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この本に出会って、自分の生活にサボテンがいて欲し〜!!!って思った!
ひとつひとつの物語ごとにサボテンの紹介が入り、元々図鑑が好きな私は小説でこの手のタイプは初めてだったので楽しかった。
上野の園芸屋さんでバニーカクタスを購入し可愛い陶器に入れて一緒に生活しています。私のバニーカクタスは右足の形をしていてとても可愛い…
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自分のようなサボテンを探したくなる本。
登場人物それぞれの視点で描かれる短編集。
全く別の話かと思いきや、所々で繋がりや接点が見えてくる。
さまざまな恋愛観を各々の視点で描いていくが、どれも正解のように思う。
多様性のある恋愛観に触れられる1冊。
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登場人物たちが超個性的(雑に表現してしまうなら普通ではない)のに、様々な形をしたサボテンを取り上げながら綺麗に纏めている。読後感も良好。
サボテンは個体によって成長スピードも、その仕方も違うそうです。真っ直ぐに伸びたり、曲がりくねったり、他のサボテンにくっついたり…そうやって一つ一つが、唯一の形を持ったものになっていくそう。
エピローグで鳥子さんが言った多肉植物に対する「時間が顔に出るのねえ。生まれ方より育ち方なのね」という台詞、さりげないけどすごく好き。過去の全てがそれぞれの今を作っているのは人間もそうだよなぁ…それがどんな形であれ…
多様性を認める温かさはやっぱり大事にしたいなぁと、しみじみと思いました。
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色んな恋の物語とサボテンたち。
サボテンがきっかけやったり、助けてくれたり、背中を押してくれたり。
「サボテン、いいなぁ。」と思いつつも、大昔にサボテンを構いすぎてダメにした事も同時に思い出したwww
☆第一話 処女のおばあさん
☆第二話 野球選手の妻になりたい
☆第三話 誰にでもかんむりがある
☆第四話 恋人は松田聖子
☆第五話 「さようなら」を言ったことがない
☆第六話 山と薔薇の日々
☆第七話 付き添いがいないとテレビに出られないアイドル
☆第八話 ガールミーツガール
☆第九話 絶対的な恋なんてない
☆エピローグ
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サボテンをテーマにして、少しずつ繋がっていく短編集。
よく考えるとけっこう深刻な過去があったりする登場人物たちだけど、ふんわり優しい語り口で、読後感も爽やか。
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シンプルな言葉で温かみのある文章を書く人だなあと思った。愛も恋も考え方は人それぞれ。嫌な登場人物がいなくて穏やかに読める。美代梨ちゃん・アカネちゃん・俊輔の話がすきだった。すれ違いの演出がお茶目。
あとは金太郎・華子が死後スーパーバリダを登山?登サボテンするの、死後の世界としてとっても理想だな。
それぞれのショートストーリーがサボテンを通じて繋がっていく構成素敵だった。
金太郎の言葉を引用。
愛というのはなんだろう、と金太郎は考えた。側にいてくれるだけでいい、というものだろうか。いや、遠くに行ってくれたって構わないのだ。 その人が素敵な人でなくたっていい。他の人たちに劣る存在でもいい。自分と関わってくれなくてもいい。 若い頃に、愛国心について考えたことがあった。愛しているからといって、他の国よりも秀でる必要はない。プライドのために戦争をしたりスポーツをしたりするのはばからしい、と思った。 息子たちに対して感じたことと同じだ。他の子に勝つような子だから愛していたわけではない。 お互いが生きているだけで、いや、どちらかが死んだって、愛していける。高め合うためでなく、祈るために関係を築く。
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サボテンとの出会いと人生の転機。
恋愛小説というよりは迷子になった人が自分にとっての大切なものに気付くあたたかくて勇気の出る物語といった感じ。
サボテンは生まれ持った性質だけではなく生きた過程が自身の形に反映されるところが人生を表しているようで面白いと思った。
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さらっと書かれているものの現代の問題が上手に組み込まれている。ただの恋愛小説かなぁと思って読んだら期待を良い意味で裏切られた。流石ナオコーラ先生だ!
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山崎ナオコーラさんのいい感じに力の抜けた小説が好きで、タイトルからして恋愛ものなのかしらと思いながら読み始めたのだけど、なんと主軸(?)にあるのがサボテン!
全9話の短篇集で、すべてのお話に1つずつ違う種類のサボテンが登場する。親切に写真と解説付きで。
これだけ説明するとなんじゃそりゃ?って感じだろうけど、なんの違和感もなくサボテンたちは登場してくる。
それぞれお話の登場人物たちは、みな同じサイトに関連したところからサボテンを購入する。
1〜3話、4〜6話、7〜9話がそれぞれ繋がっていて同じ人物で構成されているのだけど、途中でそれらをまたいだ相関図を感じさせる描写が出てきて、エピローグにてすべてに合点がいくというつくりが心憎い。ミステリじゃないのに謎が解けた!みたいな気分になる。
ドラマティックではなくどちらかというと淡々と進むのだけど、人には様々な生き方があるのだな、としみじみ思わされる。
恋を知らないままお婆さんになった人、40代後半で劇的な恋に落ちて再婚する人、いじめが原因で引きこもりになったがネットに活路を見出す人、友人に秘めた恋心を持つ同性愛者、などなど。
生きている人間全員にドラマがある、というのは常日頃から思うのだけど、そういうことを描いている作品はすごく好きだ。ジェットコースターのような物語も悪くないけれど、淡々としていることに読み応えを感じる場合もある。
サボテンって育てやすいイメージがあるけど意外と難しい植物だとよく聞く。日に当てちゃダメでじめじめした場所を好む種もあるとか。
砂漠でも強く生きる的なイメージだけで接して私もダメにしてしまったことがあるので、以来サボテンに近づくのはやめることにしたのだけど。笑
色んな種類があるのだなぁと物語とは関係ない部分で感心しつつ、よく読むときちんと物語と繋がった要素があるところもまた心憎い。
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色々な恋の話。どの話も全部良かった。
それぞれの話のタイトルも良い。読み終わった後に最初のページに戻り、もう一度タイトルとサボテンの写真を眺めるのが楽しかった。
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サボテンをテーマに描かれる連続短編集。
本当にどの作品も「極端」で、読み終えて本の題名見たらすごくしっくりきた。
個性的で極端。
だけど、なんだろう…優しい。
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「多肉植物って、時間だと思うんです」
「時間が顔に出るのねえ。生まれ方より育ち方なのね」
「ボーイミーツガール」の「極端」なもの、という題名が、恋愛の多様性に対する理解がまだまだされていないことを表しているようにも感じた。
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2020/11/4
多肉植物を育てる人々の連作短編。
「処女のおばあさん」で幸せな気分になって、「絶対的な恋なんてない」で笑った。
独特の世界観で、人付き合いって難しいよなぁと考えさせられた。言葉にしないと伝わらない。
いろんな付き合い方があったっていいじゃないか。
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色々な恋の形があるなあって思ったし、サボテンにも色んな形があるし、意味もあるんだなぁって思った。
色んな種類のサボテンがいるように色んな種類の恋をする私たちがいる。正解なんてないけど自分が前を向いて歩いていける形ならそれは素晴らしいと思う。
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たくさんの出会いや行き違いのうち、うまく重なり合ったものを拾い上げでいるのであり、若い頃ですらそうそううまく出会えないし、ましてや40代にそれはなかなかないぜよ。
おはなしだからええけど。
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読み進めていくうちに登場人物のつながりが見えてくる連続短編小説集。
ナオコーラさんの小説には、徹底的にイヤなことっていうのが出てこなくて、家族も大体協力的でそこが好きなんだけど、「恋人は松田聖子」に出てくるお母さんが珍しく結構キツくて、勝手にショックを受けた。
のちに、発言した本人もずっと悔やんでいたことがわかるのだけど、いじめられて学校にいけないことを打ち明けた息子に「ごめんね。もっと強い子に育てなければならなかったのに、私が子育てを失敗したのね」と泣く母親は、ヤバすぎる。
言葉は、あの時はごめんね、で済まない今日凶器だ。
それ以外は、結構楽しく読めたし、天国の描写もあったりして、本当に枠にとらわれない自由な小説を書く人だな、と思って面白かった。
お気に入りは「誰でにでもかんむりはある」。
サボテンが気になる。
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多肉植物が好きだから、検索して引っ掛かったので読んでみた。
ナオコーラさんの小説も好きだし。
多肉といってもサボテン。しかも結構ごついというか不思議な形。
そんなサボテンを手にする人たちのお話。短編集だけど、さりげなく繋がってるような。
とっても読みやすいし、なんか心地良い。
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恋愛と多肉植物のオムニバス。
作者は「人のセックスを笑うな」の人。
ゆるく繋がっていて、相手側の話もあるのがよかった。
出来過ぎな感じは否めないけど、自分らしく、自分を出して、好きに恋愛していいんだなと思った。
恋愛なんて自分基準で、自分に対してワガママになっていいんだなーと。
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ショートストーリーの各短編が、最後に繋がっていくという構成で、わかりやすい表現で書かれており、グイグイ読めました。
ストーリーを繋げるアイテムが「サボテン」というのも良かったです。
色々な形の恋が描かれています。
ぜひぜひ読んでみてください
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初めて読んだ作家さん。
表紙に一目惚れしました。
家族の短編で、それぞれにサボテンが出てくる。
極端なラブストーリーだけど、なんとなく情景が浮かんできて、おもしろかった。
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ナオコーラさんの本は実は初めて読みました。
確かにタイトル通りの極端なボーイミーツガールの短編集。3編ずつ短編が3セットあり、合計9編の物語。セット感も緩く繋がっており、少し違うセットの登場人物が顔を出したりします。私はこういう演出が大好物。
それぞれの物語の冒頭に象徴的なサボテンが写真付きで紹介されています。そして、物語の中にサボテンがそっと登場する。こんなにいろんな場面や人に寄り添えるくらいサボテンって種類が多いんだなと素直に驚きです。
お気に入りは、入鹿くんと勇魚(くじら)くんの海獣兄弟の物語。兄のクジラくんは引きこもりで松田聖子の動画を漁る日々。対してイルカくんは勉強、運動どちらも万能で大学にも進学中。ただ、読み進めてみると2人の印象が変わります。
3にしたけど、気持ち的には3.5って感じです
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ナオコーラさんの小説はスッと言葉が頭に浸透していく感じ。読みやすい。それぞれの短編集が繋がっていく構成が面白かった。サボテンの説明書きも斬新で興味深かった。
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性別にとらわれたくないって気持ちが強いのは、あの親になるとかそういう本でもよく言ってるので知ってるけど、それで意識しすぎてて、女の人の主人公の話は力がはいりすぎてて読みづらいと思う。男の人が主人公の話は、のびのびかけてる。
年とってからの恋愛や、同性愛、博愛、家族の愛とか浮気を許せる愛とか、いろいろかきながら、さらっと見過ごせないのがサボテン。表紙もよく見て。サボテンいっぱい並んでる。そんなサボテンあんの!ってびっくりするような形のサボテンがところどころ紹介されてて、息抜きになって非常に楽しいです。
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オムニバス形式の短編集。
サボテンが出てくる。
主人公が抱えている問題の解決が結末ではなく、それぞれが何かしらの気持ちの持って生き方を得る、みたいな感じがよかった。
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読みやすすぎるくらい読みやすい。
いろんな年齢、性別の主人公が出てくるのに、その人達の思考はナオコーラさんそのままというかんじがしました。72歳のおばあさんが私達世代と同じように考えてたら逆に新鮮かもしれないですが、年齢や性別が違えばその人なりのいろんな考え方があるはず。ひきこもりから簡単に立ち直って成功したり、うーんという描写も。全員がさらりと、楽観的で、似ている人たちだなと思いました。
おもしろくて単純に好きだと思った話は「山と薔薇の日々」。「金太郎と華子の本当の愛は死んでから始まった。」に小さく盛り上がりました。