
    三上さんとのやりとり、
    犬井くんでなく、新田さんと再会したのもよかった。
    旅をしていて、自分と向き合う瞬間を思い出した。
    また読みたいな。

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    2015年12月15日
  • カツラ美容室別室

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    よい。ナオコーラの中でとびぬけていいわけじゃなくて、相変わらずよい感じ。
    仲良くなっても距離がある、分かり合えない感じがいい。
    長嶋有の解説がこれまたいい。

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    2015年11月16日
  • 反人生

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    山崎ナオコーラの小説には必ず作家自身のアバターが登場する。もちろんどんな小説にだって多かれ少なかれ作家自身が投影された登場人物は描かれると思うし、作家が登場人物に自身の言葉を語らせることはあるとは思う。ただ、山崎ナオコーラの場合、投影と呼ぶのが慎ましやか過ぎると思う程にそこに山崎ナオコーラ自身の価値観を放つ人物がいるのだ。

    もちろん山崎ナオコーラの何を知っているのかと問われれば何も知らないと答えるしかない。それでも文藝でのデビュー以来、小説もエッセイも順々に読み次いで来て見えているものが、この登場人物は山崎ナオコーラだと告げる。そう思ってしまうと読んでいるのが小説だとしてもほとんどエッセイを

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    2015年11月06日
  • 反人生

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    2015/10/14

    「反人生」
    「T感覚」
    「越境と逸脱」
    「社会に出ない」

    良かった本ってなんだろう。
    一気読みしてしまう本?泣いてしまう本?考えさせられる本?後から何度も思い返す本?

    山崎ナオコーラの本はわたしにとって「後から何度も思い返す本」
    気を遣わせたくないから辛いことは話さない。情けない自分を見せたくないから友達に会えない。そんな「社会に出ない」にグゥっときた。

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    2015年10月14日
  • 反人生

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    今年はたてつづけの刊行がとっても嬉しい。
    そして、ナオコーラさんがつよい想いを持って文章をつむぎだしているのが本当すごく伝わってくる。

    今回も、ともすればシニカルな、変わっているといわれるような女性たちが出てくるけれど、彼女たち、めちゃめちゃ格好いい。

    装丁も相変わらず最高だなぁ。

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    2015年09月12日
  • ニキの屈辱

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    世界一好きな本屋で見つけて、即購入。タイトルと作者にキュンときたから。結果、大当たりの本だった。

    ニキはひどくめんどくさい性格だけど、どこか共感できる部分もあった。恋愛してる自分は友達や家族に見られたくないとか。向こうから自分を好きになったのに自分がどんどん相手を好きになってしまうニキのことが好きだ。
    加賀美はどうしようもない奴だけど現実的でそこが好き。
    加賀美の頭ん中には恋愛ごとしかないのかもしれない、って思った瞬間もあったけど、彼が仕事にのめりこんでいく姿はカッコよかった。だけどやっぱり気持ちの悪い奴だとも思った。
    喧嘩のときに加賀美がニキの喜ぶことを“してあげていた”と言ったのは良かっ

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    2014年11月01日
  • 「『ジューシー』ってなんですか?」

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    ネタバレ

    ナオコーラさんの小説によく出てくる、新聞の校正をする会社の人たちの話し。

    ジューシってなんですか、というタイトルと、
    文庫本の表紙の組み合わせがとても本の内容とマッチしていると思う。

    日常生活で、
    ジューシーとかマッチとかエンジニアとか最適化とか
    よくわからない言葉をつい使ってしまう。

    なんですか、それ。

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    2014年10月04日
  • ニキの屈辱

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    ここ最近で1番スピーディーに読み終えてしまった1冊。芸術家、若くして成功、格差、才能、自由などなど20代の若者がきっと憧れる仕事に就いている人の話。もともと誰もが人間だということ、「好き」になると怖くなったり、いつも通りができなくなるということ。加賀美の美しい!と思う瞬間が素直でまっすぐで伸びていく光のようで、いいなあと思いました。

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    2014年10月01日
  • ニキの屈辱

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    物凄い共感と既視感と。
    どきどきして、ひりひりして、もうなんか…
    眩暈がするほどでした。
    このタイミングで読めてよかった。
    ありがとう山崎ナオコーラ。

    クリエイターとかアーティストって実はただの職業で、
    結局の中身はただの人間なんだよね。
    その肩書きや役割に、羨望とか嫉妬とか傲慢とか
    歪んだフィルターを通して見てしまいがちだけど。
    ニキみたいな自分もいれば、加賀美くんの気持ちも分かる。
    どちらも責められない。
    それでいいんだと思うけれど。

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    2014年06月30日
  • 人のセックスを笑うな

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    不思議な雰囲気、独特な空気感を持った本だとおもいます。短時間で一気に読んでしまいました。山崎ナオコーラさんの作品をもっと読みたくなりました。

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    2013年12月16日
  • 人のセックスを笑うな

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    最初の20ページくらい読んでいて平易な文章でこれで文藝賞かと思っていたけど、読み終わってからものすごい余韻が残っていることに気づいた。それが頭から離れず他の小説に手を出しても全く集中できなかった。完全に描写のイメージが頭の中にこびりついていた。まさかその後もう一度同じ本を読むことになるとは思わなかった。

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    2013年09月28日
  • 指先からソーダ

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    学生時代に読みたかったな。
    っていうのが一番の印象。

    この人の作品は内容も良いんだけど
    なによりも文字をたどりたくなる。好き。
    水みたいで一見軽いようだけど
    溜まるとすごく重いというか。
    何度も読める。

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    2013年06月25日
  • 「『ジューシー』ってなんですか?」

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    なんでこんなに素敵な言葉ばかりで職場をつづれるのだろう。
    臆さず言い切るのに暑苦しくなく美しい言葉ばかりだ。

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    2013年06月19日
  • 論理と感性は相反しない

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    あるある。

    わたしはとても感性寄りな人間なので、こうゆうシチュエーションあるある。

    論理的思考と、感性的思考の違いからくるコミュニケーションの齟齬を、ほっこりユーモラスに描くナオコーラさん、さすが。

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    2013年05月06日
  • お父さん大好き

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    読み始めて少しして、あ、わたしこの本読んだことがあったと思い出した。「手」のハードカバーを過去に読んでいたのだ。文庫化にあたって改題されていたことに気付かずに購入してしまった。
    吉祥寺の某書店にサイン本があると聞いて、ふらっと立ち寄ったら最後の一冊になっていたので、迷わずレジに持って行った。開くと、内表紙の裏のページに見覚えのある金色のペンでサインが書かれていた。"毎朝、目覚めるだけで表現になる。"と。いい言葉だな、と思った。

    この言葉は表題作「お父さん大好き」の一節だったのだ。そのページに辿り着くまで思い出せなかったのだけれど。
    男と女の会話だったり、妙にドライな視点で

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    2020年06月19日
  • 人のセックスを笑うな

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    ヒトコト ヒトコトが
    流れるようで落ち着いて澄んでいて素直で
    すごく丁寧に感じる。
    あぁ、私もこんなふうに日々を感じたいなと
    心から思った。
    第三者から見たら
    どこにでもいそうな39歳の女ユリを
    どこにでもいそうな芸大の磯貝くんがなんとも愛おしい。

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    2013年02月09日
  • 指先からソーダ

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    ナオコーラ的世界の成り立ちが、じわじわわかって来る感覚。言葉に自分を剥き出しに投影させているんだね。心引かれる言葉がたくさんありすぎて、大切な一冊として本棚へ。

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    2013年02月02日
  • 指先からソーダ

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    なぜかすごくドキドキする文章。
    「リアルについて」書かれている文章がいくつかあったけれど、私はこのエッセイを読んで「リアルだな」と思った。
    例えば、
    「黒いストローでジュースを飲むのが好きである。
     理由は蝶々の仕草に似ているような気がするからだ。」
    という書き出しで目が止まった。
    そこに山崎さんがいて、黒いストローでジュースを飲みながらその言葉をさらりと言ったのを、目で見て耳で聞いたかのような生々しい感触があったのかもしれない。
    本当は一瞬静止した理由が自分でもちゃんと分かってないけど、すごくドキッとしたという感覚だけが強烈に残っている。

    そして1番は「あきらめるのが好き」。
    ドキドキを超

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    2013年01月26日
  • 論理と感性は相反しない

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    表紙買い。でも大当たり。山崎ナオコーラさんの作品はこれが初めて。
    どこかゆるく繋がっている短編集。特に表題作とその続きの「アパートにさわれない」が好き。ピタッとはまっていたはずのものが微妙にずれていく様子がほんとうに悲くて。

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    2013年01月21日