山崎ナオコーラのレビュー一覧

  • ご本、出しときますね?

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    面白い企画。小説家2人とオードリー若林の鼎談。
    お互いへの質問、それぞれのマイルール、おすすめ本という流れで、読みたい本が増えた。
    村田沙耶香さんがすごく個性的で面白い。

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    2024年06月29日
  • あきらめる

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    当たり前だけどみんなそれぞれ違い人間なんだな。
    自分以上のものを求めず、自分を大事に生きる。
    できないことは他人に求めてもいいじゃないか。
    誰かの穴を誰かが埋めるそれが循環してできる社会があったら楽に生きられるかな

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    2024年06月26日
  • 美しい距離

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    ネタバレ

    いつ来るかもわからない死が迫る入院中の妻を、
    お見舞いや世話をする夫の目線でつづられたモノローグ。
    この小説は、精神的に繋がりの強い人の死と向き合い始める良いきっかけになる。

    印象に残ったフレーズが2つある。
    1つめ。「配偶者というのは、相手を独占できる者ではなくて、相手の社会を信じる者のことなのだ」
    家父長制と比べればモダンな考え方だ。この意見に賛成だし、配偶者とはこういう関係を築いていきたい。その方が面白いと僕は感じるから。

    2つめ。「死ぬための準備期間のあるがんという病気に、妻のおかげで明るいイメージを持てるようになった」
    配偶者の死に準備期間があることは、準備のできない突然死よりも

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    2024年06月17日
  • 肉体のジェンダーを笑うな

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    気になっていた山崎ナオコーラさんの短編集。男性が父乳(母乳)を出せるようになったら?テクノロジーの発達で筋力差がなくなり、性別による役割分業が減ったら?もし男性に生理がくるようになったら?性別を非公表とし、人の数だけ性別はあると仰る山崎ナオコーラさんが描く性差が少なくなった未来を描いたユーモラスな短編集。あえて男や女という言い方をせずにここまで描けるものなのかと驚いたし、自分のなかにある抜けきれないジェンダーロールのせいか読んでいる途中で混乱することもあり、まだまだ自分のなかに根付くものの深さに唸った。自分の頭のなかはを暴かれるのは痛くて気持ちいい

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    2024年06月16日
  • ニセ姉妹

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    応用倫理学的な側面にも触れ、家族単位というものを深く考えさせられた。進化論の立場から言えば、血縁を残す、あるいは、血縁に近い人を残すのが妥当ではある。しかし、社会的動物でもある、我々人間は新たな段階に到達しているのかもしれない。そして、予言書的なこの本が多くの人に周知されることを期待したい。

    しかし、宝くじという幸運から始まるこの本が、またもや幸運に恵まれるとは、縁は異なものである。

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    2024年06月14日
  • 反人生

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    ネタバレ

    社会に出ない の
    友だちのはずなのに、いつの間にか、社会になっちゃっていたんだね

    越境と逸脱 の
    友情ってものにも終わりがくるんだなあ

    って言葉
    そう、そう、そう、、、
    そうなんだよ~~~
    って思った
    寂しいけどそういうものなんだな。。。
    時が経てばまた変わりそう

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    2024年06月14日
  • あきらめる

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    登場人物の名前や生業は明らかにされているけれども、性別や一人称はあえて描かれていなかった。
    そのせいか、頭の中に絵が浮かばず、読むのになかなか時間がかかった。
    物語を楽しむというよりかは、自分の信念を確かめるために読む本。
    物語後半から「あきらめる」について易しく噛み砕いて説明されていて、グッとくる言葉に何度も文章を目でなぞった。

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    2024年06月08日
  • あきらめる

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    最初の二章は、登場人物の状況も、置かれた環境もよく飲み込めず、もう読むのやめようかな、、、と思ったけど、三章くらいから面白くなってきて、最後はうんうん、そうだよねって、思い、胸熱くなりました。

    あきらめることについて、丁寧にケーススタディしながら、一つの考え方が提示されている本です。

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    2024年05月26日
  • ミライの源氏物語

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    『源氏物語』を現代の常識で考えると恐ろしいことになります。
    当たり前だけれど。
    現代の常識とはかけ離れた物語ではあるのだけれど、面白い。
    1000年経って、変わっているところもあるけど、実は変わっていないことも多々ある。
    それが楽しい。
    『源氏物語』は永遠ですね!

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    2024年05月14日
  • あきらめる

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    ネタバレ

    あきらめる、は、明らかにする。

    親子間や夫婦間の軋轢、承認欲。かなりストレートに描かれ、身につまされる。

    砂しかない火星に行って初めて自分が明らかになり自由になる。

    火星に移住するなんてかなり大ごとだけれども、そこは軽やかに進んで、みんな自分で自分に落とし前をつけていく様子がよかった。

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    2024年05月09日
  • 指先からソーダ

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    二十代の野心が率直に伝わる。そのまま、いろいろ考えたり感じたり吸収したりしながら、自分の思うままに突き進んで欲しいと親心のような気持ちで読んだ。

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    2024年05月04日
  • ブスの自信の持ち方

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    作家として、社会を変える使命を持って文章を紡いでいると感じるエッセイでした。

    序盤は、「うーん、主張が強いなぁ」とちょっと疲れる印象を感じながら読んだ。読み進めていくうちに、後半には、うんうんと頷きながら読めた。
    だんだんと、主張が染み込んできて、なるほどなぁと納得できる読書となりました。

    著者のナオコーラさんは、自分のことをブスと認識している。そして、ブスによって誹謗、中傷を受けた経験を持つ。が、ブスによって自信を失っているわけではなく、克服したいとも思っていない。

    ブスと言われる人が、ブスを克服し、自信を持って前向きに生きようと主張したいわけではない。そういうエッセイでは、全くなかっ

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    2024年05月04日
  • 肉体のジェンダーを笑うな

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    限りなく★5に近い4.5

    同じようなジャンルの、同じような作家さんの中での読書でしたので新鮮でした。
    教育現場で是非。
    コチコチ頭の大人でも楽しかったので、こどもはどんな反応なのかなぁと興味深いです。

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    2024年04月18日
  • 鞠子はすてきな役立たず

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    春に読むのになんかいい感じの内容だった。
    変わった考えの鞠子が 肩の力を抜いて生きている様子がとても心地よくて、読んでいてゆるく励まされるような感覚になった。
    こんな人になりたいな、とも思う。

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    2024年04月15日
  • ベランダ園芸で考えたこと

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    山崎ナオコーラさんが園芸を通じて考えたことのエッセイ。

    著者も書いているように高齢化社会に於いて趣味はますます重要になると思う。
    どの趣味がいいかと悪いとかはなく、園芸でも登山でも楽器でも趣味を通してテクニックだけを学ぶ人と新たなアイデアや死生観を得たりする人までいて、結局は感性なんだろうな。

    「ともかくも、私はこの先の人生を、読書をし、執筆し、草花を育て、畑を耕し、散歩をして生きていく。」P204

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    2024年04月08日
  • 肉体のジェンダーを笑うな

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    2024年23冊目
    山崎ナオコーラさん/
    肉体のジェンダーを笑うな
    性別の常識をぶっ壊す、4作の短編集。

    性差のない世界を描いたファンタジーに留まらず、「気づき」を得ていく登場人物たちが痛快でした。
    個人的には「ロボット技術で怪力になった妻」の話がお気に入りです

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    2024年04月06日
  • リボンの男

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    専業主夫の妹子が 息子のタロウと川沿いの道を歩く所が好きです。虫や花や石をさがしたり。
    奥さんのみどりは 書店の店長
    結婚相談所で知り合った。
    双極性障害の病歴のある妹子と 摂食障害の経験のあるみどり
    息子のタロウは 人の前では話すのが苦手
    でも この3人の中では そういうことは なんの問題にもならない。
    こんなふうに やりたいことを選んで夫婦で暮らしていけるのが いいなあ!
    と思います。
    お話しの終わりがいきなり終わっちゃった!というのが ちょっと残念。

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    2024年04月03日
  • ミライの源氏物語

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    源氏物語の、ご都合主義な部分や現代の価値観にはそぐわない部分も認めつつ、それだっていいじゃない、または、それはおかしい、という点を、テーマごとにポイント解説している本。と書くと参考書みたいだけど、実際こういうのが高校の古文の授業であれば面白かったのにと思った。

    平安時代、天皇を頂く貴族の男性中心社会で、(貴族の)女性はその道具でしかないというのは、今の価値観で考えるとひどいけど、世界史を振り返ればどこの王国やら帝国やらでも婚姻関係で繋がりまくりだった、そういえば。
    一部の権力者や政治家等は、今も引き続きその伝統を守っていそう。

    平安時代に限らず、結構最近まであったと思われる「夜這い」につい

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    2024年03月21日
  • ボーイミーツガールの極端なもの

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    色んな恋の物語とサボテンたち。
    サボテンがきっかけやったり、助けてくれたり、背中を押してくれたり。
    「サボテン、いいなぁ。」と思いつつも、大昔にサボテンを構いすぎてダメにした事も同時に思い出したwww

    ☆第一話 処女のおばあさん
    ☆第二話 野球選手の妻になりたい
    ☆第三話 誰にでもかんむりがある
    ☆第四話 恋人は松田聖子
    ☆第五話 「さようなら」を言ったことがない
    ☆第六話 山と薔薇の日々
    ☆第七話 付き添いがいないとテレビに出られないアイドル
    ☆第八話 ガールミーツガール
    ☆第九話 絶対的な恋なんてない
    ☆エピローグ

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    2024年02月27日
  • 母ではなくて、親になる

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    著者の強めの文体や夫を「経済力も判断力もない」などと表現をすることにやや馴染めなさがあり、途中で読むのをやめそうになった。ただ、後半に著者のフェミニズムや夫に対する考えなどがまとまって書かれている箇所があり、それを読んで著者の視点がようやく少し理解できた気がした。「女性が弱者のように言われるが実は逆なのでは」といった趣旨の指摘は面白い。確かにと思いつつも、政策決定の場面においてはまだまだだとも思う。

    来月に出産を控え、このフレーズは折に触れて思い出したい。
    「新生児にとって私は親ではなくて、世界だ。世界を信用してもらえるように、できるだけ優しくしようと思った。」

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    2024年02月14日