山崎ナオコーラのレビュー一覧

  • 可愛い世の中

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    私は経済力を誇る気持ちはないし(誇れる経済力もない)、自立しているということを殊更主張したい気も、消費や納税で社会に貢献しているという悦びもそんなに感じないが、自分をブスだと評し、かわいく見せることに興味が湧かないというところは自分のことかなと思うくらい共感した。

    そうなのよ、そもそも可愛くない上に、少しでも可愛くなりたいという欲すら湧かないのよね〜と。
    (こんな薄い理解になって申し訳ない。豆子はもっとちゃんと言語化しています)

    こんなに自分を客観視して言語化して理解しているのに、自分をぶすと評したり発言小町を見たり、きっとするべきではないと思いながらも見てしまう思ってしまうところも等身大

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    2025年11月22日
  • 泥酔懺悔

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    小学校から大学まで同じだった友人に勧められて読んだ。
    語彙力なくて上手く感想言えないけど、個人的に中島たい子さんのが好きだった。
    もともとほぼ飲めなかったから下戸の気持ちもわかるし、世間的なお酒の立ち位置とか共感だったし、記憶なくす友達と重ね合わせて見てしまった。
    勧めてくれた友人はいつも私に新しい感性や向上心を与えてくれる。またおすすめを聞きたい。

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    2025年11月14日
  • ご本、出しときますね?

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    BSジャパンのテレビ番組の書籍化。オードリー若林さんがMCする番組が好きな自分にとっては、読み進めてると声が聞こえてきそうな錯覚に陥った。作家の知らない一面が見えてとてもおもしろかった!読んだ章の中では村田沙耶香さんの変人度が群を抜いていた笑

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    2025年10月15日
  • 母ではなくて、親になる

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    山崎ナオコーラさんはじめてよんだ。 

    自分の思想と似ているところがあり共感した。「旦那さんに面倒見てもらってるの?」ということばに違和感あるところとか、大黒柱でありたいところとか、自分の場合は共働きだけどプライドもって経済的に自立したいと思うし、世の母親が抱える呪いについてとか。
    「母ではなくて、親になる」
    いいな。わたしもつかってみよう。

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    2025年09月06日
  • 母ではなくて、親になる

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    タイトルを見て読もうと直感で決めました。著者はタイトルのことを否定的に見られているかもしれないと記していましたが、「母である前に親でありたい」というふうに捉えて読み始めたので、率直に素敵な本だなと感じました。実際読んでみて、深掘りしたくなる内容がたくさん書かれていて、学びになりました。

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    2025年07月10日
  • ご本、出しときますね?

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    これ凄い好き。

    私なんか全然本読んでないなーって思った。

    若林さんがそもそも繋がっている、なんなら飲み仲間作家さんとの鼎談から始まって。初めましての作家さんも登壇してくるんだけどこんな会話繋がって凄いなー掘り下げてるなー面白いなーってのが連続するんだから。

    タイムリーにみたかったなー。もっと対談して欲しい作家さんいるなー。私が好きな作家さんの本がお勧めされてて嬉しいなー。

    もう紹介されてる本片っ端から全部読みたいっ!!すべての回でその時話題に上がったテーマでお勧めの本を作家さんが紹介するんだが、これが垂涎なんです。紹介の仕方にも唸る、だってどれもこれもすっごく読みたくなる。

    沢山の本

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    2025年06月22日
  • 美しい距離

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    ネタバレ

    「好きな人の爪を切るというのは、こんなにも面白いことだったのか」

    最近読んだ本の中で断トツ素晴らしかった…!生涯大切にしたい本です。
    がんに罹患した妻を看取る夫の心情と、夫を通して見た妻の物語。
    当たり前のことのようですが、日本人の死亡原因1位のがんで亡くなるとしても、一人として同じ最期を迎える人はいません。

    夫は、妻をがん患者としてではなく、社会生活を営んできた一人の人間として、妻自身がなにをしたいのか、誰に会いたいのか、そして自分とどうやって共に過ごしていきたいのかを看取る瞬間まで、悩みながらも考え続けます。
    フィクションとして読むと、そんなの当たり前やんって感じもしますが、実際看取り

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    2025年06月05日
  • あきらめる

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    めっちゃ良かったー!

    よく、「若い高齢者」に対する呼称について迷うことがある。
    「老人」は率直すぎるし、日常会話の中で「年配の方」と言うのはやや堅苦しい気がするし…
    そういうわけで、“成熟者”と表現しているのがすごくユニークに感じられた。果たして、本当に成熟しているのかは疑問だけれども…。

    愛と理解の違いについてよく分かっていなかった。
    私を苦しめていたものは、愛情の不足というより、無知や無理解だったのかもしれない。

    私も博士のようにずっとだれかに「生まれてきてくれてありがとう」と言われたかった。
    だけどそれは、他でもない自分自身にかけて欲しい言葉だったんだと、納得した。
    親への期待を手

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    2025年05月28日
  • ご本、出しときますね?

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    いやー、面白かった。
    オードリー若林と作家二人との鼎談のテレビ番組を書籍化したもの。
    出演者の内面が見られるけれども、それが静かで、ただただ真面目な雰囲気な物ではなく、明るく面白い。作家というイメージは真面目で物静かで取っつきづらいなんて思っている人も居るでしょうが、そんな人こそこれを読んでみて欲しいです。
    作家だって明るく面白い普通の人なんだと思えます。
    でも、やっぱり何かについて考えたり、それを表現する事はとてもすごいと思いました。
    そんな人が3人も集まってトークをするんだからそれはそれは面白い。
    色々と読みたい本が増えました。

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    2025年04月05日
  • あきらめる

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    タイトルに惹かれて読みました。
    途中からすごく現代社会に必要かも?と個人的に思うような話、言葉、内容になっていて広まってほしいフレーズがいっぱいでした。最近の自分は諦めてばかりで、そんな自分に虚しさや嫌気を感じていたのですが、諦めることに前向きになれます。
    また 私は理科学的な内容は苦手で殆どSFに触れた事はなかったのですが、
    こちらの本のおかげでSFというジャンルも面白いのかも??と思えました。山崎ナオコーラさんの他の作品も読んでみたいと思います!!!

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    2025年04月04日
  • ご本、出しときますね?

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    あっという間に読んでしまった!

    本当に面白い、変わり者の集会
    みなさん一つ芯があるように感じる

    確かな言葉の重みがあって、
    そのリアリティーさが心地良い

    また読み直したいと思た

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    2025年03月16日
  • ミライの源氏物語

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    古典の読み方は時代に沿って更新し続ける必要がある。源氏物語研究の主立った面子が男性だった昭和を経て女性研究者が出てくると全く違った読み方や解釈がなされ、これまでのスタンダードとされる読み方がいかに男性主義的であったかが浮き彫りになっているという話もあるし、その中でこれは山崎ナオコーラさんが読み方を模索していく試みで、とても興味深く読んだ。しかも現代的な視点で読んだとて、それに応えうる強度をもつ「源氏物語」のすごみもまた感じられた。浮舟をめぐる読み方、とても良いなと思った。ジェンダーにとらわれない描き方で、ナオコーラさんの完訳をぜひ読んでみたい。

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    2025年02月25日
  • ご本、出しときますね?

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    オードリー若林と20人の作家がマイルールについて語る大人気番組を書籍化
    目次を見てこれは買わねばと即決。執筆についてだけではなく、プライベートな話も盛りだくさんで、面白くてついついにやけてしまう..
    村田沙耶香さんには怒の感情がなく、小説を書く時◯の感情に浸っているとは...
    (◯が何かは読んで確かめてください〜!)

    作家さんに興味を持って、その方の作品を読みたくなる...新たな出会いのきっかけになる一冊でした!

    ぜひとも朝井リョウさん、柚木麻子さん、窪美澄さんの同期対談を読みたい。第2弾もお願いします!

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    2025年02月17日
  • むしろ、考える家事【電子特典付き】

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    また、読みたい!

    山崎ナオコーラさんの本がまた読めたらなと以前思っていたことを忘れかけていたとき、ふと目にしたこの本のタイトルに惹かれ手に取り、読んでよかった、また読みたいと思いました!

    ななめから切り込む山崎ナオコーラさんの感じに共感したり、自分は違うな、けど面白いなぁと思ったりしながら、とても楽しく読めました。(山崎ナオコーラさんはひとにより好みが/相性があるかと思います...!)

    タイトルに「ん?」と思ったら手にとってもらえれば、後悔はしないのではないかと思います!おもしろかった…!

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    2025年02月05日
  • 美しい距離

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    「がん患者である妻」ではなく「そのままの妻」として全てを考え行動しようとする。
    そんな主人公の葛藤に心が揺さぶられました。

    愛の形は人それぞれあれど、この人の愛はなんと美しいんだろう。
    本当に愛しているんだな、大切なんだな。
    そうひしひしと感じる作品でした。

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    2025年01月23日
  • ミライの源氏物語

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    ネタバレ

    古文を読む機会が無さ過ぎて、かなり懐かしい気持ちになった。

    主語に実名を使わないのは、貴族は正体も襖などで隠すように名前も隠すことが通例だった、みたいな話しとか新鮮だった。

    あと、紫式部の書き手からの一言が文章の途中で挟まる(だれかが書いている、という設定らしい)のも独自で面白い。

    現代から見れば、マザコンだしルッキズムだけど・・・という批評性のある文章にとどまらず、源氏物語の面白さや魅力について触れてて好きなのが伝わって良かった。

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    2024年12月02日
  • 鞠子はすてきな役立たず

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    夫婦ふたりとも落ち着いた話し方をするから、鞠子の無茶ぶりもそんなもんかと変に納得させられた。
    鞠子のように生きたいと思っているけれども、その域に達するのは30代以降でいいのではないかなと最近は思う。

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    2024年11月08日
  • カツラ美容室別室

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    なんとも言えない独特な空気感が好きです。ほのぼの人間ドラマ。登場人物のキャラは濃ゆいのに、作品に乱れなし。面白かったです。

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    2024年10月07日
  • 論理と感性は相反しない

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    ネタバレ

    山崎ナオコーラさんの作品を初めて読んだ。
    恐怖の脅迫状とアパートにさわれないが特に印象に残った。
    自分も小学生の時に、松本のように一歩引いて「自分は大人の考えを持ってる」と思ってたな〜と昔の感覚が蘇った。
    アパートにさわれないは、神田川の恋愛観が年齢に応じて変化した一方で、真野は変わっていなかったということに神田川が気づいてしまい、もう話すことはないだろうと決心するところがラストで伝わってきて良かった。

    あと、矢野マユミズの由来を読んで山崎ナオコーラさんはコーラが好きだからこのペンネームにしたのだろうか、と思った。

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    2024年08月17日
  • あきらめる

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    特に、最後の章がグッときた。
    それぞれの登場人物に、ナオコーラさんやナオコーラさんのお子さんを感じる。

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    2024年08月07日