山崎ナオコーラのレビュー一覧
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あなたは、『病院で治療を受けることによって父乳(ふにゅう)を出すことが可能である』ことを知っているでしょうか?
(*˙ᵕ˙*)え?
昨今、男性育休という言葉がよく聞かれるようになりました。このレビューを読んでくださっている方の中にも、同僚が男性育休中です!とか、それ私のことです!とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。子育ては女性の仕事であり、男性は会社で働くもの、そんな考えが支配していた時代も遠い過去へと過ぎ去っていく現代社会。男女平等が叫ばれ、その境目がなくなってもいく現代社会。
しかし、未だ男性と女性には、それぞれに求められる役割があると思います。例えば前述した育児一つとって -
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あなたは、未来の自分に思いを馳せたことがあるでしょうか?
一日いちにちの積み重ねが一年となり、二年となり、私たちは歳を重ねていきます。遠い未来のことだと思っていても、過ぎてみればそんな時代もあっというように時は過ぎていきます。それは特に10代、20代といった年代では殊更でしょう。大人になるなんてずっと先のこと、『そんな大人のことは、想像もできない』と思っていた未来も思った以上に早くやってきます。
そんな未来にはどのような景色が見えるのでしょうか?過去に想像はできなかったとしても、まさかこんな未来が?という景色がそこにあるのでしょうか?
さてここに、十四歳の時代と二十五歳の時代を並行に描い -
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「源氏物語」の読みにくさには2つの理由がある。1つは1000年前の言葉で書かれている、所謂古典文学ということ。もう1つは、現代とあまりにもかけ離れた1000年前の社会規範が根底に流れているということ。前者は優秀な訳者によって乗り越えることは容易いが、後者はそれが難しい。ゆえに、現代の社会規範でもって、この壮大な物語を読み解き、楽しんでしまおう、というのが本書の趣旨となる。
引用文に関しては筆者による現代語訳も併記されているので、難なく読むことができる。その上で、現代にも通ずる社会問題(貧困問題やジェンダーの多様性など)を考えていくのは面白いと率直に思った。1000年前には論点にすらなり得なかっ -
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若林さんは不思議な人だ。
めっちゃ自意識過剰で自己防衛本能が強くて、見栄っ張りでカッコつけ。本音は言わない。
だけどスッと人の懐に入ってくる可愛げもあるんだなぁ。
この本では、若林さんのそんな部分が遺憾無く発揮されていて、終始ほっこり見守る気持ちで読むことができる。
人が死ぬ本ばっかり読んでたアタマが癒される〜。
私が好きなのは、羽田圭介さん&藤沢周さんの回。
この回は、若林さんが話すボリュームも多くて、羽田さん、藤沢さんとの相性の良さを感じる。話してることもほどよくカタくて、良い意味で、男同士っぽい感じ。小気味よくてずっと読んでたい。一冊丸ごとコレでもいいなぁ。
あとは角田光代さん -
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あきらむ、は「諦める」の古語で、明らかにする、というプラスの意味だ。
現在のあきらめるという語とは全く意味が異なるように感じる。
しかし、一旦あきらめることで、自分をありのままに受け止めてより良く生きられるということでもあるのだなぁと、今作を読んでいて感じた。
自分の欠点や願いを諦めて手放すことで、冷静に今の自分に向き合い、問題への解決策や改善策を模索できるようになる。
それは、とても前向きで建設的なことではないだろうか。
世の中には「あきらめるな」というメッセージが溢れているが、人は完璧ではないし弱い生き物なのだから、むしろ「あきらめる」ことをもっと考えなければいけないのではないか、と思った -
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「来たよ」
カーテンから覗いて、片手を挙げる。
「来たか」
笑って片手を挙げる。
こうした2人の、2人だけのやり取りがとてもあたたかくて、やさしくて、今でも心に温もりを宿らせています。
「ありがとう。気をつけて帰ってね」
「大好きだよ」
小さな声で耳元に囁いてみた。
夫と妻、そして、父と母やお客さん。
それぞれの、それぞれなりの心づかいや愛情が心に響きました。
また、"余命の物語“や「妻が死んだ時に距離の開きが決定したのではなくて、死後も関係が動いている。」といった言葉も印象的でした。
"余命の物語"はネット上などで時々目にする美談化的な営みの中に似たも -
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サンドイッチ屋を営む妻が末期がんになった。
夫は勤務先での理解を得ながら介護をし、妻の社会性と向き合い、どのように接するのが良いのか、妻が何を望むのか、深く深く考えながら残り少なくなった妻との時間を過ごす。
闘病中の友達と家族の気持ちを少しでも理解したくて、手に取った。
繊細な心情がとても良く表現されていて、まるで自分も家族になったかのような気持ちになる。
そういう意味でも読んで読んで良かった。
人生の最期をどうやって、誰と関わって、迎えるのか。
深く考えた話だった。
友達は今どんな事を望んで思っているのだろうと思いながら本を閉じて3日後、天国へと旅立ってしまった。
最後の会話は、あれ -
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仰天する表題のデビュー作は知ってましたが、山崎ナオコーラさんの著作は今回が初読みでした。
共に40代前半なのに、末期がんに侵された妻。本作は、優しく温かく寄り添う夫の視点で描かれる物語です。
平凡な夫婦を描く一つの手法なのでしょうか、中心人物の固有名詞が現れず、発話者が明かされません。夫婦の自然な関係のリアルさを、誠実に伝えている気がします。
闘病と介護の壮絶さや劇的な展開を避け、どこまでも夫の内面の心情変化が淡々と綴られます。医師、妻の母、見舞客たちの、機械的だったり無神経な態度や言葉に大いに違和感をもち、心が波立ちます。それでも、夫は痛いくらい他へ配慮し、自分が考え得る適切な距 -
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なんだかタイトルが妙に気になった。
きっとどこかにこんな人たちがいて、こんなふうに過ごしているような気がした物語だった。
風来坊で破天荒な梅田さんが、引っ越してきたばかりの淳之介を、散髪と花見に誘ったことから始まったつながり。淳之介が気になったエリとは、時間がたち、色々なやり取りをするうちに、恋心がいつの間にか友情に変わっていったように思えた。
桂さんがカツラを被って仕事をしていることに、皆が敬意を払っていることがわかったところは、とてもよかった。このときばかりは、ある意味わがままなエリに、拍手といった感じだった。
大人になると、人間関係は余計に相手の心を探りつつ、どこまで踏み込んでいい