山崎ナオコーラのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み始めて少しして、あ、わたしこの本読んだことがあったと思い出した。「手」のハードカバーを過去に読んでいたのだ。文庫化にあたって改題されていたことに気付かずに購入してしまった。
吉祥寺の某書店にサイン本があると聞いて、ふらっと立ち寄ったら最後の一冊になっていたので、迷わずレジに持って行った。開くと、内表紙の裏のページに見覚えのある金色のペンでサインが書かれていた。"毎朝、目覚めるだけで表現になる。"と。いい言葉だな、と思った。
この言葉は表題作「お父さん大好き」の一節だったのだ。そのページに辿り着くまで思い出せなかったのだけれど。
男と女の会話だったり、妙にドライな視点で -
Posted by ブクログ
なぜかすごくドキドキする文章。
「リアルについて」書かれている文章がいくつかあったけれど、私はこのエッセイを読んで「リアルだな」と思った。
例えば、
「黒いストローでジュースを飲むのが好きである。
理由は蝶々の仕草に似ているような気がするからだ。」
という書き出しで目が止まった。
そこに山崎さんがいて、黒いストローでジュースを飲みながらその言葉をさらりと言ったのを、目で見て耳で聞いたかのような生々しい感触があったのかもしれない。
本当は一瞬静止した理由が自分でもちゃんと分かってないけど、すごくドキッとしたという感覚だけが強烈に残っている。
そして1番は「あきらめるのが好き」。
ドキドキを超 -
Posted by ブクログ
大きな会社の中の小さな班の職場小説。その班には正社員と契約社員がいて、それぞれ立場や生活は違うのだけれども、みんな働いている。思い思いに一生懸命に働いている。
納得いかないことの方が多いし、大変が当然。
でも仕事って内容が良いにこしたことはないと思うが、何より人間同士の付き合いが何より重要なのではないかと思う。
職場に好きな人たちがいる。尊重し合えたり、思いやりを持てたり、優しくしてもらったり。
きっと仕事の内容なんてそこが良ければ、どんなに面倒であろうが、地味な作業であろうが、頑張れるのではないだろうか。
社会ってそんなに居心地の悪い場所ではない。