山崎ナオコーラのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ベランダ園芸についてのエッセイ集だなぁくらいの気持ちで読んでみた。違った。植物と一緒に生きる1人の作家の人生が書かれていた。
「あとがき」を読んでナオコーラさんのその後の境遇に胸が苦しくなり、「そのあとのていたらく」でほっとした。
読み終わった後にカバーを外した表紙を膝に、感想を書いていて気がついた。
タイトルが「ベランダ園芸で考えたこと」。
ちゃんと「考えたこと」が書かれているよ、と表現されていた。
ナオコーラさんの文章は小説、エッセイ集どちらでもすっきりとしていてどこか爽やか。好みの文章を書かれる作家さんなので、他のまだ読んでいない著書も読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
小林聡美さんの著書で紹介されていた本。
山崎ナオコーラさんの作品は読んだことがないので
これが初となった。
園芸が趣味とのことで、植物が育つ様子と
日々の暮らしを交えたエッセイ。
旦那さんの収入とか、家賃のこととか
割とリアルに書かれていた。
最後の章の『さようなら、私のベランダ』は
なんだかこれまでの章と雰囲気が違っていた。
旦那さんの収入レベルに生活を合わせろって
いう世間の反応が嫌だったのかなあ。
ご自身で活躍されているんだから、世間の妬みとか
僻みなんて気にしないでほしいなあ。
いろんな”ごみ”として捨てられていく野菜や果物の種を
植えると、育つってなんだかおもしろい。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレいつ来るかもわからない死が迫る入院中の妻を、
お見舞いや世話をする夫の目線でつづられたモノローグ。
この小説は、精神的に繋がりの強い人の死と向き合い始める良いきっかけになる。
印象に残ったフレーズが2つある。
1つめ。「配偶者というのは、相手を独占できる者ではなくて、相手の社会を信じる者のことなのだ」
家父長制と比べればモダンな考え方だ。この意見に賛成だし、配偶者とはこういう関係を築いていきたい。その方が面白いと僕は感じるから。
2つめ。「死ぬための準備期間のあるがんという病気に、妻のおかげで明るいイメージを持てるようになった」
配偶者の死に準備期間があることは、準備のできない突然死よりも -
Posted by ブクログ
気になっていた山崎ナオコーラさんの短編集。男性が父乳(母乳)を出せるようになったら?テクノロジーの発達で筋力差がなくなり、性別による役割分業が減ったら?もし男性に生理がくるようになったら?性別を非公表とし、人の数だけ性別はあると仰る山崎ナオコーラさんが描く性差が少なくなった未来を描いたユーモラスな短編集。あえて男や女という言い方をせずにここまで描けるものなのかと驚いたし、自分のなかにある抜けきれないジェンダーロールのせいか読んでいる途中で混乱することもあり、まだまだ自分のなかに根付くものの深さに唸った。自分の頭のなかはを暴かれるのは痛くて気持ちいい